【プロセカ】今更始めたヲタクが「25時、ナイトコードで。」ストーリーを読んで(後編:2022~2023)
はじめに
どうも、ますますプロセカ沼にどっぷり、るるシアです。
絵は勿論曲はいいしストーリーは最高だしカスタムプロフィールは時間泥棒だしたまりませんね。
特にカスタムプロフィール、無限に遊べます。
プレイヤーID:426013385114796045
フレンド申請もらえると咽び泣きます……
今回は前回書いた前編に続き、後編になります。
区切りとしては、「進級前までのキーストーリー」としたいと思います。
もうホント際限無くなっちゃうのでね…。
ちなみに筆者、少し前までは他グループのストーリーも読んでいたため、この何とも言えない重っ苦しい雰囲気は久々である。
これだよこれ…この絶秒にギャグが挟みにくい空気感……これこそニーゴのストーリーだ……。
10.空白のキャンバスに描く私は
来ました絵名主役回。
いきなりデカい感情を垂れ流して申し訳ないが、やはり絵名の泥臭くとも前に進んでいく姿が好きだ。
どちらかと言うと他のメンバーは「過去にどう折り合いをつけて進んでいくか」ということが課題なのに対し、絵名は「過去のトラウマともいうべき絵画教室へ再度立ち向かう」。
極端な言い方かもしれないが、他の絵画教室に通うという所謂「逃げる」選択肢もあったはずだ。それでもそうしなかったのは、前回と同じ「逃げる」という選択肢では成長しない、どんどん成長していくニーゴの面々と並ぶことはできないと判断したからではないだろうか。
並大抵の精神ではそんな選択はできない。
絵名がニーゴという居場所を、自分の絵を好きだと言ってくれる仲間を大切に思っていたからこその決断と考えると、増々「東雲絵名」というクリエイターを好きにならずにはいられない。
時系列的にはこの後の話になるユニット混合イベント「好きを描いて♪レインボーキャンバス」も大変良かった。トラウマを乗り越え、立ち向かっていくことを決めた絵名だからこそ、穂波達との出会いがあったのだと思う。
11.迷い子の手を引く、そのさきは
個人的に毎回「イベントタイトルロゴ」のデザインに注目しているのだが、今回のは時に目を惹いた。
・幻想的で綺麗なデザインかと思いきや「そのさきは」という言葉で亀裂が入り、この先の不安定な未来を意味しているフォント。
・劇中で幼少期のまふゆが迷子になった際に「迷子になったまふゆの心配」ではなく、「迷子になり自分を困らせた(悪い子になってしまった)」発言と出来事が正に「迷い子の手を引く」=まふゆの心を縛り付けるきっかけのひとつとなり、ハートを縛り付けているデザイン。
・フェニックスワンダーランドと模試のアイコンが対局に配置されている。
盛り込みまくりで天才の所業である。
また、今回のオリジナル楽曲である「バグ」。
本ストーリーで合流した「レン」がボーカルを務めるのも分かるし、テンポもよく、聴いていて大変気分の上がる曲なのだが、今回のストーリーと一体どんな関係が…?と不思議だったのだが、「まふゆの本当にしたいこと」、「しなければならないこと」の境目が見事にバグった結果が今回の行動なのではないだろうか。
あれだけ母親が中心になっていたまふゆの行動が、ウソをついてまで自分のしたいことを優先した。
優等生のまふゆにしてみれば、自分の感情も理解出来ないままに行動してしまった今回の件は、まさに「バグ」だったのだと思う。
ちなみに筆者、まふえむの組み合わせもかなり気に入っている。
まふゆの心からの笑顔でない表情に怖がりながらも「皆に笑顔になってほしいから」と頑張るえむの懸命な姿に心が洗われる。
いつか、そんなえむの頑張りが報われることを願ってやまない。
12.そしていま、リボンを結んで
瑞希と絵名の過去回、からのふたりの出会いが描かれたキーストーリー。
奏とまふゆの出会いが描かれた「いつか、絶望の底から」の対になるようなものだろうか。
正直、サムネがサムネなので、他のメンバーとは別角度で重い過去を抱えていそうな瑞希の過去回に全振りしたものだとかなり警戒していたが、内容は中学生時代の絵名、瑞希それぞれの過去、そして二人が奏の曲に出会うまでが描かれていた。
中でも、サムネどおり瑞希の過去については深堀されていて、中学生時代が如何に危うい状態だったのかが表現されていたが、大好きな姉の存在を始め、奏の曲、ニーゴの面々と出会うことが出来たことは、間違いなく瑞希にとって奇跡だと思える。
ストーリーの開催順的にはかなり前になるが、混合イベント「KAMIKOU FESTIVAL!」をたまたま事前に読んでいたため、「人一倍他人を気に掛ける、でも自分のことは抱え込んでしまう」、そんな優しくもどこか危うい瑞希だからこそ、「ありのままでいい」と思える、思わせてくれる友達と出会えていることは、瑞希の心を支える大切な存在になっていると思えた。
13.この祭りに 夕闇色も
めっちゃ他のグループ絡んでくるじゃん。
え、ニーゴのキーストーリーなのにこんな豪華でいいの??
