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【第7回 聞いとKEY! / 山浦のどか編】よきタイミング◎
徳島の本音を伝えるプロジェクト、Radio Journey Tokushima 『聞いとKEY!』。7回目のゲストは、光をテーマに活動を展開するアーティストの山浦のどかさん。
山川町にある阿波和紙伝統産業会館で働きながら自身の作品を制作している山浦さん。東京で生まれ育ち、東京造形大学を卒業した後、フリーランスでデザインやアートワークの制作を生業としていた彼女が徳島に来るきっかけになったのが、阿波和紙伝統産業会館で行われたアワガミ・アーティスト・イン・レジデンス・プログラム(以下A.A.I.R.P.)。
アーティスト・イン・レジデンスとは、作家が特定の地域に一定の期間とどまり、普段と違う環境で制作やリサーチを行うこと。
山浦さんは、“光”を表現する手段を模索する中で、阿波和紙伝統産業会館を知り、A.A.I.R.P.を利用して2019年冬に1ヶ月間山川町に滞在した。そこで和紙を使った表現方法に出会い、滞在中には鳴門の渦潮にインスピレーションを受けた作品を作り上げた。
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A.A.I.R.P.終了後、「今はもっと和紙について学んでみたい」と思った山浦さんは、東京に帰って1週間で徳島に戻ることを決意。2020年春には山川町に引っ越して働き始めた。
徳島に拠点を移して3年。今までとは全く異なる土地で、未知の世界に飛び込みながら自分の表現を模索する。そんな生活を送る中で見えてきたことを聞いてみた。
ラジオはこちら↓
【第7回 聞いとKEY! / 山浦のどか編】
よきタイミング◎
〜ハイライト〜
1.「表現したいことが自分の名前の中にあったっていう気づきが。」
(0:11:58~)
2.「自分の名前の通りの場所に来たなって思って。」(0:15:05~)
3.「いいな、とか感動したり、触ってみたいとか。心が動くものは”光”に魅力が宿ってるって自分は思ってて。」(0:21:17~)
4.「(コンセプトを作るとき)すごい集中するときはPCで何千文字も打って。繰り返してる言葉もあったりするんですけど、そこから気になる言葉を色変えて。」(0:26:00〜)
5.「飲み物コーナーで自分が何を飲みたいって思って取る。どうしてそれを取ったかっていうのを掘り下げて考えてみなさいって言われたときに、そこに全部ヒントがあるんだなっていうのが」(0:32:47〜)
6.「なんでもどこでもアイデアは転がっているっていうのを教えてもらったときに、そこから見える世界が変わったなあって思って。」(0:33:29〜)
7.「自分が作ったものきっかけで、NYの方とかと出会えたっていうのはすごい奇跡だなと思ったり。作ってなかったら出会えてないので。」(0:44:16〜)
8.「でも最初に面白いと思ったから作ったはずだし、そこに何かがあるのは確かなので。それを掘り下げる時期は、割と生みの苦しみみたいなのがあったりするのかもしれない。」(0:45:47〜)
9.「タイミングのプロって思ってます。」(0:51:40〜)
今回の旅の記録
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山浦さんのおちゃめな一面が垣間見える。
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こちらは和紙の原料になる「楮(こうぞ)」。
この皮を剥いで、アルカリ液で煮て、叩いて繊維をバラバラにする。
和紙の原料になる木は、「楮(こうぞ)」の他に
「三椏(みつまた)」と「雁皮(がんぴ)」があり、
用途によって使い分けるそう。
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「ねり」は和紙を漉く時に繊維の広がりを均一にするために使われる液体。
「ねり」のない水の中で紙を漉くと、すぐに水が落ちてしまい繊維が均一に広がらなくなる。
「のり」に名前が似ているが、粘着性は全くない。
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まずは水中にある繊維をよくかき混ぜる。
「液体が冷たい〜!」というメンバーの声。
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手で彫刻をするように繊維を削ぎ落として模様を描く。
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透ける光が綺麗。
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伝統工芸士は伝統的工芸品の製造に従事されている職人さんの中から、
高度の技術を持っている方を認定する資格。
阿波和紙伝統産業会館では、このように伝統工芸士の技を見ることができる。
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阿波和紙伝統産業会館では、年間を通して様々な展示が企画されている。
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山浦さんのお気に入りの場所「バンブーパーク」へ移動。
竹の合間から見える景色と木漏れ日にうっとり。
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山浦さんの作品を鑑賞。
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「NODOKA」という名前をつけており、
「空が晴れ、自然界に光が降りそそぎ、穏やかな様」という意味が込められている。
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おやつを食べながらラジオ収録スタート!
