見出し画像

自己啓発本ってほぼ危険ドラッグ

自己啓発本ほど危険な物は無いと思っている。
ダイヤモンド社から出版された本を「読了」と一言添えて SNSにあげる人は信頼できない。

自己啓発本には魔力がある。人を前向きにさせる魔力が。「自分も出来る気がする!」と無根拠に思わせるからタチが悪い。現実は何も変化していないのに、自分は大きく進歩したと錯覚させてくる。向き合うべき現実から目を背けさせて、都合の良い妄想へと誘う。依存性も含め、幻覚剤やドラッグと何ら変わらない。

「なんか出来る気がする」と思わせる事が自己啓発行為の目的だ。「勇気づける」と言えば聞こえが良いが、現実はもっと無責任で非情だ。何故なら、無根拠な自信に溢れている時ほど危険な状態は無いから。自己陶酔は人生の飲酒運転だ。

「元寇では神風が吹いた、日露戦争も勝利した。以前も何とかなったから今回も何とかなる。」
過去の経験から旧日本軍は判断した結果、大敗した。人は成功体験を無条件に持ち出して自身を勇気づける。しかし、バイアス塗れで正常な判断が出来る訳が無いのだ。

もしも貴方がこういう状態になったら、一度寝る事をお勧めします。冷静になって!ナルシシズムは身を滅ぼす。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?