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内観していく中で気づいた「彼に会うことを拒絶される恐怖」にどう向き合うか

【初めての方へ】ご挨拶とご案内。

【お勧め記事】「恋愛こじらせ」「依存こじらせ」について50000字以上で深く解説しました。




【ご相談ここから】


送信者:雪だるまさん


いつもお世話になっております。
「認知の歪み」の記事とても勉強になりました。

最近彼から「仕事の予定が入っていて9,10月の日曜日は会えない」と言われてしまい、『彼に嫌われたんじゃないか』『私に会いたくないんじゃないか』『このまま自然消滅するんじゃないか』とぐるぐる考えてしまっていました。

まさに認知の歪みですね。
Ryutaさんの記事が無ければ胃に穴が空いていたかもしれません(笑)。

冗談はさておき、ひとつ質問をさせてください。

今回自分の気持ちをノートに書き出したときに

事実→『彼が仕事で忙しくて会えない』
認知の歪み→『彼に嫌われた』『私に会いたくないのでは』
なぜ認知の歪みに至ったのか→前日に喧嘩をしていて謝りの電話をしている中で会えないことを伝えられたから。本当は彼は許してなくて会いたくないのではないかと疑心暗鬼になった。

ということは自分で認識できました。

また、今まで日曜日だけではなく土曜日に会うこともあったので土曜で会えれば今抱えている不安もなくなるのでは、と考えたのですが
『彼に会うことを拒絶される恐怖』があることに気づきました。

ノートに書き出しているうちに、ここで土曜日にも会えないと言われたら一生の終わりな気がする、くらいの感情が沸いてきてしまい悲しくなって一旦考えるのをやめました。

これも自分の自己肯定感の低さからきているのでしょうか。
今までは普通に彼と予定を調整していたのに、急にこのような感情になって戸惑っています。

2ヶ月近く会えない、というのも2年間付き合っていて初めてのことなので余計に不安なんだと思います。

Ryutaさんから見てどの様な点が問題でしょうか。また私はどの様なワークをして気持ちを落ち着けるのが良いでしょうか。

お聞かせいただけると幸いです。


【ご相談ここまで】



Ryutaがいなかったら胃に穴が空いてたかもしれない…!

雪だるまさんの胃腸を救うことができて嬉しいです。

これからも皆の胃薬ことRKサロンをよろしくお願いいたします笑



ーーノートに書き出しているうちに、ここで土曜日にも会えないと言われたら一生の終わりな気がする、くらいの感情が沸いてきてしまい悲しくなって一旦考えるのをやめました。ーー


こういうことってよくあります。

とっても正常なことでして、何もおかしいことではありません。

ノートを書くことで「土曜日にも会えないと言われたら一生の終わりな気がする」という感情が生まれたのではなくて、
「会えないと言われたら一生の終わりな気がする」「拒絶されることへの恐怖」という雪だるまさんの潜在意識にあった辛さがノートを書くことによって引き出されてきたのですね。

もともと雪だるまさんの中にあって、ドロドロと雪だるまさんを苦しめてきた感情がようやく表に出てきて、解放されつつあるということです。

ご相談をいただいてから2~3日になるかと思いますが、きっと書き出し直後の「会えないと言われたら一生の終わりな気がする」という感覚より、今現在の「会えないと言われたら一生の終わりな気がする」という感覚の方が小さくなって、和らいでいると思います。(この期間に彼との間で新たに絶望的なことが起こってる場合は別ですが…)

この、「ネガティブ感情が、小さくなって、柔らかくなっている」という状況のことを、「感情の解放が進んでいる」という風に表します。



もちろん雪だるまさんがおっしゃるとおり自己肯定感の低さということもありますが、今回のように「会えないと言われたら一生の終わりな気がする」という感覚をノートを使って無意識上から意識上に引っ張ってこれたのは大きな収穫だと思います。

もちろん、辛くて悲しくてネガティブな今は「大きな収穫」だなんて感じられないかもしれませんが、潜在化するとそれほど大きなネガティブ感情が、無意識下でずーーーーーっと雪だるまさんを苦しめていたと考えると恐ろしくありませんか?

雪だるまさんは、無意識的な「会えないと言われたら一生の終わりな気がする」という感情にずっと操作され、苦しめられてきたのです。あるいはそれが意識上に表出してこないように、ずっと抑圧してきたのです。強い抑圧とは強い自己否定のことですから、それもものすごく苦しいものです。

例えが適切じゃないかもしれませんが、「会えないと言われたら一生の終わりな気がする」というほどの大きなネガティブ感情を抑圧して感じないようにしておくのは、それこそ胃に穴が空いて激痛なはずなのに根治を目指さず半永久的にモルヒネで痛みを感じないようにしているようなものでして、「胃に穴が空いてる」という事実は変わらないわけです。そんなの死んじゃいますよね。それだったら、多少の痛みは伴えど根治を目指す方が得策ですよね。


ーー私はどの様なワークをして気持ちを落ち着けるのが良いでしょうか。ーー


戸惑いはあるかもしれませんが雪だるまさんがやってるワークの方向性は全然間違っていません。
感情の解放ができているので、正しい方向のワークができていると思います。

ネガティブな感情を感じるのは辛いし心にくるので、休み休みでも大丈夫です。
休み休みでも大丈夫なので、自分と向き合うという作業は続けていって欲しいなと思います。きっと気持ちが楽になります。

もうひとつ加えるとしたら、例えば、「では、2か月会えなかったらどうして私は一生の終わりだという感情を感じてしまうのか?」という自分への質問も効果があるかもしれません。

これには色々な角度から答えられると思います。

例えば「2か月会えない=彼との別れだと感じるから」「2か月会えない=彼が冷めたと感じるから」「絶対に彼と別れるわけにはいかないと感じているから」「彼を失うわけにはいかないと感じているから」「理由のない漠然とした不安を感じるから」「彼と別れた先なんて想像すらできないから」「自分が空っぽになったように感じてしまうから」「自分が失われたように感じてしまうから」「自分の価値がなくなったように感じてしまうから」「私の人生=彼だと思っているから」「彼以外私のことを愛してくれる人なんていないと思うから」「2年積み上げてきたものが壊れるのが怖いから」「結婚できなくなるのが怖いから」「彼と別れることにより自分が自分を愛せなくなるのが怖いから」…

そこには色んな恐怖とか、思い込みとか、もしくは「心の穴(胃の穴ではなく)」がありそうですよね。

恐怖や怖れや不安を感じた時には、「では、なぜその恐怖や怖れや不安を感じているのか」というところを感じ取ってみると、気分が落ち着いてくるものですし、そういう原因部分を掘り出してそれに付随する感情を解放してあげることでネガティブな気持ちの暴発も無くなっていくものです。

彼との話し合いなどは、その上で行うのが良さそうですよね。



そうやって自分の心に少しキャパができてきたら、改めて彼との話し合いというか、「雪だるまさんがどうしたいか」を伝えると良いと思います。



ーー前日に喧嘩をしていて謝りの電話をしている中で会えないことを伝えられたーー


とのことで、「私が嫌われたんだ!」と過剰に感じる必要はないのですが(それは認知の歪みですね)、その前日の喧嘩によって彼の態度がちょっと硬直化している可能性は無きにしもあらずです...


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