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キミの仕事に好奇心はあるか?

 「働くってそういうことだよ」と言う人は、達観したのか、ただ諦めただけなのか、そう思い続けることで自分自身を保っているだけのかはわからないけども、不幸にも僕の働くことを追求する好奇心は腐っていないようだ。


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 ずいぶんと慣れたもので今の職場で大きく困ることはない。難しいことが不意に降り掛かってきても、おおよそ望ましい方向で解決することができる。会社からは日常の業務より+αの部分を求められる立場になってきた。肩書が付いた29歳となれば、それが求められるのも当然だ。通常業務を卒なくこなすだけじゃ物足りない。「枠」として存在しない仕事の成果を求められている。

 「枠」として存在する仕事は技術的成長が伴う。できないことができるようになった喜びは、働き始めて数年の間に多くの人が経験しているだろう。自身の成長をテコに様々なことに好奇心が湧くフェーズだ。僕自身も振り返るとそうだった。

 一方で「枠」の外にある仕事で成果を出すということは、技術的成長のようなわかりやすい成果はない中で、努力を続けるという相応のモチベーションを求められる。その原動力となるものが、お金や名声(出世)である人もいるだろうが、最も強いのは好奇心だろう。

 仕事をしていると「この人はすごい」と感じる人に出会う。そのほとんどが仕事に対して人一倍強い好奇心を持った人ばかりだった。

 僕には今、好奇心が足りていない。いや、正確には技術的成長が緩やかになってきた時点で好奇心が底を尽きているという表現が正しい。自分が仕事を通じて生み出している価値に自分自身が共感が足りていない。そんな状態で本当にいいアイディアやポジティブな改善はでてこないだろう。せいぜいでてくるのは5,60点の平凡でつまらない回答ばかりだ。

 僕が本当に達成したいことはそういうことじゃないはずだという内なる声が何度も反芻する。それでも何を達成したいのかという問いには答えてくれはしない…ただ、わかるのは今キャリアの転換点にいるということ。

 幻想かもしれない好奇心に満ち溢れたキャリアを追い求めるのか、一見安定した選択であるように見える”現状維持”を選ぶのか。僕の好奇心に従う時が来ている。


キミの仕事には好奇心はあるだろうか?



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