映画レビューをしよう!(マッドゴッド編)

作品紹介

・あらすじ

人類最後の男に派遣され、地下深くの荒廃した暗黒世界に降りて行った孤高のアサシンは、無惨な化け物たちの巣窟と化したこの世の終わりを目撃する。(公式サイトより)
ほんとにこれだけです……、観た僕もこれ以上の説明はできないと思ってます……。

・キャストとか
監督:フィル・ティペット
出演:アレックス・コックス
撮影:クリス・モーリー
etc……

評点

57/100
※最低限の合格点が60、退屈しないしっかりした作りが70、盛り上がりも十分な良作が80、年に1、2本の傑作が90、人生のベスト10本に入るクラスと100といった感じでつけてます。

ちょっと人選び過ぎじゃないかな! 一部の人にはカルト的に人気が出るだろうけど、一般的にグロ要素はじめ不快に感じるであろう描写が多すぎてとてもオススメできない。僕は本当にダメでした。
ストーリーも抽象的すぎて追うのが大変。たださえ観るのに体力を使うのにストーリーの整理も並行するのはなかなか疲れます。

良かったところ

・ストップモーションが劇場でこんなに長時間見られるのは良いですね。動きも丁寧に作ってあったり、使う素材も良く考えられていて世界観というかニュアンスというか、雰囲気はかなり出ていたと思います。
 ストーリーの展開に従って場面が変わりますが、暗い雰囲気ながらもミニチュアの構成要素が変わってるおかげでステージの変化が分かりやすく、似たようなのばかりという印象もありませんでした。ここは監督の引き出しの多さによるものなのかな?

良くなかったところ

・メタファーが多すぎて何もわからない! ストーリーを初見で事前情報なしで追うのは至難というか無理だと思います。時系列もわかりづらく、作中地図が出てきますが大した役に立たないしフォーカスもされません。途中から狂言回しも変わるおかげでさらに混乱してしまいます。
 最終目的がよくわからない以上どの程度ストーリーが進んだかも分かりにくく、世界観故仕方ないのかもしれませんが謎の現象で目標が達成されないような描写があり少しストレスに感じました。
 エンターテイメント性より芸術性が強く出てるのは単館系の作品らしくはあるが、流石に抽象的なシーンが多すぎて余計難解にしてる。まぁついて来れるやつはついてこいって感じの作品なので一概に悪いとは言えませんが……。
 あとは全体的にダークな雰囲気を出すためなんでしょうが殺生が多いですね。生きてるかわからないのもバシバシ殺すし…‥。途中から何かを殺すシーンを見てもあーそうかーとしか思わないし、大体が死の前振りに見えていたので飽きてきていたんでしょうね。

総評

・個人的にはかなり不快に感じるシーンも多く、ストーリーも難解なのでかなり体力を使う映画でした。
 好きな人は好き! 系の映画だと思いますが、確かに監督のイマジネーションというか制作への執念、工夫といったものは感じられました。決してダメな映画というわけではないと思います。何よりストップモーションがアナログ特撮手法の大家により現代で劇場公開されているというのは良いですね!
 不快に感じるところも多いのでおすすめはできないが、情熱は感じるから嫌いにはなれない。そんな感じです。
 どうでもいいけどコラボで売ってるグッズがなかなか曲者揃いです。リンク貼っておくのでお暇ならどうぞ。

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