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「ムキムキ」「体育会」イメージとは真逆?RIZAPの寄り添う文化のエンジニア組織

RIZAPといえば、「結果にコミットする」ムキムキ、マッチョな企業……。CMからそんなイメージを持っている方は多いかもしれません。しかし実際にRIZAPの社内が体育会系かというと、全くの真逆です。採用担当者の東畑さんは、「柔らかい雰囲気の人が多い」と語ります。
今回はそんなRIZAPの実態についてインタビュー。現在DXを全社的に推進し、「chocoZAP」をはじめ新たな事業展開に乗り出しているRIZAPにはどんな人が集まっていて、どんな働き方ができるのか。今後目指す事業展開も含めてお話しいただきました!


入社4年で責任者に。若手社員が活躍する現場

― 東畑さんのこれまでのキャリアとRIZAPへの入社理由について教えてください。

私は2019年に新卒でRIZAPグループに入社し、初期配属から人事の採用教育を担当してきました。現在は入社4年目で、採用教育の責任者を担っています。
RIZAPを選んだのは、世の中全ての人をターゲットにした「自己実現産業」の規模の大きさや、ヘルスケアの将来性に魅力を感じたからです。また若手に事業責任者や管理職を任せる傾向があり、早い段階から裁量を持って規模感の大きい事業・サービスを手掛けられる点も決め手でした。これはエンジニア職・マーケティング職・コーポレート職、新卒・中途変わらないのかと思います。

― 確かに、RIZAPグループは新卒入社の方々が活躍されている印象があります。

RIZAPグループ本社は約250名ですが、このうち新卒入社5年以内のメンバーは全体の約30%です。一般的に全正社員に占める新卒採用の比率は平均3.8%なので、弊社は10倍程度ですね。RIZAPはそれほど新卒社員・若手社員に期待を持っていますし、新卒5年目以内で管理職に就いているメンバーは10名ほど在籍しています。
この背景にあるのは、企業理念の全社的な浸透です。理念を起点にした事業創りや若手抜擢の風土は、当社の強みです。

顧客満足度の向上を目指し、終わりなきDXを推進する

― 改めて、RIZAPの企業概要について教えてください。パーソナルトレーニングのイメージが強いのですが、実際のところはいかがですか?

意外かもしれませんが、RIZAPが得意としているのはマーケティング戦略です。パーソナルトレーニングの印象が強いのは、RIZAPが自社の強みを生かして世の中に「パーソナルジム業界」という新しい市場を生み出したからこそです。
実際にはtoCの事業会社として「人は変われる。」という企業理念を体現すべく事業領域を急拡大し、世の中に大きなイノベーションを起こそうと奮闘しています。そのために現在までに約70社とM&Aを行い、事業数はのべ85事業です。
直近ではDXの方向性も打ち出し、リアル店舗×デジタルを基軸とした完全無人の24時間ジム「chocoZAP」をリリースしました。こうした取り組みによって日本の健康寿命を延伸させ、あらゆる年代の人々の自己実現が可能な社会を目指しています。

― RIZAPはDXによって最終的に何を成し遂げようとしているのでしょうか?

DXの定義は、ビジネスモデルや顧客体験価値の変革です。その観点で当社はDXを「顧客満足度の高いサービスを提供し続けること」と定義しています。業務効率化や人件費削減はあくまでも手段の1つと考えています。

― 顧客満足度を高めるために、どのようにDXを推進していくのでしょうか?

4つのフェーズで考えています。1つ目は、オフラインからオンラインへの進出。2つ目は、顧客接点回数を高頻度に持つこと。3つ目は、素早くかつ大量にデータを得ること。4つ目は、データを基により良い顧客体験を提供することです。
コロナ禍をはじめとした時代の変化に伴って顧客ニーズが多様化している現在は、ユーザーが何を求めているのか、接点を増やして探る必要があります。我々の接点にはパーソナルジムがありますが、場所と時間が限定されるデメリットは否めません。だからこそオンラインへの進出、すなわちDXが必要になります。
以上のような形でデータを収集した上で、「顧客の限られた可処分時間の中でどこまで幸福度を上げられるのか、いわゆるタイムパフォーマンス」を焦点に、より良い顧客体験を追求していこうとしています。それはどこかの地点に到達して終わるものではありませんから、「DXには終わりがない」のです。

IT企業と遜色ないモダンな技術・開発体制を備えたエンジニア組織

― RIZAPのエンジニアはどのような環境で働けるのでしょうか。

IT業界は開発体制や言語面で、2013年を境に大きな動きがありました。新たなデファクトスタンダードの登場と、ウォーターフォールからアジャイルへの変革です。ここに対応できていないエンジニア組織は開発環境も厳しいものになると思うのですが、その点当社のDX推進本部が誕生したのは2021年です。言語や開発体制も全くのゼロベースから構築していますから、老舗の事業会社では実現できないような最新技術も積極的に導入しています。
開発はもちろんアジャイル型で、言語やフレームワークはRuby on Rails、Flutterなどモダンな構成です。コミュニケーションツールにはSlackを活用していますし、IT系企業と比べても遜色のない開発ができると自負しています。

― DXに対する社内理解が浅いと、推進が滞ってしまうケースも多いです。その点はいかがですか?

