ブロッコリー犬にささげる詩
ブロッコリー犬はブロッコリーを茹でる
マヨネーズをかける
そして食す
彼らはつねにテーブルマナーに厳しい
ナイフとフォークを持って
一口ごとにブロッコリーを切り分けて食べる
ああ、美味い
ブロッコリー犬はブロッコリーしか食べない
骨を投げても、飛びついて食いつかないし
高級なドッグフードにも興味をしめさない
俺は毎日新鮮なブロッコリーを買いに八百屋に行く
あるいはスーパーマーケットにいく
イオンのショッピングモールにもいく
ブロッコリーはいつでもそこにある
俺はにっこり
ブロッコリー犬どももにっこり
あるときブロッコリー犬どもは消えている
彼らは家から去り
ブロッコリーだけが大量に残される
俺ははじめてブロッコリーを炒めることを考える
ベーコンやニンニクとともに
そいつはなかなかに美味い
美味い
俺は涙する
美味い
涙
犬ども