不倫してなきゃ味わえない時間③

そんなこんなで朝セックスしてご機嫌な2人。
顔ぱんぱんで二重はどこ行った状態だけどチェックアウトの時間もあるし用意して外へ。

ところどころで泣かせてごめんねと言うタクミ君。まあ恐ろしい程のマイペースさんでたまにズバって言うし、何を考えてるか分からないけど(そもそも他人が何考えてるか分からんけれども)彼なりに気を使ってくれる。

昼には2人で事後ラーメンを食べ、ウロウロするけど流石にもう2人で行きたいところがない。
そもそも表参道やらお洒落な場所できゃっきゃするタイプじゃないし、水族館とか動物園とかもめちゃくちゃ好きな訳でもない。図書館行こうか?ともなったけどずっと読んで過ごすのか(想像出来ない)となり、闇営業しているカラオケに行き、時間を潰すけれどやっぱりしたいことも見たい映画もないから帰ろうとなった。
が、帰るとなると寂しがりを発揮するタクミ君。

帰るの……?🥺キュルン✨な目で訴えてくる。

しかしまあ猫がいるから一度は帰るとなったけど、やっぱり折角の1人時間、チャンスがあるなら会いに行かないと飢えた人妻は絶対後悔するっ!となり、またタクミ君がホテルを取っておいてくれたので今度は夕飯を食べてから集合してホテルイン。

その夜はセックスが無かったけれど、酔いと疲れで2人抱き合って爆睡。
また朝にセックスして、ちょっと抱き合ってタクミ君が

「今日仕事だけど、朝こうやって抱き合えるなんて贅沢な時間だ……」

確かに裸で抱きしめ合う朝なんて何年もなかった。
逢ってる最中、私はすぐベッドから起きてスマホ弄っちゃうけど、タクミ君は爆睡しながらもふと目を覚ますと私を呼んで抱き寄せる。それこそ求められてるなって、これこそ不倫して得た時間だなぁって4日目で気付いた。
だからぎゅーっとぎゅーっと子猫が親猫に甘えるように頬を擦り合わせて抱き合って。タクミ君が仕事に行くのを見送った。

不倫してなきゃ抱き合う朝も無いままで、1人時間を満喫するエキスパートリザ吉を持ってしても連日はちょっと飽き飽きしてたかも知れない。
泣いて笑って癒された時間を得たんだもん。不倫を毛嫌いしていた過去の私よりも今楽しく過ごせてるなって思ったよ。




これで沼ってないとか凄いな??
あれ、逢いたいと思うのが沼?それとも好きになって欲しいのが沼?

兎に角楽しくて貴重な時間だったのは間違いない。良い夏休みだったな。


読んでくれてありがとう😘❤️

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