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親を背負いすぎる女子と親への「依存」について~親依存と親軸を手放していく~

【初めての方への全体案内】私のnoteに初めて訪れてくれた方は、是非こちらからご覧ください。



「親への依存」「親への執着」が強すぎて好きなことができない、将来のビジョンが見えない、、、そんな人からのご相談をよくいただきます。


例えば自立系女子の皆さんも幼少期から「ちゃんとする」「しっかりする」「頑張る」の思考習慣(観念)が身についていて、母親や父親に対して良いところを見せようとしすぎたり、親を背負いすぎたり、義務感から家族にコミットしすぎたりなどということが多いと思います。


もちろんそのマインドは社会人になって以降も続き、パートナーに投影され、「夫軸」「妻軸」「彼軸」「彼女軸」などへと転移していきます。

もしくはアラサー、アラフォーになってもなお家族を背負い続ける「家族軸」状態であり続けることも少なくありません。


今日は20代でお母さんを亡くされてから必死に家族を背負い続け、自身のビジョンとのジレンマを抱えてるRKサロンメンバーとともに、「家族軸」「親軸」を切り離して「自分軸」のビジョンを明確にして生きやすくなっていく方法を考えていきましょう。



***


【ご相談はここから】


 大学進学を機に田舎から都会で一人暮らしをしていて

、25歳の時母が亡くなった事で実家に戻り、仕事をしながら家事をしているアラサーです。

母が亡くなってから家族を助けるぞ!と思い、帰ってきましたが、もうここ4年くらいはなんでこんな事しなきゃだめなんだと思い、家族にモヤモヤしています。

実家を出て都会で一人暮らしをしようと思っていますが、なかなか一歩が踏み出せません。

一人暮らししてからのビジョンが想像できなくて怖くて行動に移せないのです。

今の仕事も辞めたいし、実家も出たいしで悩んでいます。

行動を移したいけど、移せない私の心理はどう思いますか?依存しているのだと思います。

依存をやめたいです。


【ここまで】



家族との問題って思春期がピークかと思いきや、色々な人の相談などを聞いてると意外や意外、アラサー、アラフォーになってもなお実家のことでめちゃくちゃ悩んだり不安を抱えていたりする人は多いんですよね。

中には、「両親ともに亡くなっていて実家との問題なんて生まれようもないのにふとした時に実家のことが不安になります」「父はすでに亡くなっているのに行動をするときいつも父の影に怯えてるような気がします」と言う人もいます。


実家の家族とは、潜在意識がフルオープンの幼少期から繊細な思春期を経て、多くの人が20年前後一緒にいるかと思います。


この20年は人生に最も強い影響を与える20年でして、実家の父親、母親、きょうだいとの問題を社会人になってからもずっと引きずってしまうのは「あるある」なんですね。



ーー25歳の時母が亡くなった事で実家に戻り、仕事をしながら家事をしているアラサーです。

母が亡くなってから家族を助けるぞ!と思い、帰ってきましたが、ーー



25歳と言えば仕事初心者の域は抜け、社会人として勢いが出始めて「よしこれから頑張るぞ!」という時期だと思います。


そんな時にお母さんを亡くされて実家の家事などを平行して行うのは想像を絶するくらい大変なことですし、ほとんどの人にそんなバイタリティはないでしょうし、質問者さんの家族への愛情とエネルギー容量はすさまじいものなんだろうなと思いました。

それを文面から推測するに4年、5年以上行ってきたというのは褒めすぎでもなんでもなく賞賛に値することだと思いますので、もうまずはとりあえず自分を褒めてあげてください。


「アンタほんとよく頑張ってきたよ」「こんなこと誰もできないよ」「もういい加減休んでいいよ」「ここまでよく頑張ったよ」と、自分の中に「第二の自分」をおいてあげて自分を褒めてあげるイメージですね。

頭の中でやるのが難しかったら、ノートやスマホのメモなど何でもいいので客観的に書いてあげるとやりやすいと思います。



ーーもうここ4年くらいはなんでこんな事しなきゃだめなんだと思い、家族にモヤモヤしています。 ーー


この感情、要注目です。

まずはこの感情、モヤモヤ感やネガティブ感情を大切にして欲しいと思います。


お母さんが亡くなったことで、自分の仕事を置き去りにしてまで大急ぎで実家に帰っていった質問者さんはきっと昔から家族のために頑張ってきたり、家族のために尽くしたり、家族のために自分の時間やエネルギーを与えまくる習慣/思考習慣があったのだと思います。


で、そこには少なからず今回のような「なんで私がこんなことやらなきゃ」「私は私のやりたいことをしたいのに」というモヤモヤ感があったのでしょうし、それを抑え込んでしまうことが多かったはずです。(自立系女子各位が頷いている)

自分が多少モヤモヤしたり、自分が多少嫌な気持ちになってもそれを無いものとしてフタをして、「みんなが喜ぶなら…」「みんなが満足するなら…」と尽くしすぎてしまうんですね。(自立系女子各位が大きく頷いている)


「ちゃんとする」「頑張る」「相手に与える」「相手に尽くす」「相手を喜ばせる」というのはもちろん素晴らしいことである一方で、それが「自分の感情を抑圧して」のものであると今回のようにモヤモヤ苦しくなりますし、それをさらに封じ込めてしまうことにより「自分がやりたいことが分からない」「自分がなりたい姿が分からない」「自分の将来のビジョンが見えない」「自分が進む方向がわからない」という風になってしまいます。

喜怒哀楽って抑圧しまくると感じられなくなってしまうんです。自分が分からなくなってしまうんです。


質問者さんの場合は「家族のことでモヤモヤする」「なんで私がこんな尽くさなければいけないんだと思ってる」とのことですから、自分の感情を素直に感じられてるぶん今の状況から脱却しやすいと思います。


さらに言うなら、ご自身のネガティブ感情をもっと明確化できるといいですよね。


例えば「モヤモヤする」という時、、、


・それはどういうモヤモヤなのか

・自分の好きなことができなくて悲しいということなのか

・頼り切りにしてくる家族に腹が立つということなのか

・ビジョンが見えない自分にイライラするということなのか

・周りと比較して焦ってるということなのか

・仕事に打ち込めなくて苦しいということなのか


そんな風に、自分の感情の「細分化」ができると、もっともっと自分を感じられるようになり、次の行動への燃料になっていくでしょう。

まず「モヤモヤしている」「ネガティブ感情を感じている」それ自身がとっても重要なことなので、大切にしていただければと思います。



ーー今の仕事も辞めたいし、実家も出たいしで悩んでいます。

行動を移したいけど、移せない私の心理はどう思いますか?

依存しているのだと思います。依存をやめたいです。ーー


ここも非常に重要です。


第三者的に見ると「家族が質問者さんに依存してる」「家事を質問者さんに頼り切ってる」ように見えるものですが、実は依存してるのは質問者さん自身だということですね。


この依存の心理はさまざまに解釈することができまして思いついた例をあげると、

・「家族に尽くさなければ自分には価値がない」と質問者さんが思い込んでる

・幼少期から「みんなの母役」をしてきたがゆえに、その役割を失うことを質問者さんが強く怖れてる

・家族への罪悪感、母親への罪悪感が強く、それを埋め合わせようとしてる

・質問者さんの無価値感が強く、家事を担うことでそれを埋め合わせようとしてる

・「都会に出たい」というのは本音では嘘で、「家族の面倒」をその逃げ道として使ってる

・今のある意味「安定した環境」を捨てたくない質問者さんがどこかにいる

・家族が大好きで、家事を担うことで家族とずっと繋がっていられると心のどこかで思い込んでる…

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