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スペインに戻ってきて2ヶ月間の感想まとめ

2024年2月にデンマークからスペインに引っ越してきてから、早くも2カ月経ちました。

永住するつもりだったデンマークからスペインへの移住の背景については、こちらに書いているので、もしご興味ある方はこちらをご覧ください👇

実は2021年までスペインに住んでいたので、3年ぶりにスペインに戻ってきたことになります。

今回の記事では、スペインに戻ってきて2カ月間経ち、どんな感じに生活しているかについてまとめてみます。特にメッセージとかはなく、ただの移民の生活日記です~


自己紹介

初めまして、茂木良平と申します。日本や他先進国の少子化に関する研究をデータや統計を用いてしています。研究者の本分は論文を書くことなのですが、それ以外にも一般の方向けに少子化について解説など積極的に行ってます。

ここ3年間のうちに、3か国も移住しているのですが、ここら辺の研究者のキャリアについてはここで説明しています

1.日常

食生活の質爆上がり、生活費安い。

大型スーパーもあるけど、まだまだ個人店や市場が盛況なスペイン。なので、私もできる限り個人店に行くようにしています。地域経済をサポートとかもあるのですが、何よりスーパーより質が良くてしかも安いので。

何度も行くとこちらは当然顔を覚える人も増えてきて(相手は覚えてるかわからないけど)、少し小話したりするのも楽しい。移民としての生活は、要は異質な存在としてその地域に混ざっているようなものなので、こういう軽く知っている人たちが多くいると安心するんですよね。外と内が混じり合ってるところといいますか。

毎日天気がいいと気分がいい

言わずもがな、的なことですが、天気が悪い所にいるとあまり気づきませんでした。イギリスにいたときもデンマークにいたときも、天気が悪いことによって体調が悪いとか調子が出ないとか、思ったことあまりなかったように記憶しているのですが、こっちに来て違いに気づきました。

現地語できると楽ちん

自分の気持ちかもだけど、現地語で会話できるってやはりいいものです。

1日が体感2倍に

スペインの一般的な食事の時間が、昼食が2時頃、夕飯が9時頃というのもあり、また娘の保育園のスケジュールの影響もあり、娘の一日のスケジュールをデンマークのときより遅くしました。それにより、1日の時間が、体感2倍くらいに。

デンマークの時は、朝6時くらいに起床、7時30には家を出て保育園に向かい、午後3時30にはオフィスを出て保育園に向かい、7時前には寝かしつけスタートというスケジュールでした。それにより夜は長いのですが、既に娘が寝てるため家にいないといけないので、北欧の長く明るい夜をあまり堪能できませんでした。

一方、スペインでは、2時間ほどスケジュールを遅らせているだけなのですが、体感としては1日が2倍くらいになっているように感じます。娘が保育園から帰ってきた後も、どこにでも行ける感覚。海に行ったり、どこかに軽く食べに行ったり、公園行ったり。娘も無限の体力を存分に発揮できて満足そうです。親も天気がいいので、どこまでも遊びに付き合えるため、娘もハッピー、親もハッピー。デンマークでは外が寒くて天気が悪くて、1時間の外遊びで親はギブアップだったので、、、申し訳なかったな。

2.娘関連

幼稚園・小学校の説明会に参加

スペインでは幼稚園と小学校がセットになっており、公立、私立、カトリックの3つの種類がある。私の場合、当然だが自分がスペインの幼稚園・小学校に行ってない、スペイン語も難しい話は一回じゃ理解できない、2月に来たばかりという状態で幼稚園・小学校探しを始めることに。

まず、カトリックの学校を除いて、公立か私立かで悩み、妻と色々話した結果公立に絞ることを選択。日本は公立なら学区で1つの学校が決まりますが、スペインの場合公立でも、選ぶことができます(正確には、親が学校にランキングをつけて、政府が割り当てる)。説明会の情報を探して、家の周りの公立学校のほぼ全ての説明会に参加してきました。説明会は周り見てもアジア人は私1人。そんな状態で、質問しまくるから、のちのち結構親たちに顔を覚えてもらい色々教えてもらえて助かりました。やっぱり一回全体で笑い取っておくと、話しかけてもらいやすかったりしていいんですよね。

