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【初リクエストしてみたい人向け】Skebで初めてイラストのリクエストをした話


1.Skeb(スケブ)ってなに?

物凄く今更感が強いが、2018年にリリースされた「Skeb(https://skeb.jp/)」というサービスをご存知だろうか。
筆者はクリエイターではないので依頼する側、いわゆるクライアント視点での説明になるが、好きなクリエイターに有償でリクエスト(お題)を送り、イラストやボイスなどを製作してもらえるというサービスだ。

「好きな絵師さんがいて是非イラストを描いてもらいたい!」
「依頼してみたいけど初めてでどう使えばいいのか分からない…」

そんな方がこれを読んで依頼するきっかけのひとつになったら、微力ながらクリエイターさんを応援する一人のクライアントとして嬉しい。


2.Skebリクエスト初体験レポート

「おい!俺はお前の体験談じゃなくてタメになる話が読みたいんだよ!!」というせっかちな兄貴達は読み飛ばしてもらって構わない。

2-1.Skeb無知時代

正直な話、Skebというサービスをまともに認知したのは去年の2022年だ。
pixivやX(旧Twitter)などのインターネットを介して、口を開けていても「神絵師じゃん…」というようなイラストが次々流れてくるこのご時世、「こんなイラストも見てみてぇなぁ」とは夢にも思わないくらいに満足してしまっていた。

2-2.Skeb初認知

そんな神絵師が蔓延る時代、たまたま流れてきた一つのポスト(旧ツイート)が目に入った。
「○○先生にイラストを描いてもらいました!感無量!!」
あれ、イラスト描いてもらえるなんてこの人、○○先生の知り合いかなんかだったか?そう思って”skeb”と書かれたリンクを開くと、絵師さんに向けた依頼文と納品されたイラストが。
「え、なに、リクエストすれば誰でも好きなイラスト描いてもらえんの???」
Skebとの邂逅である。

2-3.調査期間

なんの調査だよと思うかもしれないが、知り合いでもない神絵師にいきなりイラストの依頼をするなんてとてもじゃないが敷居が高かった。
コミックマーケットなどの同人誌即売会に参加したことのある方なら分かると思うが、いくら好きな絵師さんが目の前のブースにいるからといって、「スケブ ※1」を頼めるだろうか。
少なくとも自分は「今忙しいかもしれないし…」とビビり、「シンカンセットクダサイ…」で終わってしまい一度もお願いできたことはない。
神は何故我が心臓に毛を生やしてくれなかったのか。
そんな経験もあり、Skebを利用するにあたり失礼の無いよう、サイトの利用方法から依頼方法まで、とにかく調べに調べまくった。


※1・・・同人誌即売会などでは、スケッチブックを持っていけば、作者の方がイラストを描いてくれるサービスを受け付けているサークルがある。

2-4.いざ、初・リクエスト

来たぜ、この時が。
とにかく自分の中で「どんなイラストを、どんなシチュエーションで、どんな構図で描いてほしいか」を言語化するのに時間が掛かった。
当たり前だが、自分の脳内イメージをそのまま相手に伝えるなんてこと不可能なので、如何にして文字で伝えるのか、ここが重要になる。
自分の脳内イメージをリクエスト文に表現出来ているか、失礼な文章になっていないか、送信する直前まで10回以上見直した。

2-5.リクエスト送信→承認まで

リクエストを送信した後は、「承認」か「キャンセル」か、クリエイターの方の返答を座して待つのみ。
待ちきれないぜ、というせっかちな人はクリエイターページの「平均返答日数」を参考にすると良い。
無事「承認」されれば、「平均納品日数」を参考に指折り数えて待つべし。
待っている間は不思議とどんな辛いことがあっても、「まあ僕には納品待ちのイラストがあるんでね、ノーダメです。」と謎の無敵期間に入る。

2-6.件名:[Skeb]作品が納品されました

今でも覚えている。時は2022年12月25日、神(運営)からの啓示である。
このメールが届いた時、誇張抜きに手が震えた。
キモいと思われるかもしれないが、「自分の為に神絵師が本当にイラストを描いてくれたんだ」という事実が頬を緩ませた。
Skebという沼にハマった瞬間だ。
参考までに初納品された直後の生のリアクションを貼っておく。

