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愛着スタイルの課題3パターンについて解説しました

【初めての方へ】ご挨拶とご案内。

【お勧め記事】「恋愛こじらせ」「依存こじらせ」について50000字以上で深く解説しました。




【Xポストここから】


幼少期から親子関係で苦しんできた人ほど、
「期待しすぎ」「依存しすぎ」「執着しすぎ」で苦しみます。
逆に、メンタルが強い人の特徴は「期待しない」「依存しない」「執着しない」の3つです。

過剰な期待や依存があると相手の言動ひとつで振り回され疲弊することになるから。裏切られ深く傷つくことになる。

特に毒親育ちや過干渉親に育てられた人は「期待」「依存」「執着」の心理的習慣が強くなりやすい傾向にあります。

理由としては絶えず不安定な状態で育てられ「愛着」が不安定化してしまったから。
「私は愛されているのか」「私は見てもらえてるのか」不安に怯えることになる。

大切なのは「他人軸」ではなく「自分軸」の意識です。


【ここまで】



最近、少しずつ「愛着(attachment)」という言葉がXなどでも使われるようになりました。

「愛着障害(attachment disorder)」というように精神的疾患の診断名として使われることもありますが、より多くのケースで私たちに当てはまるのは、例えば「精神科的治療などは特に必要としていないけど何となく普通の人に比べて日常生活や人間関係で生きにくさを抱えている」という、いわゆる「グレーゾーン」のケースでして、そんな愛着的生きにくさを表す概念として「愛着スタイル(attachment style)」という用語が定着してきています。

医師による治療の対象である「愛着障害」と、心理カウンセラーやサイコセラピストのカウンセリング等により対処されることの多い「愛着スタイルにおける課題」は似ていますが、切り分けて考えた方が良いでしょう。
当noteも、精神的疾患の治療を目的にするものではないので、愛着について書くときもあくまで後者の「愛着スタイルにおける課題」についての解説までにとどめておきます。

書いてきたように、愛着スタイルに課題を抱えている人は、精神的疾患を抱えているわけではなく、「愛着障害」ではないです。でも、明らかに生きにくさを抱えている。普通の人と同じように人間関係を築けない。特に関係が近くなるパートナーシップにおいて異様なほどの困難を抱えがちである…そんな特徴があるんですね。

愛着理論の走りとしてはイギリスの精神科医であり精神分析家であるJhon Bowlby先生が提唱し、欧米の心理学や精神科学界隈を中心に盛んに研究されています。日本でも愛着理論を熱心に研究されている先生はいると言えばいるのですが、私の主観では欧米の研究の方が圧倒的に進んでいます。(わりかしどの分野でもそうかもしれませんが…)



生きにくさの傾向によって愛着スタイルは3つのタイプに分類されます。



1つめは「不安型」です。当noteで使う表現ではいわゆる「依存型女子」「依存型男子」が該当することが多いです。自己肯定感の低さから、「相手に嫌われるのではないか」「私は必要とされないのではないか」「いつか相手は離れていってしまうのではないか」「いつか裏切られてしまうのではないか」という不安に悩まされやすいタイプですね。

不安型愛着スタイルの傾向があると、「こじらせ認知(認知の歪み)」が生まれやすいのが特徴です。「私は嫌われる存在」「私は価値のない存在」という思い込みがベースにあることが多いため、相手の一挙手一投足が自分を「否定」しているように思えてきてしまったり、自分から離れていってしまうような行動に見えたりします。

結果として、何度も何度も相手に電話をしたり、急にキレてしまったり、ストーカー的行動をしてしまったりなどの「こじらせ行動」が生まれてきたりします。



2つ目の愛着スタイルのタイプは「回避型」です。

これは当noteで「親密感への怖れ」としてよく解説していまして、思考的な「自立系女子」「自立系男子」によく見られる傾向でもあります。

特徴としては、「相手との距離が縮まるのが怖い」「相手と親密な関係になるのを避ける」「相手との距離が一定のラインを超えると相手を拒絶する心理が生まれる」「自分の”ありのまま”を相手にさらけ出すのが怖い」「孤独に内にこもる時間を好む」というものがあります。

「回避型」傾向を持っている人は、幼少時代に親が厳しくて干渉的だったパターンも多いです。何事においても「しっかりしなきゃ」「完璧にやらなきゃ」「親に認められなきゃ」という思い込みを持っていると、それを達成するために「思考的」になります。「私はこうしたい!」という感性や感情を悪者扱いして、感情を凍らせて、表現はアレですが「目標達成マシーン」のような人になっていきます。

感情を悪者扱いして凍結させていれば、相手に自分の感情をさらけ出したり、相手と心から共感し合って繋がっていくのも難しくなるでしょう。つまり、情緒的な結びつきを「回避」するということですね。



3つ目のタイプは「混沌型」です…


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