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【自己否定の手放し】アルコール依存症の父と、過干渉な母の間で育ち、いつも自己否定するようになってしまい苦しいです

【初めての方へ】ご挨拶とご案内。

【お勧め記事】「恋愛こじらせ」「依存こじらせ」について50000字以上で深く解説しました。




【ご相談ここから】



送信者:はるさん



長文になってしまいますが、すみません。

Ryutaさんのブログを拝読し、「私に当てはまる」と思うことが多く、今回ご相談させていただきます。

私は自己否定感が強く、他人に頼ることが苦手です。

「私なんかが頼ってはいけない」という思い込みが根強く、完璧主義のため、できない自分を責めてしまいます。いろいろと自己改善に取り組んできましたが、依然として自分を責め続けており、前に進めていないと感じています。私は自立系女子の典型的な例だと思います。



特に、男性に対して苦手意識があります。恋愛に関しても、「私なんか好きになってくれる人がこの地球上に存在するのだろうか」と思ってしまい、避けてきました。しかし、大学4年生だった昨年9月、焦りからマッチングアプリを始め、2歳年下の大学生と付き合うことになりました。初めての恋人で、告白されて嬉しい気持ちでいっぱいでした。

しかし、付き合って3ヶ月ほどで相手が体調不良により当日に予定をキャンセルしました。体調不良であったため、ドタキャンは仕方ないとしても、相手から連絡があったのは当日の昼過ぎに私から連絡した時で、その時点でとてもモヤモヤしていました。しかし、体調不良なら仕方ないと見過ごしていました。

その日以外に予定が合う日がかなり先になってしまうため、相手の体調が回復したことを確認してから、代わりに別日に電話をしたいと伝えました。いざ予定の日時になり電話をかけると相手は全く出ませんでした。流石に私も嫌な思いをしたため、「予定がなくなった上、電話に出ないというのは流石に辛いよ。」とLINEで伝えたとたん、相手が音信不通になってしまいました。

この時自分を強く責めました。「こんな自分だから結局愛されずにすぐ相手が消えてしまうんだ」「結局私は愛されないんだ」「恋愛経験が少ない、価値のない私だからこうなるんだ」という思考が湧き出てきました。本当は、大好きな人と幸せになりたいのに、甘えたいのに、結局できないんだとも思いました。


Ryutaさんの記事を読んで、「問題は自分の中にある」ということは理解していますが、私は他人の問題まで自分のせいだと捉える傾向があり、それがさらに自己否定感を強めている気がします。


自己肯定感を育てようと、以下の取り組みをしてきました。

アダルトチルドレン、愛着障害、認知行動療法、心理学に関する本を20冊以上読む
カウンセリングに通う
ほぼ毎日、B5ルーズリーフ1枚分に感情を書き出す
社会人サークルやNPOでのボランティア活動を通じ、親以外の人と関わる

しかし、頑張りすぎてしまったことにより、今年8月に休職することになりました。ルーズリーフのワークのおかげか、感情を理解する力はついてきましたが、自己否定は止まりません。


先日未経験でありながら、バレーボールの社会人サークルに参加した際に、私が慣れておらず全然動けなかったため、とある男性に「サボっているのか、動き方がわからないのかわからない。」と言われ深く傷つきました。

そもそも、私がバレーボールをやりたかった目的は、バレーを上達するというよりかは人と交流することやあくまで楽しむということだったのに、できていないと指摘されてしまい、居場所を失ったように感じました。また、チームには私以外男性しかおらず、父親の影響で男性が得意ではない私にとって、苦手な環境下であったのかもしれません。認知が歪んでいなければ、「考え方が違かったんだ。」と思うだけで済んだのかもしれませんが、私は、一つの居場所が奪われてしまったように思いました。また、この時も「私はバレーボールができないからだめなんだ」「結局そうやってすぐ逃げようとする」と自分を否定しました。



私はアルコール依存症の父と、過干渉な母の間で育ちました。一人っ子です。

普段は何を考えているかわからない父が、酒を飲むとテレビを壊したり、ドアに穴を開けたりと、暴れる姿を見て育ちました。また母も経済的に父親に依存しており、私に対しては進路や体型、部活、女性らしく成長すること全てにおいて口を出してきました。

