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【経験談】退職代行会社を利用した話

私は、今の会社を一度辞めたことがある。

入社丸3年が経ったタイミングで憧れだった同業他社に転職をした。


ただ、今の会社を一度辞めたということは、転職後に出戻りをしたということ。

所謂 "出戻り転職" 。

そんな転職で得た、退職代行体験談を書いていこうと思う。


退職代行の利用を検討している人や、転職したいのになかなか仕事を辞められない人の参考になったら嬉しい。





憧れの同業他社には友人の紹介で入った。
タイミング良く友人も転職するタイミングだったため、その穴を埋める代わりのような形で紹介してもらった。

先に言っておくと、お察しの通り友人には申し訳ないことをした。反省してる。


面接は問題なく合格。スムーズに入社。

が。


転職先は 業界でもなかなかハイレベルな会社。
まず私の力では穴を埋めることが出来なかった。経験者なのに情けない話。


そんでもって、とにかく職場が合わなかった。
私も合わないなと思っていたし、先方からもこいつ合わねえなって思われていたと思う。

コミュニケーション能力も適応能力も著しく低い私。
合う環境ではそれなりに上手くやれるが、合わないと思った場所で折れるのがとにかく早い(要はただの意気地なし)。

この合わないパターンにクリーンヒットした。


人は合わないし、技術面も追いつけないし、給料安いし労働環境もあまり良くないし…
QOL重視人間としてはちょっとキツい。
(ゆとり教育が生み出した典型的な失敗例タイプ)



ということで、辞めることにした。



過去の経験もあって(前記事:新卒入社した会社が新興宗教に関わっていた話)、人生どうにかなることを身をもって経験していた私にもう戸惑いはなかった。

ただ、仕事を辞める労力もまた、転職の際に経験していた。
思い入れのない会社を辞めるのに無駄な労力をかけたくない。
 

そこで、かねてより興味のあった退職代行サービスをこの機会に使ってみることにした。




さあ、長い長い前置きはここまで。
ここからは実際に退職代行を利用した体験談と感想をつらつら書いていく。


実績や口コミをめちゃめちゃ調べた上で、退職代行サービスSARABAという会社を選んだ。

やり取りはなんとLINE@のみでOK。
料金振り込み後、早速LINE上でヒアリングが行われる。
自分や職場の情報、実行日、返却を希望する書類など 内容は結構細かい。

一式返答すると、会社への必要提出書類(退職届 等)を事前に教えてくれる。
退職代行完了後にそれらを速達で会社へ送るといった流れだ。


代行にあたっての上記の手続きは、たった一日 ほんの数回のやり取りで終わった。私がこのやり取りを行ったのは退職希望日の2日前。

即日退職という謳い文句は本当だった。


ちなみに、退職代行実行の前日にやっておいたことは3つ。

1. 会社から借りている物品を職場に置いていく(持っていると後日郵送する手間がかかる)
2. 後日やり取りが発生しないよう、最低限迷惑のかからない程度に仕事を済ませとく
3. 同僚や会社の連絡先をくまなく全て着信拒否&ブロック

以上。
5ヶ月しか在籍しておらず急に消えても問題ない人間だったので 私はこれだけだったが、長い間在籍していた人だとまた変わると思う。



退職代行 実行当日。さすがにソワソワした。
万が一会社から連絡が来たらとか、上手くいかなかったらどうしようとか、いろいろ考えてしまう。

あまりにも不安だったので友達に一緒にいてもらった。
朝から代々木公園で一緒に過ごしてくれた友達には感謝しかない。



実行時間の11:00を過ぎ、LINE@で連絡が。


11:33『本社に連絡をしましたが、人事担当の方が不在でしたので折り返しご連絡をいただくことになりました。』


おいおいこのソワソワまだ続くんかい。

さすがにこれ以上友達を付き合わせるのは申し訳ないので解散。
気晴らしにスーパー銭湯で待つこと3時間半。


15:02『会社からご連絡があり、退職の旨を伝えさせていただきました。本日付で退職となります』


辞められた。
その後のやり取りなど一切なく、本当にこれだけで辞められた。まさに即日退職。

用意していた提出書類を速達で出し、私の退職代行体験は無事幕を閉じた。



退職代行実行の翌日。
早速今の会社に出戻り入社をした。まさか年中人手不足なこの会社に救われる日が来るとは思わなかった。

都合が良いと言われればそれまでだが、「戻ってくるの早すぎでしょ!」と笑いながらも暖かく迎えてくれた同僚や上司の顔を見て これもまた人生か、と思えた。



あれから約二年。

趣味のお笑いにも救われながら、今は大きなストレスも無く働くことができている。



"退職代行なんか使うの間違ってる"
そういう世間の声は理解できる。言ってしまえば逃げているようなもの。

もちろん、退職代行を使うのが全て正しいというわけではないと思う。
立場や状況によっては使うべきでない時もあると思う。

でも、辞めたくても辞めさせてくれない会社や、仕事がきっかけで心を病んでしまう人、最悪の場合自ら命を絶ってしまう人も沢山いるのが現状。
そんな人の最終手段として、退職代行サービスは救いの存在であると思った。

明日線路に飛び込む前に、こんな選択肢も考えてみては。


まぁ、私は『思い入れのない会社を辞めるのに無駄な労力をかけたくないから』という逃げだったのだけど。

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