夏。


「夏」という言葉を織り交ぜた詩に対していつも、"ぼんやり"とではあるけれど、なんだか全てが儚く、言葉に息が吹き込まれ、草原の中 星が煌めく夜にその言葉がそこに吹く風や空気を物ともせず閑かに佇んでいる様子を想見する。

ただしこれはきっと"ぼんやり"であるから、心地がいい。


そしてひとつ、私にとってとても悲しい現実というのが、私は詩を書くのが苦手ということだ。
起こった物事、目の前に映った現象に対して考えを巡らすことは多いけれど、形ないものに想いを馳せ、言葉と言葉をつなぎ合わせて幻想的な世界を創ることはとても苦手なのだ。


言葉とは、いつも、かならず、誤差が生じる。時間、解釈、あるいは両方。パッと浮かぶのはふたつだけだが、自分以外の人とのずれが生じるには十分すぎる原因だ。

でも間違いなく、限りなく自分に近い思考の持ち主はいて、少ない言葉数でも解ってくれる人がいて、けれど解り合えないことを悲しむ必要もない。相手もまた、同様に自分に対して解ってくれないと思っているのであれば、解ってもらえない気持ちは解りあえる。

そうして人と人は小さい窪みに、繊細にピースを填めていき、その人とだけの関係を築いていく。


最近は詩も書いているけれど、タイトルを考えるのも苦手、なかなか短い文章だと伝えたいことが志半ばで終わってしまったり、どの言葉で終わっていいのかも分からなくむずむずする。

けれど、下手でも書き続けようと思った。

その中のどれかが、誰かの心に寄り添えますようにと思いながら今日も。



🎧 LOTUS / 大橋トリオ

初めて聴いた時から、「やられた〜〜!!!」と声に出すくらい惚れてしまった曲。忘れた頃にふと流しては、毎度やっぱりいいな…と、惚れ直すほど。大橋トリオさんは、他にも「June in blues」という曲が好きで、眠る前に目を閉じて聴くと体が浮かんで曲の中に描かれる心地いい情景へと深く飲み込まれていきます。是非に📻



そしてそして、インスタグラムで行っている詩手紙企画に参加してくださっている皆さま、どうもありがとうございます ☺︎


エッセイにお時間をいただき、ありがとうございました🌕



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