また、中学時代に親友からのいじめを経験し、不登校になりかけた際、両親から「学校に行かなければ働かせる」と言われたことが一番辛い思い出です。

この経験から「弱い自分を見せてはいけない」「完璧でなければ価値がない」という考えが根付いています。



本当は、今の自分を受け入れ、自己否定をやめたいです。

人との比較もやめ、自分の意見を適切に伝えられるようになりたいのですが、そうなるどころか、ますます辛くなっています。そして、自己否定に陥るたび、過去の後悔ばかりが浮かんでしまいます。

例えば、私はやりたいことがたくさんありました。軽音楽部に入り音楽を楽しむ、大学で留学する、志望校に進学する、恋人を作って幸せになるなどです。

高校の部活選びにおいて、父親に「運動部の方がいいんじゃない」と言われ、本能的に父親が恐怖であり、父親に従うしかないと思った私は、結局本当にやりたいことではない運動部を選択してしまいました。

志望校に進学することについて、親から「浪人はしないほうがいい」「お金がない」「結局そんなことを学んで何になるの」と言われてしまい諦めて、志望校では全くなかった大学に進学することにしました。

大学生活では、コロナ禍であり、留学に行けなくなってしまいました。しかし、調べれば他の方法もあり、実際周りにも留学に行っている人がいました。

親からは「短期間の留学に行ったって意味がない」「お金はどうするの」「就職活動はどうするの」と言われました。また、その時に不安障害を発症してしまい、体調面でも不可能となってしまいました。

多くのことを親からの干渉や私自身を認められないことで諦めてきました。親を恨む気持ちもありますが、それが自分をさらに苦しめています。

過去を悔やむことをやめたいのに、新社会人となった今でもどうしても頭から離れません。


そこで、以下の4点についてアドバイスをいただけたらと思っています。

1. 過去の後悔との向き合い方
2. 自己否定をやめる方法
3. 他人と比べてしまう思考から抜け出す方法
4. 他人の問題を自分のせいだと思い込まないための方法

分かりずらい文になってしまい申し訳ございません。どうぞよろしくお願いいたします。



【ここまで】



はるさん、質問を送信してくれてありがとうございます!

いやはや、なかなかな自立系っぷりですな。

過酷な生い立ちや、男性が苦手であること、そして自己否定が激しいことなど含め非常によくまとめてくれていて、すごく文章が論理的で上手ですので多忙極まるRyutaさんのゴーストライターとして雇いたいくらいなのですが、冗談はほどほどにしておき…



はるさんは、

ーー1. 過去の後悔との向き合い方
2. 自己否定をやめる方法
3. 他人と比べてしまう思考から抜け出す方法
4. 他人の問題を自分のせいだと思い込まないための方法ーー


これらを教えて欲しいとおっしゃいますが、これまで幾千万もの類似相談を受け付けてきたRyuta氏の読むところでは、はるさんが本心で求めているのはこういった「ノウハウ」じゃないような気もするんですよねぇ。。


例えば、「自己否定をやめる方法」「比較グセから抜け出す方法」なんてものは、はるさんがこれまで行ってきた大量の読書の中で嫌というほど解決策が書いてあったと思いますし、
「過去と向き合う」「他人の問題を自分のせいと思わないための課題の分離」なんてものも、カウンセリングに通ってた経験があるのだったら真っ先にカウンセラーさんがアドバイスする分野でして、
何が言いたいのかと言うとそういった「ノウハウ」の類のものは、はるさんの中ではけっこう飽和しちまってると思うんです。

もちろん、私が過去書いた記事でも嫌というほどノウハウも書いていますので、ただ「ノウハウ」が知りたいというだけならディグっていただければそれで済む話なんですよね。(ディグるという言葉を最近知った私。オジサンはつい流行っぽい言葉を使いたくなるのです。そして得てしてその言葉は大して流行っていなかったりもする。)



いや、もちろんノウハウだって大切なんですよ。

例えば、はるさんが「自分と向き合う方法を何も知らない」「自分と向き合う意義も分からない」「右も左も分からない」「本当に何が何だか分からず振り回されてる」という状況だったら、
「紙を取り出して向きあうのが大事なんだよ、課題の分離が大事なんだよ、執着をしないのが大事なんだよ」なんていう「ノウハウ」をお話するのが効果的なわけですが、
はるさんは既にけっこう心理学を勉強されていて、自分の認知の仕組みをよく理解していて、カウンセリングも受けていて、ルーズリーフにいっぱい気持ちを書きだしたりしてて、そういったワークの意義だってよく分かってるわけじゃないですか。

