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映像コンバーター用のラックマウントシャーシを工作しました

私の最新版の「作ってみた」紹介をさせてください。映像コンバーターを固定しておくためのラックマウントシャーシを工作しました。さっさと現物だけ見たい方は、目次より「フォトギャラリー」に飛んでください。


世界の映像コンバーター用ラックマウント事情

小型映像コンバーターはBlackmagic DesignやAJAなど様々なメーカーから発売されていますが、メーカーによってはラックマウント用の固定具を発売しています。

例えばAJAだと「AJA DRM2 Rackmount Frame」という製品があります。

AJAのラックマウントフレームは無骨でかっこいい

複数のコンバーターをラックシステムに固定することができ、大型電源ユニットから一括して電源供給できるのが特徴です。たくさんのコンバーターが必要な場合でも電源アダプターだらけになることなく、スッキリと配線できます。

Lumantekのコンバーター用のラックマウントキットもオシャレで素敵です。一個一個、外してセットアップできるようになっていて、実用性も高そうです。

Lumantekのラックマウントキットはスタイリッシュ

両社のシャーシを見てわかることは、AJAもLumantekもわりと隙間なくコンバーター同士を接近させて設置することを、メーカーとして公式に認めていることです。

確かに映像コンバーターは熱を持つ機種もありますが、熱くなるのは設計上当然で、このような設置で問題ないと、メーカー自身が認めていると言えそうです。

Rolandの映像コンバーターVC-1シリーズにも、純正で専用のラックマウントトレーが用意されています。

これは私の私物です

Blackmagic Designはteranexを除き、小型コンバーター用にはその手の製品を公式には発売していないと思われますが、サードパーティで類似する固定具は存在します。

シンプルで便利そうなコンバーター固定具
手提げにもできる

今まではこうしていた

そんな海外製のコンバーター用ラックマウント固定具に憧れていましたが、そういうものに限ってなかなか高価で購入するにはいたらず、現実的には汎用のラックマウントトレーなどを用いて、自作をしてきました。

私の自作品はこちら。

自作のコンバーター用ラックマウントトレー

機能的には十分ですがカッコいいかと言われれば、ギリ及第点といったところ。以前note書いてますので良かったどうぞ。

そんな私が今回立ち上がりました。前置きが長くてすみません。

オークションで見つけたAllied Telesisのラックマウントシャーシ

そんな中、Allied Telesis(Allied Telesyn)社のメディア コンバーター用のラックマウントキットが、オークションでほとんど捨て値で出品されているのを発見しました。

これは同社のメディアコンバーター用の固定具で、映像機器ではなくネットワーク機器ですが、材料として使えると思い入手しました。

そして、中身を改造してなんとか映像コンバーターを取り付けられるシャーシに作り変えましたのでご覧ください。

フォトギャラリー

途中経過は割愛して完成形です。
Blackmagic DesignやAJAの映像コンバーター、5ポート スイッチングハブがスッキリとマウントされています。

このためにあつらえたかのようなぴったりサイズです。

Allied Telesis純正の固定金具をそのまま流用しているので、必要なものを引き出して設定変更したり差し替えたりできます。

引き抜いたところ。

裏から見るとこんな感じ。

カバーを取り付けると、こういう状態になります。

背面にサーバー用の大容量電源が搭載されています。後ほど、各コンバーターに電源共有できるように配線します。

映像スイッチャーと共に、ラックマウントしてみたところです。

完全な自己満足ですが、きれいには収まっているのではないでしょうか。

以上、「作ってみた」紹介でした。

<追記>熱問題に対する私なりの見解

本シャーシは、左右が全面スリットで空気が通るようになっており、電源一体型で排熱ファンも付いています。

元々がコンバーター12台をぎっしり詰めてサーバー室などに設置するためのシャーシなので排熱についてはおそらく問題ないだろうと思っています。1スロットずつ空けてマウントすれば隣同士の熱干渉も大丈夫と踏んでます。

念には念を入れ、負荷テストをしてから現場投入します。

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