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「彼との関係が上手くいかない」「上司との関係が上手くいかない」という時に見直してみるべき深層心理

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「母親と娘の問題」は心理系のブログでよくとりあげられていますし、私もしばしばテーマとして取り上げますが、「父親と娘の問題」を取り上げている人は比較的少ないんじゃないかと思います。


基本的な考え方として、異性の親より同じ性別の親とのほうが問題を抱えやすくなると言われています。娘は母親と、息子は父親との方が思春期以降などの確執は大きくなる傾向があるようです。

「母親にとって息子は小さな彼氏」「父親にとっての娘は小さな彼女」なんて言葉もあるように、異性の子に対しては「愛情に勝る愛情」のようなものがもしかしたらあるのかもしれません。もちろん、異性であれ同性であれ子は子ですし、宝のように大切なのにはかわりありませんが、異性の親子には比較的大きな確執が生まれにくい傾向があるようなんですね。


それでも、「父娘問題」というのは当たり前に存在します。女子にとって「父親」はこの世で初めて接する男性であり、ある時期までは最も長い時間を共有する男性であり、ある時期までは最も親密な関係にある男性であり、女子の「恋愛」そして「人生」に最も大きな影響を与える男性でもあります。



今日は「父親と娘の問題」について深く掘り下げていこうと思います。

特に幼少期に父親との関係でトラウマができてしまった場合や思春期から成人にかけて色々な事情で父親と不仲に陥ってしまった場合に女子はどのように成長していくのか、どのような恋愛傾向やパートナーシップ上の問題を抱えるようになるのか、男性をどのようなものとして捉えるようになるのか、「父娘問題」由来でパートナー関係が上手くいかない場合にどのように対処していけばいいのか、そのあたりを書いていこうと思います。





先日、とあるセミナーに参加してきました。

心理学とスピリチュアル、精神世界のテーマが中心の連続講義で、大変勉強になって良い時間を過ごさせてもらったのですが、参加者の中の女性と懇親会などで席が近いこともあり、色々話をさせてもらいました。



どうやらその女性はお父さんとの仲が思春期以降壊滅的に悪く、30代になるまでの十数年間「口も利かない」状態だったようです。

発端は思春期に起きたようでした。中学生の彼女はいわゆる「生理的にムリ」状態で父親を嫌っていただけで、女子誰もが通る道を通っており、その嫌悪感は少しずつ緩和されていったそうなのですが、高校生になった彼女はとあることに気づきます。

いわく「高校の頃の私は全然父親に愛されていないと思った」ようでした。

「お父さんに将来の夢などを話しても関心がないうえに全く共感してもらえなかった」「それどころかお父さんにやりたいことを打ち明けたら馬鹿にしたような感じで笑われた」「進路面などで相談しても真剣に取り合ってくれなかった」「夢の話をするといつも否定・批判された」とのことでした。

もちろん多感な時期の記憶ですし、彼女自身、後々に「お父さんはただ娘とのコミュニケーションに不器用なだけで、本当は娘の将来のことや娘のビジョンや価値観に強く共感していたし応援したく思っていた」ことを悟るのですが、当時の彼女は、そして20代を通して彼女は、「お父さんに全く愛されてない」と強く感じていたのです。

彼女はお母さんとは仲が良く、思春期の反抗期を乗り越えた後は「女友達」のようにお母さんと接することができたようなのですが、どうしてもお父さんとの間のわだかまりを解くことができず、そしてお父さんのほうも「娘との関係」を一体どうすれば修復できるのか全く分からないまま、ずるずると「口も利かない状態」が続いていきました。





「お父さんに愛されてない」「お父さんとの心の距離の溝は深く広い」「お父さんは私に少しも歩み寄ろうとしない」そんな思いを抱えたまま大学生になり、社会人になった彼女はある観念に苦しめられるようになります。それは「男性と深い付き合いになれない」というものでした。

20代になり、人並みに交際もしている、人並みに「経験」だってある。

でもどうしても男性と心の距離を近づけるのに抵抗がでてしまい、交際をしても短命恋愛に終わったり、あえて男性を困らせる行動を繰り返してしまったり、メンヘラ的な言動を繰り返して男性を疲弊させてしまったり、「深い関係」になれないような相手を意図せず選んでしまったり(いわゆるチャラい男など)、気づいたら「ダメな恋愛を繰り返す女」の代名詞のような存在になってしまいました。



また、恋愛だけでなく、少しずつ仕事にも支障がでてくるようになります。

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