離陸はいつだって楽しい~台湾旅行記①

 人生で初めて飛行機に乗ったのは高校の修学旅行で北海道に行ったときでした。

 人生で2度目の飛行機は台湾ソロ旅行です。このときばかりは一人で行ける俺かっけえくらいのノリであまりものを考えず台湾に出かけました。親戚におこずかいあげるからもう1泊しておいでって言ってくれたから飛行機キャンセルして次の日の便に取り換えるくらい能天気でした。この軽はずみな判断がとっても今後を分けたんですね。

 ホテルも飛行機も自力手配するという今の旅行スタンスのベースになった旅行にして、海外旅行保険なし・現地でSIM購入・入国カードの書き方すら知らない・なんなら地球の歩き方すら買わず読まずで行った、ある種もっともクレイジーな旅行でした。


 季節は夏真っ盛り。タイガーエアというセントレアから台北桃園空港までのLCCで行きました。LCC当然の荷物重量制限のためリュックとウエストポーチというお気軽な格好で向かいました。確か病み上がりだったので大量の龍角散を持ち込んだ記憶があります。飛行機内でダウンロードした動画を鑑賞するという文化もこのとき生まれました。桃園空港内で降りたとこの一番近くにあったSIM屋さんで使い捨てのを購入します。5日間で3GBとかで1,000円とかでお得です。滞在行程的に3日間分あれば足りたんだけどまあ教訓として勉強代。12時発15時台湾着みたいな便だったので多少は涼しい時間に着くか、と思ったが全然涼しくない。誰だよ日本とは違うタイプの暑さとか言ったの。ほぼ同質だしなんなら気温高い分凶悪すぎる。この時点で気温のピーク時は部屋に引きこもることを決意。

 台湾桃園空港から台北駅まではMRTが出てて一本で行けるので便利ですね。台北駅着いた感想はデカいわりに人いないししょぼくね…ここ日本で言えば東京駅だよな…でした。まあ、空港線が最近できたため台北駅のかなり端にあったってだけでした。

 台北駅から近くて日本語が通じるだけが取り柄(ひどい)というホテルに向かう。エリア的には再開発がまだ進んでなくて下町感のある、分かりやすく言えば名駅の駅西とよく似た雰囲気の街並みでした。もちろん風情ポイントでは台北の圧勝です。電気屋さんや果物屋さんの横を通るんですがお世辞にもきれいな街じゃないんですがあふれ出る治安の良さというか穏やかさが印象的でした。

 この日から3泊お世話になる城美大飯店に着。緊張と久々の発声のせいかクソしょぼ小声で「Check in please」聞き取ってくれてとってもありがとう。ロビーには中国語(簡文体)を中心に付近の観光案内が。日本語はなかったので辛うじて多少はわかる中国語と英語の台北市の観光地図をもらってお部屋へだいぶガタが来てるエレベーターで向かいます。エレベーターのすぐ横のお部屋で少しうるさいが許容範囲内。エアコンの調整が出来ないのも想定内。テレビの付け方が分からないのは想定外。アメニティが揃ってるのは想定以上でした。

 荷物を整理してホテルの近くを散歩しがてら夕飯を食べようとしたところで集中力的にも文字数的にもここまで。


                                続く

 

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