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嫉妬に悩んでいて、そんな自分のことが大嫌いです

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今日も読者からの質問に答えていきたいと思います。

本日のテーマは「嫉妬」と「深層心理の傷」です。

嫉妬についてはあまり触れてきませんでしたが、「強烈な嫉妬心」があらわれた時、そこには必ず向き合うべきものがあります。



【ご相談ここから】


匿名希望でお願いします。

嫉妬に悩んでいて、そんな自分のことが大嫌いです。

意識を変えてみてもなかなか嫉妬がなくならず、頭から離れないです。

多少の羨ましさならまだしも、自分の過去も未来もいらないと思ってしまうほど人生を比べてしまいます。

私は私!と割り切れないのですが、何かコツはありますか?


【ここまで】




嫉妬、きついですよね。



まず、嫉妬そのものが非常に腹立たしい感情です。


「なんであいつばっかり」

「なんであの子ばっかり」

「なんで私はあの人に比べて幸せになれないのか」


そんなことを考え出すと激しい怒りの感情がわいてきます。
むかむかするし、不快だし、一日良い気分で過ごそうと思ったのに水を差された気分だし、イライラします。

怒りは不快であり、嫉妬は不快です。

「嫉妬しててまじ幸せ!ハッピー!」なんてことはありません。

怒りや、苛立ちや、不快感や、悲しみや、落ち込みや、憂鬱などの感情が伴ってくるのが嫉妬だと思います。



そして、嫉妬の怒りの当事者であるばかりではなく、ちょっと鳥瞰的な視点で「嫉妬する自分が嫌い」という自己嫌悪が生まれてくる人も多いかと思います。



ーー嫉妬に悩んでいて、そんな自分のことが大嫌いです。ーー



質問者さんはこんな風に書いてくれましたから、きっと「嫉妬自体の怒り」もさることながら「自己嫌悪」が強いパターンなのだと思います。



「嫉妬に振り回されてるのが辛い、苦しい」

「人の幸せを素直に喜べない自分がすごく嫌いだ」

「人の成長を歪んだ見方で見てしまう自分は性格が悪い」

「人の成功に心から拍手できない自分の器の小ささが嫌だ」

「嫉妬ゆえにマウンティングしすぎる自分が嫌なのになかなかマウントをやめられない」

「嫉妬が強い自分の見栄やつまらないプライドに嫌気がさす」

「嫉妬からいつも恋人に対して激しい態度をとってしまい、猛烈に後悔することが多い」

「嫉妬のせいで束縛しがちな自分が大嫌いだ」

「嫉妬ゆえに鬼LINE催促などをしてしまいいつも自己嫌悪してる」

「嫉妬のせいで恋愛が上手くいかない自分をいつも責めたくなる」



色々な「嫉妬→自己嫌悪」があると思いますが、質問者さんは「人との人生を比べてしまう」とのことですから恋愛の悩みというよりはキャリアや学歴、仕事上の嫉妬ということなのでしょうか。

女性であれば「ハイスぺ彼がいる友人への嫉妬」だとか「するすると結婚していく同僚への嫉妬」だとか、センシティブな話題ですが妊娠・出産にまつわる嫉妬なども大いにありそうですよね。



でもとにかく、何に嫉妬しているにせよ、「嫉妬してしまう自分を変えたい」というマインドはとても素晴らしいものだと思います。

なぜなら、嫉妬というのは非常にドロドロしていて、気持ち悪くて、誰もが思わず目を背けたくなってしまう感情だからです。

多くの人が「嫉妬」という得体のしれない感情を見ないようにし、蓋をしてしまいます。それが普通です。


でも、質問者さんのような人は「嫉妬する自分なんて嫌だから変わりたい」と、たとえ「自己嫌悪」という動機であっても嫉妬と向き合い、嫉妬している自分と向き合い、嫉妬から解放されようと頑張っています。

「まずは気づくことから」なんてよく言いますが、「嫉妬している自分」に気づいた時点で必ず変われるのです。





最初に書いておきたいのは「嫉妬は悪いものではないんだよ」ということです。


嫉妬を「悪者」「なくすべきもの」「あってはならないもの」と考えると自己嫌悪がますます強くなってしまいます。

つまり、「嫉妬はあってはダメなものなのに私は嫉妬ばかりしている。そんな自分は許せない、そんな自分は嫌いだ」と…自分を責める気持ちがわんさか出てきて自己肯定感が下がってしまうわけです。


