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溜め込んだ感情をガッチャ!せよ

Twitterをやめて以来特撮の感想をどこかに放出することはしていなかったのだが、自身の内に留めようにもキャパが崩壊寸前なので…現行作品「仮面ライダーガッチャード」について喋りたいだけ喋ってみよう。


ギーツという罪な元カレ

ガッチャードを語る前提として、触れたくないのだが「仮面ライダーギーツ」に触れざるを得ない。
このギーツ、いや「浮世英寿」という存在に自身は完全に心を奪われており、ガッチャードに出会ってから1ヶ月ほど彼の存在が純粋な評価の妨げとなってしまっていた。

ギーツはもちろん良作だ。だがしかし前年作品が面白すぎるとどうなるかというと、現行の評価を前年の上がりまくったボーダーを基準にしてしまうのだ。
「ギーツだったら…」「ギーツの頃は…」という未練がましい気持ちが内に渦巻いてしまい、フラットな目線でガッチャードを楽しむ気持ちを持てなかった。

どうにか振り切ったフリをしつつ目を逸らすことで、今ではなんとかガッチャード一筋にシフトすることができた。こうした限界オタクの面倒な感情が累積していたことが”感想をどこにも放出していない”理由だ。

改めて念押ししておくが、ギーツもガッチャード(現時点)も好きな作品であることに変わりはない。元カレの幻影が脳裏をよぎって正しく前が見えていなかったのだ。
ここからはガッチャードについて順当に語っていこう。

若く純粋な明るい作風

前年がバトロワものというシリアスなテーマだったのに対し、今年は正統派な明るい学園ものに変わった。
フォーゼを彷彿とさせるような主人公+クラスメイト(先輩含む)の絆で悪に立ち向かう構図は裏切りや化かしに溢れたギーツと対照的であり、「やっぱりヒーローはこうだよね」と安心できるつくりだ。

主人公「一ノ瀬宝太郎」は特に印象的で、役者さんのフレッシュさと、役としての純粋さがうまくガッチャしたデザインだ。
持ち前の行動力と明るさで立場の上下関係なく他者をグングン引っ張って突き進む姿勢は、新たなヒーローの成長を描く1クール目ストーリーとの相性もいい。

近年のライダーといえば2クール目からが”本番”という認識で不安が大きいのだが、宝太郎を見ていると不思議と不安な気持ちがどこかへ行くような引力さえ感じる。
この幼くも元気にあふれた主人公に魅入られるあたりもフォーゼの「如月弦太朗」と近しいものを感じており、今後の彼の成長も見ものだろう。

賑やかで大胆なアクション

アクションパートにおいて特に魅力を感じているのが、通常態とワイルド態を切り替える大胆なアクションだ。
2話が特に顕著だが、バイクで疾走している状態から眼前のクレーン車との衝突を避けるため、スチームホッパーワイルドでバイクごと中空へ蹴り飛ばし乗り越えるシーンはオタクの心を掴むには十分すぎるほどクールなカットだった。

大量のフォームチェンジは宝太郎の突飛かつ柔軟な発想のうえで繰り出されているので、ただの販促の域を抜けた妙な説得力がある。何度も話に出すようで申し訳ないが、ここもフォーゼのモジュールアクションと類似しているように感じる。
アクションに毎話飽きが来ないというのはシンプルに凄いことなのだ…

そして決めのシーンで必ず流れる挿入歌「Rising Fighter」は、まさに「果てなき希望」や「覚醒」といった平成一期の印象深い挿入歌を思い起こさせるような擦りっぷりで、長年ライダーを追っているからこそ「そうそうこれだよこれ!!!」とテンションが上がる。

最強要素、玩具が面白い

ガッチャード最大の魅力は、やはり玩具にある。
本体の「ガッチャードライバー」も、100枚以上のカードを個別認識+50種類以上のフォーム音声を収録する大ボリューム。
新弾が出るたび未知のケミーカードとの出会いがあり、そのたび手持ちと新規カードの組み合わせを探す楽しさや、デザイン性豊かなケミーカードが揃う充実感もある。

前年のデザイアドライバーが”全てを1つのベルトに集約させる”楽しさとすれば、今年のガッチャードライバーは”1つのベルトから広がっていく”楽しさと言えるだろうか。
発表当初は「なにこの…箱…?四角すぎないか…?」と勝手な不信感があったのだが、実際手に取ってみると個別認識+コンボ音声というこれまでのカードライダーとは一味違う面白さに虜になってしまった。

先日新しく発表された「エクスガッチャリバー」も今まで触れられてこなかったレベルナンバー10のカードをよりド派手に連動させるものであり、もはやなんの迷いもなく予約してしまった。
「とにかく今年はプレイバリューマシマシにするぞ!」という開発の気概が見えてくるような商品展開に、今後も期待を持つことができる。

つまるところ

インセクト属性みんなカッコいいよね

放送開始前の不安はどこへ行くやら、今では玩具を追いかけパックを剥き、毎週画面の前に構える楽しさがある。冬映画でさらにブーストをかけ、この面白さがさらに加速していくことを願っている。

というか、もう全てのケミーをガッチャ!しないとライブラリがモヤモヤしたまま終わっちまうんだよな…

結局玩具追っかけが戻れないラインまで来たな

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