ニディガの功罪とトムヨーク
「うつ病って言うのは病気だ。そういうのをアーティスティックなものと関連付けようとする奴もいるけど、頭がおかしいとしか思えない。それはただの苦しい病気なんだよ。病人を冒涜してる」
レディオヘッドのトムヨークの発言だ。
これに関しては自分も同感である。
Needy girls overdose(以下ニディガ)のTシャツを着た中学生くらいの子をみかけた。
ニディガの功罪の一つに「うつ病やODを可愛いと結びつけてポップカルチャー」にした事だと思う。
いや、元々そういう流れはインターネット上に存在した。
ただ、ニディガで一気に「メンヘラ」がポピュラリティを得て、若年層へ普及した点は否めない。
自殺やうつ病をテーマにした作品は、それこそ太宰の時代から存在し、それらにシンパシーを感じて生きている人も多くいる。
そう言った人達にスポットライトを当てるのがサブカルの持つ役割だろう。
トムヨークの発言に戻る。
うつ病は病気だ。
うつ病という要素のみを取り出して、ポップカルチャーとして消費するのは良く無い。
きちんと処方すべき病気なのだ。
アーティスティックな物と結びつける事ではなく、その先の対処を示す所までが必要なのかもしれない。
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