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マルチカメラ収録、タイムコード同期について(まとめ)

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複数のカメラを同時に使って映像収録を行う、マルチカメラ収録(マルチカム収録)の際に活用できるタイムコード同期について、DIYな視点で行った実験についてまとめました。
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2019年8月の記事一覧

タイムコード(TC)信号の生成の仕方、簡易版

タイムコード(TC)信号の生成の仕方、簡易版

先の記事では、タイムコード(TCと略されることもある)の生成方法について割愛してしまいましたが、改めてご説明したいと思います。

通常タイムコードと言うと「LTC」の事をいいます。VITCというものあるのですが、今回は割愛。日本ではSMPTEという業界団体によって規格化されたSMPTEタイムコードを用います。

放送業界では、タイムコードジェネレーターと呼ばれる水晶やGPSを利用した大変正確なタイ

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Pro ToolsとATEMをクロック・リファレンスの同期をとって、映像と音声の波形の精度を検証

Pro ToolsとATEMをクロック・リファレンスの同期をとって、映像と音声の波形の精度を検証

映像やオーディオのデジタル分野において「同期」というと、クロック・リファレンスとポジショナルク・リファレンスの2つがあります。

ポジショナル・リファレンスとは位置情報のことでタイムコードを指します。時間軸における現在位置を「時間/分/秒/フレーム」の単位で伝えます。

一方、クロック・リファレンスは再生速度のことです。適切にクロック・リファレンスの同期を保つと、複数のデバイスを同じポジションから

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堅牢で無骨なルックスがイカす、AJA Ki Proを導入してみました。

堅牢で無骨なルックスがイカす、AJA Ki Proを導入してみました。

映像スイッチャーのプログラムアウトを録画する収録レコーダーに、AJA Ki Pro(初代)を導入してみました。(ATOMOS SAMURAI BLADEは持ち出し用にキープ)

Ki Proは2009年発売なのでやや時代を感じる風貌ですが、中継車や機材室などでのリモート使用が考慮されており、ネットワーク系の機能が充実していて、全ての動作をPCやスマホから遠隔操作が可能です。よって必ずしも本機を

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