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パティシエの脇川裕多さんのもの。
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丁寧に言葉を紡ぐ山浦さん。
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撮影協力:阿波和紙伝統産業会館、阿波手漉和紙商工業協同組合
収録を終えて / 山浦のどかさんより
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よきタイミング◎
ある日「うだつあがる」にお客さんとして足を運ぶと、ずっと欲しかった本と偶然巡り会えてとても嬉しく…!迷わずレジに持っていくと、店主の高橋さんとの会話が生まれ繋がりができました。そこから二週間後くらいにラジオのお誘いをいただき、トントントンと収録日を迎えたという素晴らしいご縁とタイミング!お声掛けくださりありがとうございました。
種まきの話は、ふとした瞬間に思い返します。
ラジオ外で作品をお見せしていた際「ここで自分の作品を観ることができます、と言える空間を増やしていきたくて」と言葉にすると、すぐに高橋さんと神先さんがキャッチしてくださり、蒔いた種が発芽した瞬間に立ち会えました。近いうちに、うだつあがるやWEEK神山でも作品を観てもらえる日が来ますよう…!開花のタイミングに向けて準備します◎
収録を終えて / 参加メンバーより
高橋利明
第7回の「聞いとKEY!」を終えて、、、
春の陽気を感じつつ初夏をも感じる5月、このラジオも早いもので7回目となりました。今回は、はじめまして!ではないらしい(笑)うだつ上がるのお客さんでもあった、アーティストの山浦のどかさん(名前めちゃええやん!)今回も、現在山浦さんが勤めているアワガミファクトリー(阿波和紙会館)で、紙漉き体験からのスタート!!
その後は山浦さんおすすめの吉野川が一望できるお蕎麦屋さん、そしてダイナミックな自然と向き合える公園バンブーパーク、そして、うだつ上がるにて山浦さんの作品を鑑賞しラジオ収録へ。
光をテーマに活動する山浦さんが、今、この場所を選び、今回このルートを選んだのかがよくわかった。
「光があることで、ものの輪郭が浮かび上がり、そのものの存在を認識する」山浦さんの言葉が心に残る。
自分の建築と共通する部分があり、改めて光や影、目の前にある景色と向き合う貴重な時間となった。
徳島だからというわけではないと思うけど、徳島だからこそ感じる日常が自分たちの五感と無意識に呼応しているにちがいない。今回もまた徳島が好きになる収録だった。
神先岳史
はじめての紙漉き体験はとても面白かったです。漉いた和紙に山浦さんの作風を真似て指先の赴くままに生まれるカタチは、感性そのものだなーと思ってました。
ラジオトークでの感性や直感については、アーティストの方と話すのが好きで、たくさん質問してしまいましたが、真摯に答えてくれて嬉しかったです。 ありがとうございました。
ボワっとした当日のタイムスケジュール感でしたが、臨機応変に動けて、RJTチームの安定感も感じれた春の心地よい1日となりました。
髙木晴香
地元に帰ってきて、”光”を意識する瞬間が増えた。背の高い建物が少ないからこそ、ダイナミックに空から光が降り注ぎ、海や川、山を照らしている。運転している時に、山や川を見て「綺麗だな」と思っていたけれど、それらが美しいのはきっと光に照らされていたから。光があってこそ、いろんなものが輝いて見えている。山浦さんの作品を観てそんなことを考えていた。そして、そんな日常への気づきを生み出してくれる作品が徳島で生まれていることを嬉しく思った。これからの山浦さんがどんな作品を作っていくのか楽しみだ。
谷亜央唯
藍染に続き、今回もまたはじめての手漉き和紙体験。一枚の和紙ができるまでの工程を知ると、紙一枚がこれまでと全然違って見えて。阿波和紙も前回の藍も、吉野川の恩恵を受けて今ここに根づいているということに、すごく大事に感じました。
お蕎麦を食べて、バンブーパークを歩いて。うだつ上がるに移動して、ゆったり心地よく流れる時間の中で見る山浦さんの作品と、作品で捉えられる光を見て。そして山浦さんの語りとこれまでの作品との重なりを聞くことができて、とてもとても贅沢な時間でした。
(お悩み相談コーナーみたいにしちゃいましたが)ラジオの中で「直感を言葉にすること」についても答えてくださり、ありがとうございました!
direction / 高橋利明
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direction / 神先岳史
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writing & editing / 髙木晴香
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graphic / 岑田安沙美
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photo / 谷亜央唯
![](https://assets.st-note.com/img/1683081926963-74DBeDyG4O.jpg?width=800)
齋藤 千夏
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清水 杏咲
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