限界ヲタクすぎる。


3.初めてリクエストしてみようと思っている方へ

ここからは、初めてリクエストをする上で、恐らく戸惑ってしまうであろうポイントを解説していく。
なお、禁止事項などの規約に関することは、後述する「クライアントガイドライン(https://skeb.jp/client)」を熟読してもらいたい。

3-1.リクエストする前に

・リクエストしたいクリエイターの方がSkebを開いているのか
・リクエストを募集中かどうか
・依頼したいイラストのイメージが固まっているか

そもそも論として、この3点はリクエストをする上で大前提となる。
特に、クリエイターの方がSkebを開いているかどうかは、pixivやX(旧Twitter)のユーザーページなどにリンクを貼っている可能性が高いので、リクエストしたい方を見つけたら真っ先に調べよう。
商業誌などで活躍されているクリエイターの方は、不定期で「リクエスト:停止中」とすることがある。
どーーーしてもお願いしたい場合は、リクエストが募集開始されるまで辛抱強く待ち続けよう。

↑ただ再開を祈るのみ

3-2.リクエスト文の書き方

恐らく初めてリクエストをする上で最大の難関になるであろう。
文章はもちろん、どんな表現で自分の描いてほしいイラストのイメージを伝えれば良いのか。Skebのガイドライン上では、以下のように書かれている。

メールの作法や文面に悩む必要はありません。挨拶すら不要で本文に描いて欲しい内容を箇条書きにするだけでOKです。

Skeb│クライアントガイドラインより

「そうは言われても…」と思った方、仰る通りである。
お互い人間どころか相手は神絵師、最低限失礼の無いようにしたいというのが本音だ。
クリエイターの方の作品一覧を覗くことで実際のリクエスト文が公開されているため、そちらを参考にするのが手っ取り早いが、個人的に自分がリクエストを出す上でこの辺は重要だなと思うポイントは以下のとおりだ。
参考になったら嬉しい。

  1. 挨拶
    ”不要”と言われもやっぱり入れておきたい。
    「いつも貴方のイラスト見てます!」とか「あの作品で貴方のこと知りました!」とか、自分がクリエイターだったら言われて嬉しいなと思う挨拶を心掛けるようにしている。

  2. 描いてもらいたいもの
    最低限【キャラクター・容姿(版権モノの場合は作品名も)】、【構図】、【背景】を書いておこう。
    自分の創造力に自信が無い場合は、「構図や背景はお任せで!」ということもできるので、いっそお任せしてしまうのもアリだと思う。
    また、「スマホ、PCの壁紙にしたい」や「SNSのアイコンに使いたい」など用途がハッキリしている場合は、【納品サイズ】も付け加えておくと良いだろう。

  3. 資料(必要なら)
    本文内にURLを記載することで、資料を添付できる。
    版権モノで、クリエイターの方が知らないようなキャラクターをリクエストする際は添付しておくと親切だ。

  4. 締めくくりの言葉
    ”不要”と言われもやっぱり入れておきたい。(2回目)
    リクエストを承認するかしないかはクリエイターの方の判断なので、自分はいつも「引き受けてくれたら嬉しいです。」というようなニュアンスの言葉を使用している。文頭の挨拶と一緒に書くのも良いと思う。

おまけ:例文

めっちゃ恥ずかしいが筆者のSkebページのリンクを貼っておく。
よければリクエスト文の参考にしてほしい。マジでめっちゃ恥ずかしいが。

https://skeb.jp/@rleshia

3-3.リクエストを送信・承認されたら

ただ、待つのみである。
リクエストを送信して無事承認されたら、文字通り待つのみなのである。
間違っても、「承認・納品が遅い」、「リクエスト内容の追加変更」などの理由からクリエイターの方に連絡を取る行為は規約違反に当たる為、絶対にしないように。

コミュニケーションレスで一発勝負の共通ルールによって、クリエイターが「描く」ことだけに集中できる環境を目指しています。
打ち合わせやリテイクの強要だけでなく、リクエストの承認を促したり、リクエストがキャンセルされた理由の説明を求める行為も禁止されています。

