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NEUMANN U87Aiのサスペンションゴムの自作、完結編!

先日、Neumann製のコンデンサーマイクU87Ai用ショックマウントのサスペンションゴムの自作について記事を書いたところ結構反響をいただきました。高価な純正パーツを買わずに、代替品を自作したという話なのですが、前回の記事もお読みいただけると嬉しいです。

今回はその続きの話です。

機能と見た目を両立したシルバー色のゴム紐を探して

先日自作したNeumann U87Ai用ショックマウントのサスペンションゴム。アウトドアショップのロープ切り売りコーナーで理想的なゴム紐を発見し、大変満足の行くものを自作することが出来ました。

自作したサスペンション用のゴム紐
強度的にも機能的にも言うことなし

マイクをどんな角度にでも不安なく固定させることが出来るように、ある程度硬めのゴム紐を求めていた私にとって、機能的にはほぼ満点の出来でしたが、唯一心残りだったのが見た目です。色です。

サスペンションゴムの色は音には何の関係もないのですが、黒色だとちょっと目立って自作感がでちゃっている気がするのです。純正ゴムは白っぽくて高貴な感じがします。

サスペンション。ゴム紐は白っぽい色。
Neumann純正品。ただのゴム紐なのに数千円もするので買いたくない。

ただ私は、純正品の白よりは薄いグレー色がマイクやサスペンションに一番似合うのではないかと勝手に思っていました。

そこで、今度は理想のグレー色のゴム紐を探すことに。

手芸屋さんの通販で目ぼしいグレー色のゴム紐3種を購入

アウトドアショップに灰色のゴム紐は売っていませんでしたが、ゴム紐が工業製品である限り、色違いが世の中には絶対に存在しているはずだと踏んで、検索に明け暮れること数時間。

可能性のある3種のゴム紐に絞って、手芸屋さんの通販で購入してみることにしました。やってきたのは下の3種のゴム紐です。

手芸屋さんで買った3種のグレー色のゴム紐

真ん中のゴム紐は見た目的にかなり可能性を感じたのですが、引っ張ってみると予想より少し柔らかくて、候補から外れることになりました。

右は本命で硬さのあるゴム紐。おそらく、先日アウトドアショップで買ったゴム紐の色違い。

左はチャレンジ枠で若干細めのタイプです。海外製品のショックマウントを見ると、細めのゴムが張ってある製品があって、それがスタイリッシュでかっこよかったので、意識してみました。

決めた長さに切っていざ自作です。切ったところはすぐほつれてくるので先端をライターで焼いて溶かして固めます。

切ったゴム紐と「ロープ先端金具」

めっちゃいいかも!

さて、完成した自作サスペンションゴムがこちら。どうです、見た目完璧じゃないッスか。2000円で売れそうな勢い。

微妙だが手前のほうが若干細い

先日作った黒と並べてみました。結構エレガントになっちゃってますよね。

おひとついかがですか?しつこい!?ごめんなさい。

メルカリで売れそう

早速装着していきましょう。まずは上下にゴムを張って、

中央のフローティング部分を装着します。

細いタイプも張ってみましょう。

サスペンションはビンテージ品なのでサビがありますが、それでもエレガント。

ゴムをかしめた金具を、フックの裏に隠します。これでゴムの継ぎ目の無い見た目になります。

おまたせいたしました。完成品です。めっちゃいいかも。自然かも。

在庫タップリで、死ぬまでサスペンションゴムに困らなさそうです。

マイクセッティングフォトギャラリー

さいごにおまけでフォトギャラリーです。

これはあるエンジニアさんのマイクの立て方を真似したものです。初めてこれを見た時、上向けて(白い矢印)マイクを立てているのかと思ったのですが、下向き(赤い矢印)に立てているのでした。

内側から見た様子です。確かにマイクがピアノの内部に向いています。

グランドピアノの側板より外にマイクを立てるのであれば、こういう設置方法もありますよね。

次に、かなりマイクを水平気味に吊って設置する場合。

ここまで角度を寝かしたセッティングになると、柔らかいゴムやヘタったゴムでは不安になります。でも今回のゴムは硬くて丈夫なので全然不安要素なし。

ゴムがグレー色だと、マイクやサスペンションにめっちゃ馴染んでる。

もはや純正色のようだ。

グレー色のゴム紐最高!

ラフマニノフ 楽興の時 第5番 変ニ長調 Op.16 齋藤正樹

別れの曲(ショパン)鐵 百合奈


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