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ぼくの禁煙日記~0日目~

*これは8/4の日記です。

禁煙しようと思った。

複雑なことなんてない。ただ、タバコをやめたい。

これは僕の忘備録、兼、「意思を固める」ための禁煙日記だ。もしかしたら三日くらいで終わるかもしれないしそもそも禁煙が続いたところでnoteの更新が毎日続くとは思えないが、とりあえずやってみます。禁煙日記。

煙草を吸い始めたのは大学の3年生の春か夏頃で、人に比べたら喫煙期間は短いはずだが、それでも私は煙草を吸い始めてから1日たりとも、禁煙に成功したことがない。最初の頃は1日3本くらいで満足していたはずなのに少しずつ本数が増え始め、自粛期間に入り、家にいる時間が長くなってからは、1日1箱以上は吸うようになっていた。これでも人に比べると喫煙期間は短いし、1日に吸っている本数もそれほど多くはない。

けれど私の場合、日常に支障をきたしているのは依存度の深さだ。
もともと感情の浮き沈みがやたらと激しく、情緒不安定な性格なので、タバコとの親和性が異常に高い。ニコチンが切れるとイライラソワソワして何も手につかなくなるし、心臓がどきどきして元気が出ない。さすがにこの状態が続いているのはまずいので、いい加減煙草を減らした方がいいのかなぁ〜〜と思い始め、禁煙を思い立った。まぁそんな背景説明はどうでもいいや。

さて、禁煙を始める前にまず、禁煙したい理由を書き出した。

「禁煙」という言葉には、いくつかの「典型的な魅力」がある。
「お金を使わなくて済む」「時間に余裕ができる」「寿命が伸びる(元通りになる)」「体に良い」「周りに迷惑がかからない」「集中力が上がる」

なるほど。

はっきり言おう。

こういった類の言葉は全部、くそったれだ。

今まで喫煙者に対して「お金なくなるよ」「時間の無駄だよ」「体に悪いよ」なんて言葉をかけたところで、その言葉をトリガーにして禁煙した人を見たことがあるだろうか。僕はない。喫煙者はいつだって、「自分が吸いたいから」「煙草は美味いから」だなんて言って、自分の「吸いたい」という欲望をまったく論理の通っていない「意志」に書き換え、そして他の合理性を全て無視して煙草を吸う。

禁煙を始めるときだって一緒だ。禁煙する人はいつも突然、特別な理由なんてなくても、突然自分にしかわからない理由を見つけ、自分のエゴだけで煙草を辞め、そして今まで仲間だった喫煙者に向かって、悦に浸った顔で言うのだ。

「え?煙草ってかっこつけのためだけに吸うものでしょw」

もちろん例外は大勢いる。何かしらの病気にかかったり、妊娠したり、恋人に禁止されたり、「辞めなければならない理由」のもとで禁煙を始めた人は、別に敢えて喫煙者を見下したりすることもないし、ただ「いいなぁ〜俺も吸いたいなぁ〜」と無邪気に言ってきたりして、そういう人たちは別にいいのだ。

ただ、ムカつくのはやはり「自分の意思で煙草を辞めることができた人」だ。

世の中にはおそらく「煙草を吸ったことがない人」と「煙草を吸っている人」と「禁煙に成功した人」の三種類の人間がいて、「吸ったことがない人」がもちろん素晴らしいのだが、「禁煙に成功した人間」というものは、喫煙者にとってなんともいえない「不気味さ」を放っている。彼らは往々にして喫煙者と「同じ部類の人間」であるにもかかわらず、喫煙者を当然のように見下し、「優越感の入り混じったにやけ顔」を平気な顔で向けてくる。

僕が今回突然禁煙したいと思った理由が何かあるとすれば、きっとそれに尽きる。

「禁煙に成功した人の顔をしてみたい」。

別に本気で禁煙に成功なんてしなくていいのだ。一ヶ月、いや、私の体質なら一週間続けばいいところだろう。けれど、「あ、もう私煙草やめたんで」って視点に立ったとき、喫煙者は私の目に一体どういうふうに映るのか、やつらは私たちを今まで一体どんな目で見ていたのか。私もやはり、「煙草ってかっこつけのために吸うもんでしょw」といった言葉を放つのだろうか。いや、言ってみたい。今まで1日たりとも禁煙に成功したことがない私にとって、「禁煙に成功した人間」の気持ちには、冷蔵庫の下にあるゴキブリホイホイを覗き込むときのような、えもいえぬ不気味さと同時に、抗いきれない魅力を感じていた。だから、そこを私もちゃんと覗いてみたい。ゴキブリから見た人間とやらがどれほど馬鹿げた顔をしているのか、ゴキブリの立場から考えてやりたい。

それが、今のところの私の「禁煙のモチベーション」だ。

まぁこれらは実際後付けの話なので、他にもいろいろ理由はあるのだけれどその辺は追い追い。

とりあえず!!!!煙草を絶つぞ!!!!

明日から!!!

今日は無理だ。だってまだ朝に買ったアメスピがほぼ一箱まるまる残っている。ここでこれを捨てるか吸うかが試されているんだろうけれど、僕にはいつも可愛がっているアメスピを突然ゴミ箱に放り投げることなんてできない。余裕で全て吸い切ることを選んだ。

まぁいいでしょ。明日からやろうが今日からやろうが変わらないんだから。

その代わり、中途半端に一箱を消費するのではなくて、一気に全てを吸うことにした。換気扇の前に座り込み、一本一本を味わうとかそういうのではなくてただもう死ぬほどニコチンだけを摂取するように、飲み込むように、煙草を次々と口に運んだ。咳が止まらなくなっても吸い続け、「もう2度と吸うもんか」と頭に叩き込んで、最後の一本を吸い終わったときにはトイレに駆け込んで思い切り吐いた。お酒なしに吸いすぎて吐いたのは初めてかもしれない。

ついでに最近買った缶ピースの誘惑も残っていたので、これも少しだけ吸ってから、ちょうど帰ってきた姉の鞄に詰め込んで「絶対に返さないでね!!!!」と言ってプレゼント(?)した。

さて、禁煙0日目。朝6時から15時までのあいだに吸った本数はおよそ14本(+缶ピー5本くらい)。

今の気持ちは正直、これでもなお、まだ吸いたくてたまらない。

ほんとに禁煙できるのかこれ。

まぁ続かなかったらそのときさ。

とりあえず目標は一ヶ月

ゆるりと続けてみます。


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オ…オ金……欲シイ……ケテ……助ケテ……