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わたしに出来ること

先日、人気アイドルの癌闘病についてのドキュメンタリーがテレビで特集されていた。
そのアイドルは、両親の寿命よりも短くなる可能性がある自分の命について、考えに考え抜いた結果、「寿命がある限り、とにかく精一杯懸命に生きていこう」と思うようになったという。
自分の運命を受け入れて懸命に生きている姿に感動した。

こころのとまり木の相談者の中で、アイドルと同様に自分の病と懸命に戦っている方がいる。
でも、戦い疲れて「いっそ死にたい」と自分のいのちの意義を見出せずにいた。
自分の気持ちを吐き出す場所が無くて、こころのとまり木にメッセージを送ってくれた。

現状を受け入れきれない相談者の気持ちを考えると私自身も辛い気持ちになる。
しかし、私はその相談者の方のお話を一心に聞かせて頂くしか出来ない。
少しでも私への相談で気持ちが楽になってほしい、そんな願いを込めて毎回ラインのメッセージ送信ボタンを押している。

ドキュメンタリーをきっかけに、改めてこの相談者を振り返ると「私自身が出来る事をいのちの限りさせて頂くしかない」と思った。
医者のように相談者の病気を直接治したり、痛みを和らげることは出来ない。

けれど相談者のこころの痛みを、一緒に共有して少しでも安らぎを感じてもらえるように励もうと思った。

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