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一次情報、二次情報、三次情報の違いを図解し解説

川手@RKawtrです。

日頃マーケティングや、販促に携わる仕事をしていると、「情報」が如何に重要かということを思い悩まされます。その中でも優先すべき情報には信憑性、希少性を兼ね備えた情報ですが、効率的に複数の情報を取捨選択しなければならない際に指標となるのが、情報源です。



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一次情報とは

一次情報とは、自分が情報源である情報のことを示します。

一次情報〜三次情報を図解

下記は一次情報〜三次情報を図解したものです。

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独自性が強い場合希少性は増し、社会全体での情報認識度合いが強い場合、社会でより広く知られている情報となります。

二次情報、三次情報とは何か

二次情報、三次情報については、人から聞いた情報情報源が不明な情報などがそれに該当します。

会社の近くのカレー屋さんで例えたいと思います。自分一人でオフィスの近くのカレー屋さんにオープン当日行き、実際にカレーを注文し食べ、「キーマカレーが美味しい」と思ったら、その情報は一次情報です。それをオフィスに帰り、同僚に話をしたら、同僚はその「キーマカレーが美味しい」という二次情報を受け取ることになります。「あそこのキーマカレーが美味しい」という情報が社内に広がった場合、その情報は三次情報となります。

この場合、一次情報取得者が誰よりも早く「キーマカレー」に関する情報を早く取得していることになります。

一次情報者とそれ以外の情報取得者の違いについて

しかし、もしかするとこの一次情報者は他にも情報を持っているかもしれません。

例えば...

「食べ放題のナンはそこまで美味しくない」
「トイレが汚い」
「マンゴラッシーのマンゴーがグラスのそこに沈みがち」
「ラッシーはメニューにないけど注文できる」

などなど...しかし、一次情報者は気を使い、あえて二次情報取得者には「キーマカレーが美味しい」としか伝えなかった場合、一次情報者の所有している情報量と、二次情報者の有している情報量の差は雲泥の差です。

このようなことがあるため、マーケティング、広告に携わるのであれば、まずは一次情報に当たるべきです。下記noteでは、実際に一次情報がどう広告に活きるのか、サイト改善に活きるのかについて説明しています。

また一次情報の集め方についても、下記note記事にて詳しく述べています。実店舗を訪問したり、サービスを体験、商材を利用してみたりと、色々な情報収集方法があります。色々と試してみて、一次情報を自分の中にどんどんストックしていく習慣を身につけましょう。

実際に才流の栗原さん@kotakurihara曰く、「イベント会場でアンケートして、エンドユーザーにあったことのあるBtoBマーケターは5%ぐらいしかいなかった」とのことですので、エンドユーザーに会うという形での一次情報収集をしただけで、市場5%の希少な体験を持つマーケターになれます。詳細下記stand.fmをご参照ください。

「一次情報」をより、正しく理解する上で役に立つ書籍について

最後に、「一次情報について書籍で学びたい!」という方向けに、書籍をご紹介いたします。

まず1冊目が、『世論』です。著者のW.リップマンはアメリカのジャーナリストでしたが、如何に人が情報処理する際の処理方法が曖昧なものかという点について、実際の取材現場などの豊富な実例をあげ紹介しています。下記のような一節があります。

人びとは現実の事態に反応するのと同じ強さで、虚構の事柄にも反応する。また多くの場合、人びとは自分たちが反応する当の虚構そのものを創造するためにひと役かっている。社会生活というレベルでは、人々の環境適応と呼ばれている現象がたしかに数々の虚構という媒体を通じて起こる。われわれはたいていの場合、みてから定義しないで、定義してからみる。われわれは一定の観念を通して外界の光景を観察する。

非常に難しい書籍ではありますが、100年近く前にアメリカで出版された書籍ですが、今でも売れ続けています。文庫で上・下巻あります。

「ちょっと難しそうだ...」と思われた方は、ぜひ NHK 「100分de名著」で取り上げられた際のムック本があるので、そちらをオススメします。

最後にもう1冊。

そもそも一次情報を処理するための思考力を身につけることができる書籍をご紹介したいと思います。近著『シン・ニホン』を出版された安宅さんが、2010年に書かれた『イシューからはじめよ』です。

イシューとは、「課題点」や「議題」など考えるべきコアのテーマを示す言葉です。ここがブレてしまうと、実際の仕事や研究の現場でも思考が乱れてしまい、一貫性のないアウトプットがなされてしまいます。

前述した通り、一次情報とは自分が情報源である情報のことを示しますが、それすらもブレうる余地があることは、『世論』を読めばよく理解することができると思います。事実は事実として目の前に存在していますが、一個人を挟んだだけで、一個人の思考や主張、経済価値観、道徳価値観のフィルターを通り、事実は事実ではなく「解釈」になることが珍しくありません。

イシューからはじめよ』を読むことで、「ではどのように思考すれば、事実を事実として情報処理できるようになるのか」を学ぶことができるようになります。

追記

上記noteは、過去に執筆したブログ記事「一次情報とは何か?集め方、広告・LP成果改善につなげた事例をご紹介」をリライトした note になります。そのため一部、そちらの内容との重複を含みますこと、ご了承くださいませ。

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