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FiNC Technologiesを退職した。

・第二の青春を謳歌した

3/31でFiNC Technologiesを退職した。
今でも信じられないくらい本当に自分には勿体ないくらい素晴らしい時間だったと思う。

ちょうど今から1年前、FiNC Technologiesへ入社した。

FiNCのことは正直選考を受けるまで知らなかった。Wantedlyでたまたま見つけて、面白そうな事業やってるな、受からなさそうだけど、ダメ元で受けてみるかと応募したら、何とカジュアル面談の選考案内をもらった。

いくつか選考前にご覧くださいということで、ご丁寧にメールで資料を沢山もらった。その中にあった「社長のメッセージ」を読んで衝撃を受けた。

社長のトレーナー経験での葛藤から起業した経緯などが記載されていて、その中にこんな事が書かれていた。

「病気やコンプレックスで苦しみ、自分らしい人生を送れない人を沢山見てきた。トレーナーだと対面で限界があるから、ITを使って解決したい」

やばい、遂に見つけた。自分の人生そのものだ。自分が思ってたことを、言語化してくれていた。この会社以外ありえない。この会社ならうつだった頃の経験が活かせるし、恐らく病気への理解もあるだろう。この課題解決に携わりたいと強く思った。

そして運よく何とか2回の面接を通過したものの、最終選考で落ちてしまった。

しかし、面接をしてくれた後の上司となる島田さんがプッシュして下さり、別ポジションでの選考の機会をいただいた。敗者復活戦であった。

そして4回目となった面接は合格で、遂に最終面接の案内が来た。

最後だけ、最終面接じゃなくて、最終「面談」の案内になっていて、「面接」と「面談」の違いってなんだろう・・・と思いながら面談に臨んだ。

最終面談は社長面談で、そのメッセージを書いた溝口さんとだった。
この結果が自分の人生を大きく左右とすると思うと、緊張とプレッシャーが凄まじく、なんと面接中に声が出なくなってしまった。

見かねた溝口さんが、後の上司となる緒方さん、小泉さんにチェンジして変わりにお二人に面接していただいた。正直手応えは全くなかった。

最終選考の合格通知は選考から1週間後だった。好きな異性からLINEが来てるかどうかスマホを確認するように、そわそわしながらスマホを30分に1回くらいチェックした。笑

FiNCには4月中に入社をしたくて、見切り発車で内定も決まってないまま3月中に前職を辞めますと伝えていたので、この間は生きてる気がしなかった。(アホだなーと思う)

そして前職最終出勤日の退社30分前くらいに連絡が来て、嬉しすぎて職場で「内定でた!!!!!」とめちゃくちゃ叫んだ。なんだかんだ面接を5回やって無事にFiNCへ入社することが決まった。

Wantedlyは良くも悪くもカジュアルなので、選考結果をくれない所もあったり、連絡を無視されることもあったけど、FiNCは最初から最後まで対応が丁寧だったのも凄く好感を持てて入社の決め手の1つにもなった。

プッシュしてくれた島田さん、最終ジャッジをしてくれた溝口さんには感謝してもし切れないです。

・FiNCでの日々

プロ野球の新人研修での中にこんなエピソードがある。

「NPB新人研修 木村拓也コーチ講義内容」
https://lp6ac4.hatenablog.com/entry/20100410

>スカウトから「入ったら横一線だから。プロの世界は自分が頑張って結果を残せば、一軍に上がって大変な給料がもらえる」と言われました。でも入ってみるとちょっと違っていた。新人のみなさんはキャンプを1か月やって、「これならやれるな」と思った人と、「すごい、ついていけないかも」と思った人がいるでしょう。僕はキャンプ初日にシートノックでボール回しをやった時に、「とんでもない所に来た」と思った。
(また、イチロー選手のエピソードも凄い)

FiNCに入った時はカルチャーショックの連続しかなかった。
この講義と同じように、入社して一緒に仕事をした時に、周囲のレベルの高さに「とんでもない所へ来たな・・・」と思った。

仕事へのスピード感、ロジック、思考、対応力・・・あらゆる能力が全然ついていけていない。

いかに自分が生ぬるい環境で仕事をしてきて、どれだけ仕事が出来ず、どれ程仕事への意識が低く、考えて来なかったのかを痛感させられた。

一時期、「あなたとは一緒に仕事をしたくない」とも言われたこともあった。要は全然仕事が出来ない人間だった。

そんな中転機が訪れた。入社数ヶ月して、CFO小泉さん直下の担当になり、マンツーマンでお仕事をさせていただくことになった。

担当してしばらくはとにかく仕事の出来なさと意識の低さで1日5回くらいは怒られてた。
(今思うと笑えないくらいの酷さだった・・・)

ただ、この人の元で一緒に仕事をすれば、意識の改善、向き合い方、対応力、自分の色んな内面が間違いなく成長できるだろうと確信していたし、成長も実感出来ていたので、何があってもしがみついて仕事をした。

