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先生、映画は不自由な幸せですよね

るるいぇだよ。
先生にお話してることをここでは記録してるの。先生はわたしの頭の中にいる先生です。独り言だとどうしても他の声がしてうるさいから、先生を作りました。

えっと、映画の話をしようかなって。
映画を観ている時間というのは、当然スマホは見れませんし、トイレに行くのも憚られます。120分ほど、スクリーンの前に拘束されるのです。
でもそれは、自由が溢れている世界で自分を捨てて目の前の異なる世界に浸れる、幸せな時間なんです。自由は時に、何もできないわたしを責め立てるから。

わたしが好きな映画は、邦画や洋画でもいくつかあるんだけど、今日はアニメで特に好きな映画の話をしたいと思います。

先生はドラえもんが好きなんでしたっけ。わたしもドラえもんは好きです。小さい頃よくドラえもんの絵を描いたりしてたなあ。
映画で好きなのは、ブリキの迷宮です。ドラえもんが完全に故障して海に投棄されてしまう、かなりショッキングなシーンもあったり、全体的にちょっと怖い雰囲気の映画なんですよね。
映画の始まりも少しホラーのような始まり方で。夜中のテレビで、怪しいリゾートホテルのコマーシャルが流れる。夢だったに違いないとのび太が家に帰ると、玄関にトランクが置いてある。そのトランクを開けると門が開き、ブリキのホテルへと誘われるんです。
異世界でドラえもんもいない、非日常の戦い。のび太たちが奮闘する姿には心が動かされます。
ラストシーンは少し残酷かもしれませんが、機械と人間の関わり方に警鐘を鳴らす素晴らしいエンディングだと思います。

あと、クレヨンしんちゃんの映画ならヘンダーランドの大冒険も好きです。これも不穏な雰囲気の、ホラーテイストが入っていて、幼い頃は本当に怖かったです。
夕方の遊園地の不気味さが印象深いです。また、この映画ではみさえとひろしが入れ替わってしまい、本物の両親を助けるためにしんちゃんが悪の組織と戦うのです。まだひまわりがいないから、一人息子として健気に頑張るんです。
自分だけが敵だと気付いている、大人に必死に説明しても信じてもらえない、そういった子供の無力感や絶望も描かれています。それでも、しんちゃんには味方がいるのです。ねじ式パペットのトッペマ、そしてしんちゃんの愛するヒーロー、アクション仮面やぶりぶりざえもん、カンタムロボ!こんなに心強い味方はいないでしょう。
ヘンダーランドはホラーとコミカルのバランスも素晴らしく、大爆笑してしまうシーンもたくさんあります。特に最終決戦は笑いなしには観られません。

先生は映画お好きですか?今度、教えてくださいね。
それではまた、何かあったらお話ししに来ます。先生、さようなら。

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