父と寅さん

父が東京に来てるらしいので飯を食べに行った。昨日は友人と飲みに行き、急性アルコール中毒で搬送されたらしい。いい大人が大学生みたいな飲み会をするな。

ここ数年で寅さんにハマったらしい。
東京に来る度に柴又へ行き、寅さんの聖地巡礼をしている様だ。若いのかジジイなのかよくわからない。どうやら、寅さんには古き良き日本人の人情が詰まっているらしい。

坂本龍一のエッセイにも同じ事が書いてあった気がする。寅さんのワンシーンに江戸川が映っていると涙が出てくるとか。

昭和産まれだからこそ琴線に触れる物があるのか。平成産まれ、もっと言えば令和産まれが観ても良さがわかるのか。もしそうなら、その心は日本人が先天的に持つ物なのだろう。

大人になって良さがわかる物って確かにある。
例えばビートルズ。ビートルズなんて枯れたジジイが聴く物だと思っていたし、何なら洋楽もコイてるヤツが聴く物だと思っていた。20歳を超えた今、ビートルズは大好きだし洋楽しか聴いていない。人は変わるんだな。