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努力の形と締切の意味を考えた

先日買い物に行った際に映画館付きの商業施設に行ってまいりました。

その際に、大型のスクリーンで映し出されていた映画「ブルーピリオド」の宣伝が目に入り、気になりまして。

マンガの存在自体に関しては、まだ出始めのころに「この漫画がすごい!」みたいな特集で知っていましたし、LINEマンガかなにかのお試しで最初の1巻だけは読んだ記憶があります。だけどそこで思うようにハマり切れずにそこから先は読んでいなかった。

ただ、どうやら「我々のなじみの薄い芸大というテーマを用いて、芸術を志す若者の苦悩を描いている」みたいな話はある程度聞きかじっていたので、気になってはいました。

当時はまったく気にしていなかったけど、こうやって発信が常態化した今の私にとっては学びになることがいくつかあるのではないかと思えたからです。

映画を見に行きたい気持ちもさることながら、全く読んだことがない私は一度読んでみようかなという気持ちが先に来ましたので、レンタルコミックで借りてきて読んでみることにしました。

めちゃくちゃ面白かった

単刀直入にめちゃくちゃ面白かったので、読んだことない方はぜひ読んでみてほしいです!

ストーリーをざっくり話すともともと絵に興味もあまりない主人公が、美術の授業の課題とたまたま美術室で遭遇した絵を見たことから、本格的に芸大を目指す…みたいな作品です。

こちらは主人公に才能はあるとは思うのですが、主人公が恐ろしい量の努力をするということにやはり興味を惹かれました。

私はもともと絵を描くのが苦手ですし、デッサンとかなんとか本格的な技法を使って絵を描く体験をしたことがありませんが、途方もなく時間がかかって辛い体験もあるであろうことは容易に想像がつきます。

主人公がそれらに毎回ハマり、苦悩していくさまも描かれています。美術部に入って初めての部員全員の品評会があった際に、主人公が

「くそっ!優しかった!!」

と言っているシーンなんかは読んでいて心に残りました。
みんなが真剣にダメ出しを受けている中で、自分だけはあまり強くも言われず、「お客様感」を出される感覚を描いたシーンが胸を打ったのです。

それから主人公はほぼ毎日、他の部員が引くほど描き続けます。

100チャレンジしている私にとっては、
なるほど。やはり量なのですね…と妙に納得のいくシーンでした。

この物語が描きたい「肝」の話


私が途中まで読んだ際に一番心に残って思わずスマホのメモ帳に書いたのが

「作品は諦めたらそこで完成」

という言葉です。


某有名マンガのオマージュですね

諸説ありますが色々調べたところ、某作品より先にレオナルド・ダ・ヴィンチが同様のセリフを言っていたとかいないとか…?

ともあれ、私もこの言葉に関しては色々感じるところがありました。
僭越ながら私に置き換えると、noteを毎日書いている中で、こだわり続けたりもっと伝えたいっていう事を考え続けていたら一生終わらないという側面を含有しています。

ボツ作品にしましたが、「俺たちは締め切りに守られている」という記事を書こうとしたこともありました。こちらに関しては私も実感があります。

ですが果たしてこの作者がどのような文脈で書いているのか?ということについては言及されておらず、ネットで検索しても様々な憶測が飛び交うだけの様子でした。

読みながらずっと、私はこの作者の意図を汲み取ることに必死で読み進めていました。

どこかで諦めをつけなければいけないから完成させて世に出せるという意味なのか。
諦めが必要な以上、完璧な作品など存在しないと言いたいのか。

読みながら感じた一種の答え

読み進めるうちに主人公は他の仲間たちと作品作りに勤しむ、別のシーンになりました。

その中でこのようなやりとりがあったのです。

美術本が面白くて製作が進まないという主人公に対して仲間が、

「締め切りって意外とすぐだかんなぁ」
「てめえの人生の締め切りもな」

勝手な憶測に他なりませんが、この漫画の作者はこのメッセージを伝えるためにこの漫画を描いているのではないか?と勝手に感じ取った場面です。

遅まきながら夢に気づき全力で邁進し、その過程で数々の苦悩や心無い言葉に頭を悩ませ、それでもそれを乗り越えて前を向いていく主人公の姿が描かれ続けています。

その動き方は芸大という生き方だけではなく、万人がどう生きようとしていても参考になることが多分にあると感じながら読み進めていました。

上記の言葉に関しても他のシーン同様クローズアップされ、主人公の思考に一石を投じそうなものではないかと感じましたが、深くは言及されませんでした。

作者にとって隠れたメッセージとして一番訴えかけたいものなのかもしれないし、私が邪推しているだけで取るに足らないワンシーンなのかもしれませんが…少なくともこの漫画をもっと読み進めたいと思える気付きのあるシーンでした。

私は勝手に、
「遅れたなんて感じるなら、諦めずに量をこなせ!」
「人生なんて妥協していたらアッという間に締め切りがやってくるぞ」
「お前の締め切り=完成は、そのぬるい生き方で果たして満足いくものになるのか?」

と言われているように感じました。

この先の描かれ方でこのメッセージの意味なんかも出てくるのか?それについてはわかりませんが、また読み進めたいマンガを見つけられたな、と私は一人嬉しく思えました。

Xでぽすとさせていただきましたが、フォロワーさんにもファンがたくさんいらっしゃり嬉しく思えた作品です。

もし次の面白いマンガを探して止まない人がいらっしゃれば、ぜひ手に取って読んでみてください!!

〜最後までお読みいただき本当にありがとうございます!
面白かった!!と思っていただけましたら、よかったらスキ❤️やX等でシェアしていただけると嬉しいです!〜

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