DXは代表取締役の瀬戸が最も強い想いを持って推進しているため、全く心配ありません。実際に瀬戸は株主様に対して「100億円投資、100名採用」を宣言していて、会社として全面的にエンジニア組織をサポートする構えです。
さらにDX推進本部長の鈴木は、これまでさまざまな企業のデジタル化やデータ活用を担ってきた人物です。エンジニアへの理解が深いのはもちろん、現場と事業側の経営戦略のハブとなり、実現可能なラインを提示してくれます。
資金、裁量権、自由度、どれを取ってもエンジニアにとって働きやすい環境が整っているのではないでしょうか。

全社的な支援を受けながらスピーディな動きが可能

― 社内全体の雰囲気はどんな印象ですか?

DX推進本部が立ち上がってからは、テック観点で優秀な方と事業観点を持つビジョナリーな方々が集結しています。テックカンパニーと事業会社の良いとこ取りのような雰囲気ですね。
私はDX推進本部の各部門長と毎日やり取りをしているのですが、どなたも非常に頭の回転の速い方たちです。出身企業でいえばDeNAやロイヤリティマーケティング、Yahoo、GREE、アビームコンサルティングなどでの経歴がある方たちというと、イメージしやすいのではないでしょうか。
また事業部の方々は企業理念を体現されている方ばかりで、ITやテック以外の視点からも「どうすれば自己実現に寄与できるのか」を真摯に模索しています。

― 開発にはスピード感が求められるということでしたが、上場企業なので決裁に時間がかかるケースはあるのではないでしょうか。

いいえ、当社は無駄な承認フローが一切なく、なおかつ役員、本部長レベルがお互いダイレクトにコミュニケーションを取っているので、意思決定のスピードはものすごく速いです。メンバーレベルからの提案にも柔軟かつ迅速に対応しています。
確かに、大手企業がDXを掲げても、その規模感ゆえにうまく進まないことは多いと聞きます。DX推進本部長の鈴木も過去にこの部分で苦労した経験があったため、当社がダイナミックかつスピーディに物事を進められそうだったのが、入社理由の一つになったそうです。
小規模なテックカンパニーは、スピーディな代わりに予算に制限がある。大手企業は予算があるが、承認フローが多くスムーズに物事が進まない。RIZAPはそんなベンチャーと大手企業、両方のメリットだけを取り入れているのだと言えます。

フルリモート×フレックスで有名企業と並ぶ環境整備に尽力

― 皆さんはどんな働き方をしているのでしょうか?

基本的にフルリモート×フレックスです。働く場所や時間には制限がありません。リモート環境では必然的に進捗確認のミーティングや上司との1on1など、細かにコミュニケーションを取りながら業務を進めることになります。フルリモートを導入している企業は全体の約40%ですが、制度はあっても実体が伴わないケースは間々あります。その点、当社は自信を持って「柔軟に働ける」とお伝えできますね。とはいえ出社NGではないので、時には出社して、部署やユニット単位で集まるシーンもありますよ。
あとは、WeWorkも導入しています。これはDeNAやクックパッド、Chatworkなどが導入している世界的に有名なフレキシブルオフィスサービスで、著名なWeb企業と比較しても劣らないオフィス環境の整備に努めています。

― なぜ、こういった制度を導入したのでしょうか?

ひとえに、代表の瀬戸の想いや企業理念から発したものです。瀬戸は世の中の「自己実現」を叶えるためにサービスを提供していますが、もちろんその対象には自社の従業員も含まれます。だからこそ、社員の自由な働き方ができるよう積極的に柔軟な制度を導入しているんです。

chocoZAPを皮切りに21.8兆円市場へとさらなる躍進を図る

― どのような方がRIZAPにはマッチするのでしょうか?

志向性で言えば、「幅広い事業領域で学びを深めたい方」と「ヘルスケアに興味のある方」です。人物としては、スピード感を持って働くことを楽しめて、なおかつ円滑にコミュニケーションができるといいですね。
現在RIZAPは転換期で大規模な事業に着手していますが、オンボーディング時は各部門長のマネジメントによって適宜最適な業務にアサインされますから、安心してジョインできますよ。
 

― 最後に、インタビューをご覧いただいているエンジニアの方々へメッセージをお願いします。

現在、ヘルスケア産業の市場規模は21.8兆円規模です。他業界と比較するとゲーム業界が約1兆円、ネット広告業界は約2兆円、飲食業界でも約18兆円です。一方で日本人の平均寿命と健康寿命には約10年の差があり、なおかつ日本人のフィットネス参加率は3.3%と、先進国では圧倒的最下位です。これらの要素を鑑みると、当社の事業はかなりの成長性を持っていると読み取れます。
大規模市場へのさらなる進出に向け、現在はchocoZAPアプリの浸透と店舗の拡大を目指しています。アプリ内のサービス開発、UI/UX設計などをはじめ、お任せしたいエンジニアリング業務は山積みです。
ただ、chocoZAPはあくまで入り口の戦略の一つに過ぎません。ここからRIZAPは世の中の人々が健康をベースに自己実現を目指せるような事業・サービス・商品の開発にどんどん取り組んでいく予定なので、ぜひ、お力添えをいただけると幸いです。

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