と思ったのも束の間、読み進めれば読み進めるほど、まふゆが如何に同年代のほかの子達と違う異質な立場なのかがくっきりと表れてしまって非常に苦しい。
もっとも、ニーゴの活動方針上他のユニットのようにステージに出てパフォーマンスを…というユニットではないが、友達と一緒にお祭りを楽しむのだって青春のひとつだ。
そんな些細な楽しみさえ、理由をつけなければ参加すらできないまふゆの状況が残念でならない。
一方で、今回のストーリーを通して「医者という母から期待されている夢」ではなく、「看護という自分自身の夢」に気づけたことは、非常に大きな進歩ではないだろうか。
筆者は元々まふゆに惹かれてプロセカを始めたというのもあり、ストーリーを読んでまふゆの成長を垣間見ることができて大変嬉しい。
願わくば、このまま何も起きない平和な日々を過ごしてもらいたい…。
14.願いは、いつか朝をこえて
絵名回じゃん!!ってウキウキしながら読み始めたらお泊り会だった。(そんなハッピーな展開じゃなかった)
筆者、「まふえな」の組み合わせ好きなんですよ。
推し×推しの組み合わせは健康に良い…。
今回はそんな「普段はツンケンしてるのになんだかんだ面倒見のいい」絵名らしさが存分に描かれた回に思えた。
また、今回は素性を隠したうえに電話越しとはいえ、初めてニーゴのメンバーと邂逅したまふゆ母。
一時はどうなることかと思ったが、たった一晩の出来事とはいえ、東雲家の賑やかさに「暖かさ」を感じることが出来たことは、まふゆの心を取り戻す確かな1歩になったと、筆者は思いたい。
関係ないけどお客さん向けにめちゃ礼儀正しく振舞う彰人、猫の被り方は姉譲りだしハチャメチャにイケメンだし禁止カード。
書き下ろし楽曲の「Iなんです」だが、これまでの「限りなく灰色へ」、「ノマド」といった絵名メインの楽曲にあった「迷いながらも諦めたくない」という気持ちが込められた楽曲に対して今回は、「なにがあっても足掻き続けてやる!!」という決意が感じられた。
周りと比べたら随分遠回りをしてしまったかもしれないが、迷いを振り切ったクリエイター・東雲絵名の始まりは、ここからなのかもしれない。
15.イミシブル・ディスコード
頼むからそっとしておいてくれ…って状態のニーゴ(奏)VSまふゆ母の第1ラウンド。
もうまふゆ母の視点に切り替わっただけで心臓バクバクする。
ひとつ前の「願いは、いつか朝をこえて」でも電話口とはいえ絵名VSまふゆ母の探り合いが発生していたが、あれはあれで試合前のマイクパフォーマンス的な感じだろうか。
今回、ストーリーよりも何よりも驚かされたのは「まふゆ母の登場のさせ方」、これに尽きると思う。
パパなん(東雲慎英)のように、始めから立ち絵、声がついていれば、「あぁ、多分ストーリーに深く関わってくるんだろうな」と深読みせざるを得ない。
ところが、まふゆ母に関しては、これまでも一貫して立ち絵、声が出てくることはなかった。
「もしかしたら、案外まふゆの問題もすんなり解決して、ニーゴの活動をどう広げていくかってところがストーリーとして進んでいくのかも…?」
そんなことはなかった。
なんで???
同じストーリーの中で声も立ち絵も無かったのに途中から付くなんて演出あります?????
しかも、似てる、天井してゲットしたまふゆの髪型に、え、辛い…。
それはそれとして、やはり激突してしまう奏とまふゆ母。
家庭内の話なことに加え、まふゆ母の過去については公表されていないため、筆者からは正直善とも悪とも決めつけられない。
実際、まふゆ母の話題はかなりデリケートな部分もあるので、避けられる傾向にはある。
敢えて言及するとしたら、誰しも同じ立場になる可能性を孕んでいる、ということだろうか。
人の子の親ではないため環境は変わってしまうが、「誰の為を思って行動する時、100%その相手の気持ちを汲んだ行動することはできない」と思う。
朝比奈家に関しては、それがあまりにも行き過ぎてしまった結果なのではないだろうか。
まふゆ母が娘を思う心は間違いなく本物だ。
ただそこに、まふゆ母の「自分の考えは正しい」、「まふゆはこうあるべき」、「これがまふゆの幸せ」という思いと、まふゆの「優等生であろう」という思いが悪い方向に噛み合ってしまっただけ。
恐らく、どの家庭でも起こりうる可能性は十二分にあるだろう。
まふゆも内心、「このままではダメだ」という思いを持ったからこそ、最後の住人、KAITOがセカイに現れたのかもしれない。
16.ボク達の生存逃走
ニーゴVSまふゆ母の実質第2ラウンド
先行:まふゆ母「パソコンに飲み物こぼしました(多分わざと)」
おい正気か??????????
