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2分で分かる戦術解説 ヴィッセル神戸vsサンフレッチェ広島~裏への駆け引き~

2分で分かる戦術解説。今回はヴィッセル神戸vsサンフレッチェ広島からDFの背後をとる駆け引きについてです。時間がないので早速始めましょう!🔜

はじめに

この試合では神戸の相手のディフェンスラインの背後をとる動きが得点につながりました。そこには個人、そして組織としての駆け引きがありました。ここからは具体的なシーンで解説していきます。

24分22秒 2点目

神戸の2点目のシーン。ここでは古橋の個人としての駆け引きがありました。中盤でサンペール(6)がボールを持った時に、古橋(11)はまず足元で受ける動きをします。この動きによって広島のCB今津(33)はフリーで受けさせないために、前に出て距離を詰めてきます。そのタイミングで古橋は向きを変えスプリントをかけて、CBが出てきた背後のスペースを狙います。CBは重心が前になっているためスタートが遅れ、置き去りすることができます。古橋の背後をとる絶妙な駆け引きでした。

29分14秒

3点目につながるCKを獲得したシーン。ここでは組織としての駆け引きがありました。神戸は2CB+サンペール(6)でビルドアップをするため、広島の2トップに対して3対2の状況になります。そこでこのシーンで広島は左SH森島(10)が前に出て3対3の状況にしました。左SHが前に出ると神戸の右SB山川(23)がフリーになるため左SB東(24)が引き出されます。そうすると左SBの裏にスペースができ、そこにFW佐々木(22)が流れて背後をとりCKを獲得しました。

このシーンで広島の問題だったのは森島が前に出たのにもかかわらず、神戸の右SBと中盤どちらのパスコースも切れていなかったことです。右SBへのコースを切れていたら、左SB東はこれほど前に出る必要はなくなりますし、中盤へのコースを切れていたら、縦パスを通せませんでした。神戸が広島との駆け引きに個人、組織として勝利した試合でした。

今回はこの辺で!ありがとうございました!

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