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バリューを表現する、そして会社と共に変化してゆくポートレート写真のメイキング

こんにちは。株式会社ビビビットでデザイナーをしている落合です。
ビビビットでは、わたしたちがどんなメンバーでどんなことを成し遂げようとしているのかをより広く知ってもらいたいと思い、私たちのバリュー「AKINAI」を表現した「AKINAIポートレート」をつくりました。

今回は、ビビビットについて少しでも知ってもらえるといいな、と願いつつAKINAIポートレートを制作した過程について書いてみようと思います!

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AKINAIポートレートとは

わたしたちは「すべてのクリエイティブのハブになる」をミッションにかかげています。「AKINAI」は、すべてのクリエイティブのハブになるために変化を恐れず挑戦をし続け、常に面白くしごとに "飽きていない" 状態で世の中にポジティブな成果を生み出し続けようという意味を込めた言葉です。

クリエイティブな力が、それを求めるしごとと結びついて社会の中でどんどん加速していく。そんな世界を実現するために、私たちビビビット社のメンバー自身も常にAKINAI精神でサービスを創り上げていく「クリエイター」でありたい。そんな気持ちをこのポートレートに込めました。

「AKINAIポートレート」は、メンバーひとりひとりのクリエイティビティがひとつの色のパネルとなって、そのピースを組み合わせることでビビビット社全体の絵が見えてくるようになっています。

それぞれが持っているアイテムは、それぞれの好きなものだったり、仕事に欠かせないものだったり…、想いが込められているものなので、もしビビビット社員とお会いした時には是非聞いてみてください!

ビビビットの取り組みについては、ぜひこちらをご覧ください▼

アイデア出しと撮影実験会

ビビビットデザイナーチームで行ったアイデア出しでは、最初から色のパネルのような最終形のアイデアが出てきたわけではありませんでした。
「クリエイティビティを促進する会社らしく、一手間かけたポートレートにしよう」とだけ決めて参考資料を集め、作ったムードボードでは

・グラフィックの中にその構成要素として写真を入れ込もう
・一人につき複数のカットを取って阿修羅像のように組み合わせよう
・イラストと組み合わせてみよう
・一人ひとりがそれぞれのアイテムを持って撮影しよう

などなど様々なアイデアが生まれ、実際に撮影してみないと、どの案が上手くいくのかわからないよね、と実験的な撮影会をすることに。

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さまざまな試作たち

撮影会で撮ってみた写真たちがこちら▼

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◎シンプルな白で撮ってみたり

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◎カラーフィルムを使ってバイカラーにしてみたり

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◎アイテムを持ってみたり

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◎私服・全身で個性を出してみたり

いろいろなパターンを撮影して、白黒に変換してみたりPhotoshopでオブジェクトと組み合わせてみたり試作をして、ビビビットらしいポートレートを検討しました。

その結果、定まった方向性がこちら▼

ポートレート [復元]-04

メンバーひとりひとりにアイテムと色を決めてもらって撮影するこちらの方向性に。背景においている幾何学図形は、デザイナーチーム3人だけの試作段階では良いアクセントになっていましたが、メンバー全員で作るときにはごちゃつく要素になってしまったので、fix版では背景ベタ塗りになっています。

全メンバーのアイテム・カラーを決め準備

方向性を社内にシェアして、メンバーにそれぞれのアイテムと色を考えてもらいました。展示イベントをプロデュースする際に欠かせないメジャーや、お客様とお話する電話、自身のクリエイティブのルーツになっている建築の設計のための定規やパネル...

こちらはアイテム塗装中のオフィスにて。
塗装前の受話器やメジャー、ハケなども...