「こ、ここから入れる保険ってありますか…?」ってくらい状況が猛スピードで悪化してる。
当然だが作業をしていたパソコンを壊され、ニーゴの活動にかなりの支障をきたす状況となり、次第に追い詰められていくまふゆ。
そんなまふゆに手を差し伸べたのが、我らが瑞希。
「もう無理だって思ったら、逃げていいって、ボクは思うんだ」
解決策を押し付けてまふゆの行動を強制するのではなく、かといって無責任に心配するのでもなく、ただ選択肢のひとつとして提示する。
最後はまふゆが決める必要はあるが、まふゆの心のままに、自主性に任せる。まふゆの失った心を取り戻す、という大前提があるからこそ、瑞希だからこそ提示できた選択肢なのかもしれない。
解釈が違うかもしれないが、この時の瑞希の特訓後のイラスト、すごく瑞希らしさを表しているなと個人的にかなり気に入っている。
特に今回の瑞希の行動とマッチしていて、例えばまふゆが傘を持たずに雨に濡れていたとしよう。
筆者が思うに、「奏=一緒に濡れながら雨宿りが出来る場所を探してくれる」、「絵名=手を引いて自宅で雨宿りをさせてくれる(まさにひとつ前のストーリー通り)」に対して、恐らく瑞希は「自分の傘を差し出してくれる」。
代わりに自分が濡れるかもしれない。相手はそもそも傘を使わないかもしれない。安全な場所に行かない限り傘を持ったところで多少なりとも雨に濡れることは避けられない。
それでも、少しでも本人の力になれれば、と手を差し伸べてくれるのが瑞希なのかもしれないと思うと、荒廃した背景と相まって非常に印象深いイラストだと感じる。
17.仮面の私にさよならを
もうマジで勘弁してくれ。
サムネで分かるじゃん、ヤバいもん。
実際のところ、「シンセサイザー:過去(ownとして本当の自分を探していた証)」は捨てられ、「パソコン:現在(ニーゴとして作り上げてきたもの)」は壊され、最悪な展開。
もちろん、それらがどれだけ大事なものだったのか、まふゆ母からすれば知る由もないが、完膚なきまでの全否定だ。
また、まふゆの趣味として挙げられているアクアリウムだが、まふゆは水草しか入れていないアクアリウムを、まるで透明のような自分と表現していた。
実際、運営にそのような意図があったのかは不明だが、筆者はスマホが水槽に落ちて壊れたシーンを、「いつまで経っても透明な自分(アクアリウム)が原因で、みんなとの最後の繋がり(スマホ)を壊すことになった」と解釈した。本当にそうだとすれば、なんとも皮肉な話だが…。
余談だが、たまたまこの話を読み終えた後に「[本当の想いを] 朝比奈 まふゆ」を獲得することが出来たので、早速サイドストーリーを読んでみた。
ネタバレになるため詳しくは避けるが、まふゆがどんな思いで母との直接対決に至ったのか、ミクとカイトがどれだけ心の支えになっていたのかが描かれていたので、気になる人は是非サイドストーリーを開放してみてほしい。
最後に
以上、前編を書き終えてからエラい時間が開いてしまったが、進級前までのキーストーリーを中心に感想をつらつらとようやく書き終えた次第だ。
ニーゴのこれからが気になるのは勿論だが、ひとつのユニットでここまで心を動かされてしまうのだから、他のユニットのストーリーまで追おうもんなら一体どうなってしまうのか。
正直、ヒトの形を留めておける自信が無い。
冗談はさておき、混合イベなどを通して他のユニットのキーストーリーも気になって仕方ないので、時間を見つけながら今後もストーリーを追っていこうと思う。
「なんだかんだ既に3周年迎えてるのに今更すぎるかな…」
「音ゲーってあんま長続きしないんだよな…」
と思いつつも、SNSで流れてくるイラストの解像度を上げたいというのがきっかけで踏ん切りをつけてインストールをしたが、ものの見事に沼にハマってしまったので、プロセカを始めてよかったと心から思える。
なんなら遂にボーカロイド「初音ミクV4X」までお迎えしてしまいましたからね…。
今後は、進級後のキーストーリーについても感想を書きたいし、なんなら初めてボカロを触った体験談なんかもnoteに残していければと思う。
次の記事のこととか一切考えていないが、良ければこれからも暇つぶし代わりにヲタクの戯言を読んでいただけると嬉しい。
それではまた次の記事で。
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