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【サロンコラム】パートナーシップで最も大切なのは「伝えること」...その上で「伝えかた」を考えてみようという回

【初めての方へ】ご挨拶とご案内。

【お勧め記事】「恋愛こじらせ」「依存こじらせ」について50000字以上で深く解説しました。




【ご相談ここから】


送信者:ぬんさん


Ryutaさんこんばんは!

追いLINEのように次から次へと投げかけてしまったのですが丁寧に回答して頂きありがとうございます!大変失礼いたしました。

また、改めて文を読み直すと読みにくく、、、

文章を作るのは苦手で読者の皆さんに対しても申し訳ない気持ちです。
私事の話にお付き合い頂きありがとうございます。



あれから彼と会う機会があったのですが、
私に対しての態度が酷い一方でしたのでお別れすることにしました笑

先日、彼にされて嫌だったこと、雑に扱うなら受け入れないと伝えたとお話していたと思うのですが、無視の態度が続き、
改めて一緒にいたいことや今月会える日があれば会いたいと送った文も無視の態度でした。

彼はいつも追いLINEはやめてと言っていました。

今まではコントロール性のある文を送ってしまっていたのですが、
今回は自分のこうしたいを送ったこと、
無視が返事だと思っていたことで
お構いなしに送った(私的には伝えることに意味があると考え返事があってもなくてもどちらでも良かった)のですが、彼からしたら同じだったかなと反省しております。

彼の無視を無視していたので思いやりがなかったかもしれません。

でも、彼に嫌われたくなくて追いLINEを辞めていたなら自分の気持ちを伝えなかったことを後悔していたと思います。


プランBとして、
LINEで伝えるのはやめて、直接会いに行って仲直りすればもしかしたらまだ一緒にいたかもしれません。

でもこれをしなかったのは、雑に扱うなら受け入れないという自分軸から、
自分と向き合ってもらえるか試していたと思いますし、
8月も会いたいから早く伝えなきゃと自分の思いが強く出てしまったなと思います。

自分が本当はどうしたいのか、
それを深掘りし見つけたとしても、
今度は相手に対してどう伝えるかを考えるのがとても難しいなと思いました。


もしまたお返事頂けますようでしたらここのアドバイスいただければと思います…!

相手が優男であればそこまで難しくないと思うのですが笑笑

(相手の気持ちを考えるのが苦手でいつも自分が思ったことを全力で行動してしまう、
思いやりをもって接してもらえないと自分から思いやりを出せない性格なので尚更ですかね笑)


全体的に、余裕がなかったなと思いましたし、自分はかなり不器用なので、器用に色々立ち回れなかったなと思います…笑


…と色々考えれたりはするのですが、
自分軸で行動できたので、彼に対して後悔も執着も何も無い状態で過ごせています。

彼と先日会った時は、本当に拷問されているような気分でしたが、
彼と離れたことで、
自分や彼に対して愛を感じれております。

一緒にいることが全てでは無いなと思いましたし、私がしていきたいのは、自分を愛することなので一旦は母への愛、自分への愛を通して愛について深めていきたいと思います!

ちなみにここから会った時の彼の様子も伝えておきますね。必要でなければカットしていただいても構いません。


彼は飲食店を経営しているので、
19時から予約していたのですが、その日は18時ごろまで他店でイベントをしていました。
普段の彼の行動からして、19時は間に合わないだろうなと思ったこと、暑い中外で待つのは嫌だったので、19時に間に合うか確認の連絡をしました。
返事が来なかったため、ゆっくり向かうことにしたのですが、結局19時を回りそうだっので数分遅れることを連絡しました。
すると何分?と返事があり3分ほど遅れることを伝えました。

ここは私にも落ち度があったなと思うのですが、彼のお店は時間厳守のお店で、以前何度か遅れてしまったことから注意されており、そのことをすっかり忘れてしまっていました。ちなみに、口コミには彼自身がお店のオープン時間に遅れていることも良く書かれています、、、笑

彼のお店に向かう途中、
彼が道路の真ん中(中央分離帯)を物凄いスピードでお店の方まで走っていきました。
19時だったと思います。

私は歩道を歩いていたのですが19時02にお店に着いたところ、わざと鍵が閉められていました笑(分単位での話で申し訳ないです笑)

開けてもらったのですが、
何で遅れるの?もう作る気ないと責められ、
私からすると、自分に都合がいい時は遅くなったりして待たせる時もあったり、遅れてもいいよと言う時もあったりで、
一貫性がないし、言える立場でもないなとおもいつつ、、、。

中央分離帯を駆け巡ったのも19時に間に合わないから走ったと言っておりましたが、確認の連絡を無視したことも含め
ただ責め立てたいだけだったんだろうなと思います。(予約者がいなければ自由に営業しているのが彼のスタイルです)

しまいには、今から予定あると言い、イベント後も営業を設けたのは自分なのに自分の予定を優先されました笑
もうすごいな、、、という感じでした笑

私は言語力がないので、上手く言い返せ無かったのですが、お陰様でモラ的な態度に屈することなく、ここは確かに私が悪かったと謝って済みました。
屈しなかっただけで十分すごいぞ私と思っております笑

