生きる意味や理由がみつけられない
昨年12月の中旬、私の住む地域は強風にさらされた。ゴゥゴゥと吹きすさぶ風音に家が軋み、飛ばされまいかと心配になった。そんな折、遠方で鳴るサイレンが耳に響いた。「どこかで火事かな」と家族に語る。ちょうどテレビでは、大阪駅前のビル火災で多くの犠牲者が生じたとのニュースが流れていた。
火事に限らず、登下校中の交通事故に巻き込まれる子供たちや、豪雨や地震などの自然災害の被災を受けた人々のニュースが流れる。そういう痛ましい姿と出会うときに思うのは、明日の私が無事であるという問いである