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努力とは「奴隷のように力を尽くすこと」らしい

表題の件は、高校時代の慕っていた教師に言われた言葉だ。

「頑張るという言葉を使うヤツは結果を出せない」

という、先生の持論だが、それに対し、理由を教えてくれと質問した私に対して、先生が言った言葉が今回のタイトルの言葉である。

「頑張るというのは、我慢して踏ん張る事。
努力というのは自分の目的のために、奴隷のように力を尽くすことを言う。
頑張ってる奴は我慢しかしてないから前には進まない。」

屁理屈と言ってしまえばそれまでだが、それ以降、「頑張る」という言葉と「努力」という言葉は意図的に使い分けるようにしている。

最近、努力を誉めるのは如何なものかというような議論を見かけた。
「努力は報われる」という人と「努力は報われない」という二つの意見にパックリとわかれていたりするが、こうした現象はもしかして、上記のように使い分けてしまえば、解決するのではないかと思う。

努力(どりょく)とは、目標を実現するために、心や身体を使ってつとめることーwikipediaより

と、wikipediaには書いてある。ちなみに頑張るとは

頑張(がんば)る。
困難にめげないで我慢してやり抜く。ーweblio辞書より

とある。先生の言っていることはあながち嘘じゃないと感じる。

こうしてみると、世にはびこっている害悪極まりない努力至上主義派の人たちが強いているのは「努力」ではなく「頑張る」ということであることがわかる。

少し強い言葉を使ったが、私は他人に努力を強いる人間が嫌いだ。特に、自分が努力をせず、他社にそれを求めることはあってはならないと考えている。私怨も入っているが、こうした熱血風パワハラオジサンには一刻も早く墓に入ってもらうことを願う。

また、努力至上主義の人たちは心の問題にばかり注視する一方で、問題解決をするために頭を使うことはしない。人様にとやかく言える立場ではないが、何か本質的な事を見落としているのではないか?重要な視点が欠けている人たちが「努力」という曖昧な言葉で思考停止していると思う。

さて、少し話しは変わるが
「努力していない。好きな事をしているだけ」
のようなニュアンスを最近、あちこちで目にする。努力という言葉の持つ、どこか自己犠牲的な響きに嫌悪感でも示しているからなのだろうか。ともかく、自分の努力をあまり認めない人がいるように感じる。また、他人へのアドバイスでも「自分が楽しむ」みたいな耳障りのいい言葉が多い気がする。

Youtubeなどで活躍するメンタリストDaiGo氏も「習慣術」みたいな言葉で「努力の継続」みたいなちょっと泥臭い言葉は避けている印象を受けた。

ウィキペディアの言う努力の意味を考えれば、今活躍しているインフルエンサー等が「努力ではない」というのは少し意味合いがズレている気がする。正確には「頑張ってはいない。努力はしている」が正しいと思う。

こうしたことからも、他人に「努力しろ!」という人間はせめて「頑張れ!」までで留めておくべきだ。努力が、心や体を使って務める事なのだとしたら、他人の心(モチベーションともいえる)を一言で動かそうとする、その傲慢な思考こそ努力不足だ。もっとその辺の努力をしろ。

しかし、努力を神格化してはいけない。努力は例えるならば目的地に行く手段を模索する行為だといえるのではないだろうか。電車だろうが、徒歩だろうが、自動車だろうが目的地に行くことが目的であって、手段に固執することが目的ではない。

努力は美しいはなんとなくわからなくはないが、その努力は本当に努力か?ただ、頑張っているだけの我慢大会にはなっていないだろうか。自分にも言い聞かせる意味も込めてもう一度、問いてみる。

さて、まとめとして、先生の言葉を自分なりにアレンジしようと思う。

努力とは「奴隷のように力を尽くすこと」というのは「誰の?」という視点が欠けている。これでは搾取する側に強いられる現状は変えられないだろう。なので、このように改変する。

「努力とは、自分の奴隷となって力を注ぐこと」

だからこれからも、私は「頑張らない」が「努力」はするかもしれない。


追伸

お疲れ様です。リユです。今回はいつもの追伸の文体で本文を書いてみました。横柄な言葉遣いやこむつかしい話は人によっては嫌悪感を抱いたりしてしまうので、あまり使わないようにしていたのですが、なんとなく頭がよさそうに見えるので!こんな文章になりました!!

仕事の愚痴ですが、努力を他人に強いることをマネジメントだと言い張る奴隷使いが弊社の取締りをしているのですが、ふと、この言葉を思い出したことで、自分の中のつながれていた鎖が一つとれたような気がします。

ちなみに、今の僕は努力はおろか、頑張るのも嫌なのです。ヤバくなったら本気出す。。。。

この言葉を授けてくれた先生には感謝です。先生、元気かなぁ~…。


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