そこから、小言を言われ
身体は綺麗なのに性格が…とか
自分の存在を無視するような態度が続き(これは私がそう解釈しただけなのですが)、
あ、無理だなと思った次第です。


いつも直接会っている時に、存在否定の小言を言われることはありましたが、モラ的自己愛的態度は、基本LINEだけでしたので、直接目にしたのは初めてに近かかったです(会う時間が長くなった、いつも会っては離れを繰り返していたからではありますが)。

以前の投影の話で、ルーズな私を許せなくて彼が彼自身を振り回しているという状態に当たりますかね。

感情を押し殺している様子もありました。
大変そうだなと思いながら見ていたのですが、、、笑


こんなちっぽけな話で相談してしまって申し訳ない気持ちでいっぱいなのですが、
ご報告も兼ねて細かくお話させて頂きました!

何故いつも恋愛が苦しいのか、原因を見つけることが出来たこと、そして依存女子を脱せた?のも彼との時間があってこそなので本当に感謝しています。

実はドキドキ、キュンキュンの恋愛も辞められないような気がしていて(まだそんな恋愛がしたいと思っている)その辺も含め今後も自問自答していきたいと思います笑


【ここまで】



ぬんさん、報告など含め送信してくれてありがとうございます!

ぬんさんの彼との経緯はこちらの過去記事を読んでいただけましたら嬉しいです。


***

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【サロンコラム】否定的な母親と暮らすよりは、一人暮らしを始めるべきか|Ryuta (note.com)

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***



色々ありましたが、お別れすることにしたんですね!


自己肯定感が低く依存状態だと「雑に扱われること」への認知が歪みやすくて、「私は雑に扱われるべき存在だから雑に扱われて当たり前なんだ」という風に思ってしまうものですが、自己肯定感が上がってきて依存状態から卒業し始めると、雑に扱われることへの違和感というのがどんどん膨らんでいくものですよね。ぬんさんはまさにそんなプロセスを経てきたと思います。

ぬんさんが彼に対して、ラインという形であれ実際に会うと言う形であれ、「相手がどう思おうが、私が伝えたいことはとりあえず伝えておく」「これを伝えた上で相手がどう思うかは相手次第」というマインドで伝えたいことや伝えるべきことを伝えることができたのは立派なことだと思いますし、今後どんなパートナーシップをつくっていくのであっても、本当にすごく大切な考え方です。

アドラー心理学で言えば「課題の分離」ということですね。

結局のところ、こちらが何かを伝えて、相手がそれをどう受け取ってどう解釈してどういう反応に出るかというのは、どこまでいってもコントロールできないものです。

もちろん、最低限の相手への配慮やリスペクトというのは大切でして、何でもかんでも自分の好き勝手やれば良いということではないのですが、逆に「相手がどう考えるか」「相手からどういうリアクションがくるか」「相手にどう思われるか」というのを気にしすぎて自分軸のアクションができない人って大勢います。きっと以前のぬんさんもそうでしたよね。

「お伝えしたいことはお伝えする、その上で相手がどう思うかは相手次第」というのは、言葉を変えれば「人事を尽くして天命を待つ」「果報は寝て待て」ということでもあります。やれるだけのことをやったのならば、伝えるべきことを伝えたのならば、もう「こちらサイド」ではできることは何もないんですね。究極的な話を言えば、相手がどう感じるかは相手次第だということです。


読者のみんなも、自分軸を身につけようと頑張ってる最中かと思いますが、このぬんさんのマインドは是非真似してみて欲しいなと思います。

「伝えたいことは伝える」「言いたいことは言う」「もし嫌われたとしても、自分が自分に嘘をついて自分らしさを失うよりは何倍もマシ」ということですね。

こういう自分軸が育ってくると「自分を愛する」ということの意味も少しずつ悟れるようになってきます。

自分と向き合って向き合ってひたすら向き合って、「私はこうありたいんだ」「私はこういう人生を生きてこういうパートナーシップをつくりたいんだ」と心から思えるようになると、自分で自分に嘘をついて自分で自分を傷つけることの方が苦しくなってきます。

お別れという結果にはなりましたが、これはぬんさんがぬんさんであるために必要なプロセスだったと私には感じます。

ぬんさんが今後も自分らしく幸せであるためには、彼との別れは不可避だったのでしょう。



そしてもちろんこれは彼を敵視しようということじゃなくてその逆ですね。


ーー何故いつも恋愛が苦しいのか、原因を見つけることが出来たこと、そして依存女子を脱せた?のも彼との時間があってこそなので本当に感謝しています。ーー


今のぬんさんがあるのは、彼との時間があったから。

まさにそのとおりです。

ぬんさんは彼にたくさん傷つけられてたかもしれませんが、その傷と向き合う過程や、あるいは彼と向き合う過程でぬんさんが手に入れてきたものは計り知れないほどだと思います。