Skbe│クライアントガイドラインより

3-4.作品が納品されたら

じっくり眺めるべし。
貴方の為に描かれた世界で一つの作品だ。

なお、作品ページからポスト(旧ツイート)で共有することができる。
以下は自分が初めて納品されたイラストを、感謝の気持ちとフォロワーへの自慢を込めて投稿したものだ。
もちろんクリエイターの方の宣伝にもなるので、応援したい方は積極的に活用しよう。

また、納品されたイラストは「印刷してお届け(https://skeb.jp/lp/print)」という機能でグッズにすることも出来る。
「デカくして部屋に飾りてぇ!」という方は是非使ってみるといいだろう。

3-5.注意するべきこと

詳しくはクライアントガイドライン(https://skeb.jp/client)を熟読してもらいたいが、3-3でも書いたように一番注意すべきなのは「事前・事後を問わずリクエストに関する一切の連絡を禁止する」ことだろう。
Skebは「クライアント:リクエストをする⇔クリエイター:納品する」という1往復のやり取りのみで完結する手軽さが売りのサービスである。
納品された作品に対してリテイクをするのは勿論、”お仕事”の依頼をする場でもないことを重々理解いただきたい。

3-6.よくある質問とか

  • リクエストしてみたいけど「おまかせ金額」ってなに?
    「おまかせ金額」とは、そのクリエイターの方が設定した「クライアントが迷ったときに参考になる金額」だ。初めて依頼する際は、おまかせ金額で依頼するのが無難だろう。もちろん設定より高く依頼することも出来るので、後述するブーストの代わりに上乗せすることや、「貴方のイラストには”おまかせ金額”以上の価値があるんだ…気付いてくれ…!」と言わんばかりに上乗せすることも可能だ。

  • 納品されたけど「ブースト」ってなに?しなきゃダメ?
    海外で言うところのいわゆるチップである。
    500円から100円ごと上乗せ出来る機能で、相場は1,000~3,000円前後という意見をよく見かける。必ずしなければいけないものではないが、ブーストを行うと、納品された作品に感謝のコメントを書けるようになり、その作品に金枠がついてクリエイターの方の作品一覧の中で目立つようになる。
    単純に感謝の気持ちなので、義務感などを持つ必要は無い。
    「すごい良い作品だったからブーストする!」
    「次回もリクエストしたいから代わりに次の依頼料に上乗せしたい…」
    どの考えももちろん間違っていない、自分の心の思うままに従えばよいと筆者は思う。

  • 時々やってる「手数料無料キャンペーン」ってなに?お得なの?
    ぶっちゃけ我々クライアント(依頼者)側には一切関係無い。
    すごく簡単に言うと、通常であれば我々が支払ったリクエスト料金から既定の手数料が引かれた金額がクリエイターの方に支払われる仕組みとなっている。この手数料が無料となるのが本キャンペーンだ。不定期開催ではあるが、単純にクリエイターの方にとってお得な期間なので、こういった機会にリクエストをしてみるのもいいだろう。


4.最後に

Skebへのクソデカ感情とクリエイターの方に何か恩返しをしたい、という思いから突発的に書き始め、初のnote投稿にも関わらず支離滅裂な長文になった本投稿をここまで読んでいただけて感謝の極みである。
大学生の時に書いた卒論よりちゃんと書いた気がする。

これは別にSkebに限った話ではないし、自分もそうだったが、冒頭で書いたように、知り合いでもない人に何かをお願いすることはとてつもなく勇気が必要だと自分は思う。
加えて、クリエイターの方も人間だ。ずっとイラストを描いていてくれるとも限らない。自分の身の回りにもいたが、ふと気付いた時には描くことをやめてしまった方がいた。
仕事でも何でもそうだが、共感してくれる人がいることは励みに、モチベーションに繋がる。
もしも、「この人のイラスト、好きなんだよな…」と思ったら、「Skebをリクエストしろ!」とは言わない、一言コメントだけでも書いてみてはくれないだろうか。

本投稿を読んで、「クリエイターの方に初めてコメント・感想を送ってみました!」、「迷ってたけどSkebリクエストしてみます!」、という人が一人でも増えてくれたら、一人のヲタクとして嬉しい限りだ。


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