「嫉妬」や「怒り」は人に備わった自然な感情であり、共生していくべき不可欠なものです。

それがあまりに増えすぎてしまうと日常生活に支障をきたしたり、人間関係に悪影響を及ぼしたり、恋愛で自爆行動してしまうのであって、「ほどよい嫉妬」はむしろ日々の活力になりますし、自分の成長をうながす促進剤の役割をはたしますし、ポジティブな効果をもたらすものです。ちょうど、腸内の悪玉菌と同じですね。増えすぎると良くないですが、完全に消去してしまえば人は生きていくことができません。(あらゆるものの消化が不可能になります。)


嫉妬は「消してやろう」と頑張るのではなく、その成り立ちを理解し、嫉妬の存在をそのまま認め、ほどよく解消してやるのが理想的な付き合い方なのですね。

その点、繰り返しますが質問者さんは「自分に嫉妬がある」という自覚がきちんとできていますので、あとは「嫉妬の成り立ち」を理解してほどよく付き合っていこうぜ、という流れになります。 


そもそも嫉妬とはどういう時に感じるものかというと、


「何かを手に入れたいとき」だと思います。人生、仕事、学歴、恋愛、結婚、子育てにおけるあらゆる嫉妬が「何かを手に入れたい」という気持ちから発するはずです。

より正しく言うのであれば「自分のうちにある無価値感、罪悪感、劣等感、無力感、怖れなどのネガティブ感情が強く刺激されている上で、何かを手に入れたいとき」という風になります。「欲しいのに、手に入らないとき」と言い換えても間違いありません。


「何かを手に入れたいな」という気持ちだけでは嫉妬には繋がりません。それだけですとシンプルに「いいなぁ」「うらやましいなぁ」という何だかほのぼのとした気持ちで終わりです。


例えば、友人が転職に成功し年収をアップさせ、よりイキイキと働くようになったとする。

そうした時に「いいなぁ、自分も転職に成功したいなぁ。転職おめでとう!」とシンプルに羨ましがった上で友達の成功を喜べる人と、表向きはニコニコ友達の成功を讃えていても嫉妬に燃えさかり「私だって機会さえあれば転職くらいできるけどね」とチクリと言ってしまったり、「私が転職できないのは今の会社が忙しいからであって私の能力がないわけじゃないからね」と負け惜しみとも取れるような言動をしてしまったり、「確かにあなたは転職に成功したかもしれないけど私の方がプラべは充実してるからね」とマウントをかましてしまう人がいるでしょう。露骨にそういったことを言わないにしても、心の中でそういった「メラメラ」を感じてしまい、不快になったり自分が嫌になる人もきっと多いでしょう。



前者と後者の違いは嫉妬に通ずるような「ネガティブ感情」があるか否かです。

前者は純粋に「羨ましい!おめでとう!」と思えている。(特に嫉妬は感じていない)

後者は相手を攻撃したい気持ちになったり、自分を責めたい気持ちになっている。(めちゃくちゃ嫉妬を感じてる)

後者の「嫉妬」のおおもとにあるのは「ネガティブ感情」なのですね。




《ここまでのまとめ》

・嫉妬は決して悪者ではない、無理に排除しようとしないこと

・羨ましい気持ち×ネガティブ感情=嫉妬





ネガティブ感情って本当に色々あるのですが、ありがちなパターンはかなり決まっています。いくつか代表的なものを紹介します。



まずは「無価値感」です。

無価値感は「自分には根本的に価値がない、能力がない、欲しいものを手に入れる力がない、どうせ自分にはできない」というネガティブ感情です。

無価値感が「羨ましい気持ち」と掛け合わさることにより、「どうせ私には手に入れられないのに、フザケンナ」という嫉妬が生まれ、さまざまな攻撃的な行動、言動、思いなどが噴出します。(マウントとか)



次に「劣等感」です。

無価値感と被るところも多いのですが、こちらはより「他者比較」が全面的に出ていると言って良いでしょう。

「私はあの人と比べて何もできない、劣っている、あの人より仕事ができない、あの人より可愛くない、あの人より頭が良くない。だからどうせ欲しいものは手に入らない」そのように、ネガティブ感情が嫉妬に転化していきます。



最後に「罪悪感」です。

罪悪感という深層心理はどういうものかと言うと…

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