彼という登場人物がぬんさんの人生に現れたからこそ、それをきっかけにぬんさんは多くのことを経験し、多くのものを手に入れることができました。

次に出会う人との関係はもっと幸せなものになることでしょうし、ぬんさんの人生は間違いなく良い方向に進んでいるでしょう。

そういう意味でも彼には感謝ですね。





それで、上記の「伝えたいことは伝えよう」という話を踏まえた上で、
ぬんさんからのこちらの質問にもお答えしたいと思います。



ーー自分が本当はどうしたいのか、
それを深掘りし見つけたとしても、
今度は相手に対してどう伝えるかを考えるのがとても難しいなと思いました。ーー


「伝えたいことを伝える」という前提の上で、
「どう伝えるのがベターか」という質問ですね。

あくまでもパートナーシップの原則事項は「伝えたいことを伝える」「言うべきことは言葉で言う」ということですが、その原則の中で「どんな感じで伝えたらいいんだろうね?」ということを一緒に考えてみましょう。

表現を変えて繰り返しますが、「どう伝えるか」というのはあくまでもハウツーの部分でして、本質的に重要なのは「伝えることそれ自体」です。

なので、「伝え方」に悩んで伝えられないくらいだったら、どんなに稚拙なやり方であっても伝えるべきですし、ぬんさんのように「追いライン」みたいな形になったとしても伝えられないよりは100倍マシだと私は考えます。優先順位としては「1位:伝えること」「2位:伝え方」という風になります。

「もし余裕があるなら伝え方も考えてみようね」くらいの話です。



どう伝えるのがベターか、ということで言ったら、改めて私が言うまでもないと思いますが、「①きちんと言葉にして伝えること」「②こじらせ感情を相手にぶつけないこと」は非常に重要でして、コミュニケーションの基礎中の基礎ではあるのですが、恋愛こじらせちまってる女子(男子)は仕事ではこれができるのに恋愛になると急にできなくなってしまうパターンが多いですよね~。

「①言葉にして伝える」ということはぬんさんはしっかり行ったと思いますので読者のために補足程度の解説にしますが、例えば「どうして分かってくれないの?」「なんでいつもそうなの?」「ちょっとは考えてよ」みたいな抽象的な言い方をなるべく止めようねということですね。

長く連れ添ったパートナーと言えど他人は他人なわけでして、いつでも阿吽の呼吸というわけにはいきません。お互いが感情的になっているときにはなおさらですね。感情的になっている時だからこそ、「自分がどんな状況に対して不快感や苛立ちを抱いていて、どのような改善策があれば2人の今後がよくなっていくのか」ということを具体的に突き詰めていくのが大切です。

話し合いの目的は相手を攻撃することではなく、ふたりの今後について考えることなのですから、抽象的に相手を責めるのではなく、具体的に言語化して伝えることがとっても大切。苛立ちや不快を感じた時に「相手を攻撃するモード」に入ってしまっては、解決するものも解決しなくなってしまいます。

自立系女子の皆さんであれば、ビジネスに置き換えてみると分かりやすいと思います。トラブルがおきたときに大切なのは「抽象的に感情的に人を攻撃する」のではなく、「具体的にロジカルに問題を抽出して解決していく」ことですよね。

問題を言葉にして伝えるという意識をしていきましょう。



今回、ぬんさんが課題に思っていることがあるとすれば「②こじらせ感情を相手にぶつけないこと」かもしれないですよね。

こちらについて書いていきましょう。


ーー(相手の気持ちを考えるのが苦手でいつも自分が思ったことを全力で行動してしまう、
思いやりをもって接してもらえないと自分から思いやりを出せない性格なので尚更ですかね笑)

全体的に、余裕がなかったなと思いましたし、自分はかなり不器用なので、器用に色々立ち回れなかったなと思います…笑ーー



先ほどの繰り返しになりますが、あくまでも前提は「伝えることそれ自体」なので、それを今回クリアできたぬんさんがプラスαで何かを身につけるのだとすればこの「器用さ」という部分だと思います。

器用になるあまり自分軸を失うのは本末転倒なわけですが、自分軸を前提として「器用さ」というサブウェポンを備えることができるのであれば、それはあるに越したことはないわけでして、RKサロン的に言えば「器用さはあってもなくてもどっちでも良いんじゃない?」という感じではあるのですが、あって損するものではないですよね。器用さって。


ぬんさんの「全力で行動してしまう」という性向は、私自身がそういうタイプでもあるからなのですが、私的にはものすごく好きです。

でももしかしたらその「全力行動」がほんの少し裏目に出てしまった部分もあるかもしれない。もう少し彼のことを考えてあげる余地だってあったかもしれない。100%の全力行動を、85%程度の良い塩梅に変えられたならば、もっと違う現実だってあったのかもしれない。

結果としてぬんさんは今回の結末には特に後悔もしてないわけなんですけど、できることがあったとしたらこの部分なのかなと思います。


具体的には何ができたのかというと…


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