娘のスペイン語

保育園が、1日8時間のインテンシブスペイン語講座になっているようで、ものすごい勢いでスペイン語を吸収している模様。子どもはスポンジのように吸収するから大丈夫よ、という人が多いものの、デンマークの保育園ではみんな何言ってるかわからず泣いていたということを保育園の先生から聞いていたので、スペインでの保育園は結構心配していました。ですがそれも杞憂だったようで楽しく過ごせているよう。慣らし保育も2、3日で終わり、びっくりするほどスムーズでした。

マルチリンガルの子どもに多いようなのですが、親の前では母語と他の言語を混ぜて話すフェーズがあり、その後、人によって言語を分けるようになるみたい。娘は今混ぜるフェーズで、日本語とスペイン語を混ぜて話してます。デンマーク語と違い、親も現地語が分かるので本人も面白がってる様子。

面白かったのは、耳で学んだスペイン語なので、間違ってるけど確かにそう聞こえるかもなーという単語がたくさん。例えば、数字の7はシエテと言うが、最初のシはあまりはっきり発音しない人が多い。なので娘は7をエテと言っていたり、ピンクはロサだが、娘はブロサと言っていたり。ロサの最初のロは巻き舌で発音するため確かにちっちゃいブの後にロサと言ってるように聞こえなくもない。

あと、ちゃんとした言葉になっていないけど、リズムだけ聞いたらスペイン語、という話し方になってることが多いです。日本語も若干スペイン語っぽいリズムになっているような気がします。

3.行政系

意外とデジタル化されてる

デジタルでできたこと

  • 娘の出生証明書

  • 労働キャリア証明書

他にもまだできることがあるのですが、それらの申請をデジタルでするためにはデジタルで行うための証明書?を持ってる必要があるよう。その証明書を取るためにオフィスに行かないといけないなど、まだ不完全なデジタル化。

人によって言うことが異なる

これは以前のスペイン生活で知っていたので、特に驚きはせず、むしろ帰ってきたな〜と実感。

例えば、娘の国民健康保険を申請するために病院ではネットからできるよと言われたが、ネットで何度試してもできない。担当オフィスに電話してみると、サイトが今うまくいかないみたいだからオフィスに直接来てと言われ、予約を取り、オフィスに行ってみると居住カードが必要と言われた。別件もあって弁護士にこの件についても聞いたところ、結局居住カードは必要ないとわかり、その言葉を携えて再度オフィスに行くと、すんなりできたり。ルールはないのか?こういうの多々。

情報がきれいにリストアップされていないことが多いので、どこに行って何をすれいいのかわからないことが多いのに加えて、人によって得られる情報が異なるので、ダンジョンに。まじでロープレ。街の人に話しかけて情報を集めていく感覚。

研究費の申請のときもそうで、申請のためのサイトにいくと、ガイドラインにリストアップされてる書類以外の書類を平然と求められることも多々。

1つの手続きするのに電話して、電話した先でこっちに電話してと別の電話番号を教えてもらい、またその電話で別の電話番号を渡され、とたらい回しにされた挙げ句、最終的にウェブサイトのリンクがゲットできるとか。さすがにこれには笑いましたが、スペインにいる人ならわかってもらえる話だと思います。

こうした書類申請に実感としては2ヶ月のうち半分は費やしてた感覚。

4.仕事

フルリモートワーク最高

所属先のバルセロナに毎日は通えない場所に住んでいるので、リモートワーク中心なのですが、シンプルに最高。

ここ数年、いろいろな環境で、国で、研究機関を経た結果、今は1人で集中してやるべき研究や仕事に集中できるのが最高。

休憩がてら家事もこなせて、今の家族の体制にもマッチしていると思います。

所属先も研究者を縛り付けるような誰の得にもならない無駄なルールが少なく、希望したことをすいすい許可してくれるのでストレス少ない。コロナ禍から少し経ち、オフィスに何時間いないといけないとか意味ないルールを敷いてるところも多くなってきてるが、そういうのもなくていい。

ただ、レスポンスが遅いこともあって、着任してすぐにパソコンなどを頼んだのに、2カ月経ってもまだ届かない、、どこかでなくなってないよね?

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茂木良平(少子化研究者)
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