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私は美大の出身なのですが、大学入試の色彩構成の試験対策で培ったアクリルガッシュを使いこなす力が、社会人になってからこんなに役立つ時がくるなんて...! 久しぶりの、ベタ塗りが綺麗に仕上がった時の気持ち良さを味わいながらもくもくと制作します。

撮影・編集・仕上げのステップ

会社の近くスタジオを借りての撮影。

ポートレートを撮影する時は、良い表情を引き出すための雰囲気作りだったり会話をしながら不意打ちの自然な目線を捉えたりと、"いかにも撮りますよ" といった感じのしない場づくり・コミュニケーション力が必要になりますが、今回は会社のメンバーの撮影だったので他のメンバーにも助けられ、表情を引き出すのに苦労はありませんでした。

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良い写真が多く、とても迷ってしまうのですが、

・ビビビット社として発信する顔として、良い表情をしている
・アイコンとしてトリミングされた時の構図が良い

などを基準に選び、Lightroomで編集していきます。

Adobeの写真編集ソフト、Lightroomには、角ばったアイコンの「Lightroom Classic」と角丸アイコンの「Lightroom」があります。
「Lightroom」のほうはスマホなどともクラウドで連携でき、スマホアプリから気軽に写真が編集できる点が便利なのでお出かけの時など普段はよく使っているのですが、今回はPCとカメラを繋いで撮影するテザー撮影の機能を使うために「Lightroom Classic」のほうを使用しています。

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全メンバー分の写真を選んで編集し、並べてみたものがこちら▼

アートボード 1@4x

ここからPhotoshopに移行し、

最上層:人物を切り抜いたレイヤー
中間層:アイテムと同じ背景色(乗算)のレイヤー
最下層:元の写真のレイヤー

と重ねて背景の陰影を残し空間を保ちながら色を敷いていきます。

それらをならべ、微調整をして完成したものがこちら🎉▼

年賀状@4x


会社の変化と共に変化していくポートレート

このポートレートを各所に使うときには、縦横の比率を変えてつくる必要がでてきたときの対応方法としての面もありますが、

今後も使い続けていくために、新メンバーの入社やメンバーの卒業があったときにもかたちを変えていけるよう
ブランクのマスを作り、たくさんのマス(メンバー)の組み合わせでグラフィックを展開しています。

noteマガジンヘッダー

ポートレートの撮影は昨年でしたが、年明けに新メンバーが入社した際には、アイテム選びや色選び、撮影などを通してポートレートを作成しAKINAIポートレートのグラフィックに追加することで、より仲間・チームとなれた喜びがありました!
新たに撮影をするたびにスタジオを借りるのは大変だしコストもかかっていくので、新メンバーはオフィスで背景紙・ストロボを駆使しての撮影に挑戦してみましたが、背景色をPhotoshopで敷くこのデザイン案にしていたことでオフィスで撮影した写真でもスタジオで撮影したものと遜色ないクオリティで仕上げることができました。今後も継続的に作っていけそうです。

また、メンバーが卒業した後も、そのメンバーのアイテムカラーのマスを残し、ポートレート上にもビビビットへの跡が残るようになっています。

今回限りではなく、会社の変化に合わせて変化していく、そんなポートレートに仕上げています。

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アートボード 8

アートボード 10

ポートレートをつくってみて

このポートレートは、2020年1月1日に公開したvivivit社のnoteで初めて公開しました。

それと合わせ年明けから、メンバーのTwitterアイコンや業務でつかっているメール、bellFaceなどのアイコンで使っているので、ビビビット社とつながりのある方にはお目にかかっているんじゃないかなと思います。

社内で使っているSlackのアイコンも揃ったことで会社のチーム感も生まれ、またチャンネルごとや会話しているメンバーのアイコンの色合いで、どんな話題なのかが視覚的にイメージがつくようになったりもしました。

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チームとしての結束も、発信力も、高めていくための一助となってくれそうです😊

さいごに

ビビビットはこれまでも、ViViViTの媒体サービスにとどまらずコミュニティ作りなど様々な取り組みをしてきました。これからも、クリエイターやクリエイティブに関わるみなさまと共に様々な取り組みをしていきます。

そのとき、きっとこのカラフルなアイコンのビビビットメンバーがご一緒させていただきますので、どうぞよろしくおねがいいたします!
このアイコンを見かけたときは、ぜひ着目して・気軽に声をかけてくださいね🙌

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