そういった意味で私がはるさんに「ノウハウ」を伝える意味はあまりないと言うか、私がもし「○○をするのが効果的だよ」という風にノウハウを伝えても、たぶんはるさんはもう”それら”を実践済みだし、知っていると思うんですよね。

私のnoteを読み漁ってくれれば分かると思うんですけど、私がお伝えしているワークには何ひとつ目新しい画期的なものはないはずです。

「自分と向き合う」「感情をメタ認知する」「自己受容を進めていく」という、カウンセリングの超王道中の王道みたいなことしか書いていないはずなんです。

多分、はるさんが読んできた20冊以上の本に書いてあることと、私が書いていることには「ノウハウ」という意味では大差がないと思うんです。


結局は自己否定と超自立を癒やしていくしかない…そこに尽きるということですね。
そしてそのためには、はるさんがすでに実践しているようなクラシックな自分と向き合うワークがやっぱり一番効果的だと私は思っています。



それでは私ができることは一切無いのか…というと実はそうでもなくて、こういった「往復書簡」の形ではるさんが自己受容を進めていくためのお手伝いをしていくのが私の一番の存在意義だったりします。

もちろん、この、はるさんと私のやりとりを見ているRKメンバーたちにも同様の効果があります。「こうやって癒しを進めていけばいいのか」というのが分かるからです。



で、ちょっと話はズレますけど、これまで私に相談を送ったことがない「読む専」のメンバーも相当数いると思います。もちろん強制とかは一切ないですが、できれば軽いのでもいいし簡単なのでもいいので、フォームから質問して欲しいです。

「読む専」でも十分学びがあって癒しに繋がるコンテンツにはしていますが、やっぱりはるさんみたいに積極的に我がRKサロンを使っていただいた方がいいです!質問を送ることで主体性が生まれるので、学びの効果も数倍になります。

ぜひ送ってください!送ったことない方でも歓迎!




ーーRyutaさんの記事を読んで、「問題は自分の中にある」ということは理解していますが、私は他人の問題まで自分のせいだと捉える傾向があり、それがさらに自己否定感を強めている気がします。ーー



それで、この点、はるさんがすごく良いポイントを言及してくれているので補足的な解説をさせていただきたいんですけど、
はるさん含む「超・自立系女子」にとって、私が言う「問題は自分のなかにある」というのは比較的受け入れやすいと思うんです。

なぜなら、はるさんが「アルコール依存の父×過干渉母」という厳しい幼少環境を懸命にサバイブしてきたように、自立系女子というのは成長段階で自然に、良い意味でも悪い意味でも「人生のサバイバル能力」というのを身につけていくから。

生きるか死ぬかのサバイバル・ゲーム状態では責任を他人になすりつけて依存してる場合じゃないですよね。「私には無理だよぉ」なんて甘えてる場合じゃないですよね。サバイバル状態では自然と「自責で生き抜く力」が培われます。

自立系女子は本来の性向から、「自分を変えられるのは自分だけ」「問題は自分のなかにある」という自分軸の重要な考え方を理解するのに抵抗がない場合が多いです。

でも一方で、はるさんのように「問題は自分のなかにある」という考え方を周囲の人の問題や不幸や不機嫌にまで適用してしまうことも多いです。

「問題は自分のなかにある」という考え方はあくまで、「自分の人生をより豊かに幸せにしていくためのきっかけやキーは自分のなかにある」という意味の自責(自分軸)でして、「他人が不幸なのは私のせいだ」という自己否定ではないことに留意しておく必要があったりします。

そこは、「他人のことは他人のこと」という風に意識的に何度も何度も境界線を引いてあげて、自分の無意識レベルにまで刷り込んであげるのが大切でしょう。

他人のことを背負いだすとキリがありません。はるさんが感じているように、コントロール不可能な他人のあれこれに悩まされて自己否定する結果にもなります。また、他人のことを背負おうとするとそれを利用してやろうという人が無限に現れます。無間地獄です。

ここは自立系女子がハマりやすい罠の部分なので補足させてもらいました。




ーー本当は、今の自分を受け入れ、自己否定をやめたいです。

人との比較もやめ、自分の意見を適切に伝えられるようになりたいのですが、そうなるどころか、ますます辛くなっています。そして、自己否定に陥るたび、過去の後悔ばかりが浮かんでしまいます。ーー



本題のはるさんの自己否定、そして自己受容というところに話を戻しましょう。


まず単刀直入に、自己否定を手放して自己受容を進めていくために最も大切なのは…


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