小泉さんが少しでも仕事をしやすい環境を作れるよう必死にやった。

何とか自分の意識を変えようともがき続けて来て、退職前にご挨拶に伺った時に、小泉さんに「前とは変わったよ」と言ってもらえた時は本当に嬉しかった。

僕の働いていた部署では緒方さん、島田さん、加藤さんとみんなスーパーマンのような上司がいたので、あり得ないくらい凄く貴重な環境で働けたことは幸運だった。

・社内環境が凄く良かった

FiNCで凄く良かったのは、社内環境と人間関係だった。

前職は割と古風な社内環境で、社会人ってこんなに閉鎖的で窮屈なのか・・・と思う事がしばしばあった。

都度の電話対応もしなくていいし、休みの連絡も電話ではなくチャットでOK。有給も普通に使えるし、上司との1on1で何かあればいつでも相談出来るし、メンターもついてサポートしてくれるし、仕事のミスをする事に都度的確なFBも貰えて成長の機会を促してくれるし、綺麗なオフィスで働けて、料理長手作りの栄養たっぷりの美味しい社食も食べられる。
服装も髪型も比較的自由。何だ、こんな至せり尽くせりの天国のような環境で人は働く事が出来るのか・・・と正直思った。

大学生のインターンの子が、10歳以上歳が離れてる僕に対して遠慮なくフィートバックとか、間違ったことを指摘してくれる環境だったことが本当にありがたかった。

みんなランチに誘うと驚くくらい普通にOKしてくれた。関係性によっては飲みにも行ってくれた。
前職では「ただでさえ仕事でも一緒なのに、わざわざご飯に行くなんて信じられない・・・」という雰囲気だったので、誘っても行ってくれなかった。
これにも衝撃を受けたし、対人関係が築きやすいし、自分で人間関係をある程度能動的に構築して仕事をしやすい環境を作れるから良かった。

メンタルを病んで人との繋がりをずっと絶ってしまって孤独だったこともあり、なんて事のない日常かと思うかもしれないけれど、休憩中や仕事後に職場の人と一緒にご飯に行くことは、SNSとかで友人がUPしている世界しか見た事がなかったので、憧れだった。
夢を叶えられてなんて自分は幸せな時間を過ごしているのだろうと思った。

入社初日に働いた後に同じ部署の同僚が誘ってくれて、みんなで有楽町駅前の吉野家に行った事は自分の中で一生忘れない出来事になった。

ウェルカムランチとか、歓迎会とかもしてくれて、なんというか、「この人にとって働きやすい環境を作ろうぜ」的な雰囲気作りをしてくれたのも本当にありがたかった。

僕の働いた部署は社内でも結構ハードな部署で「大変な部署だけど、身体大丈夫?」「よくやれてるね」と声をかけていただくこともあった。

最初の方は身体が慣れるまで大変だったけど、正直、成長の機会も多く、お金も貰えて、こんな天国のような労働環境で尊敬できる上司も居る。
みんな良い人ばかりで精神的に消耗することもない、こんな天国のような環境で、なんて自分は恵まれているのだろうと思った。

ベンチャー故に業務量は多く、きついなあとか思ったことはあったけど、辞めたいと思ったことは本当に1回もなかった。入社して半年過ぎたあたりから毎日が楽しくてしょうがなかった。
何でこんなに楽しかったし、辞めたくないと思えたのだろうと振り返ってみたら

・1on1とか、みんながどんどんFBしてくれる環境だったので気づきとか成長が実感出来たから
・社員の人が仲良くしてくれて、気軽にコミュニケーションしてくれる人間関係の良さ
・カルチャーフィットした

要は、成長が実感出来て仲の良い人が出来てカルチャーフィットすると僕が楽しく働ける環境だったことに気づけた。

こういう環境で新卒で社会人生活を過ごせたら、今はもっと違ったのかなと思うが、考えても意味のないことだ。

・FiNCに入って自分らしい人生を過ごす事が出来た

仕事以外では遂に念願の東京で一人暮らしを達成する事が出来た。

大学生の頃から憧れていた、東京の一人暮らし。人生で1回は山手線沿いに住むと決めていたので、山手線のとある場所に引っ越した。正直かなり背伸びをしてしまったけど、引っ越して本当に良かったと思った。

家賃や光熱費などの生活費の支払い、納税、家事、全て自分でやらなくていけない。
なんてことない事なんだけど、ほんの少し前まで働きさえも出来なかった自分にとっては大きな一歩になった。

何が言いたいかというと、(家賃さえ除けば)都内での一人暮らしはあまりにも快適すぎる。

・断薬も出来た

心身が充実すると良い事は続く。
2019年の12月には、2年半飲み続けていた抗うつ薬をついに辞める事が出来た!

「今心身共に本当に充実しているので、もう抗うつ薬は必要ないです。もう辛い事があっても、薬に頼らないで生きていけます。なのでやめさせてください。」と主治医に言った。

自分の口から「充実してます!」と口に出せる日が来た。これでやっと、縛られるものもなくなり真の意味で自由になれた。後は自分次第でどうにでも人生を切り開ける。

3年前の自分に会いに行けたら何て言うだろうか。
「3年後、自分の力で都内で一人暮らしも始めて、ちゃんと税金も納めて、薬もやめて元気になってるぞ」って伝えるだろう。タイムマシーンがあったらいいのに。

・最後に

1年という短い期間だったが、どの絶景よりも素晴らしい景色を見る事が出来た。間違いなく、自分の人生を変えることになったと断言出来る。

環境を変えることは本当に大切なことだと肌で感じた。学校の卒業式の日を思い出した。あの日々はもう戻れないし、来る事もないのだろうと思うと猛烈に寂しくなる、あの感覚。ああ、寂しいなあ。

FiNCでは第二の青春時代を謳歌することが出来た。


FiNCで仲良くしてくれた友人、ご一緒に仕事をさせていただいた同僚の皆様、感謝してもし切れません。

1年間本当にお世話になりました。ありがとうございました。

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