キリング・イヴ/Killing Eveがネットフリックスで視聴可能に!
先日ネットフリックスを開いたら、見慣れた二人の顔が、ドーン!
ヴィラネルとイヴ…!
何と、キリング・イヴのドラマシリーズが遂にネットフリックスで配信開始したもよう。
私の住んでいる地域(アイスランド、EUエリア?)ではトップ6入りしていました!
シーズン1からのファンとしては嬉しいニュースです。
キリング・イヴ、観たことないって方は、私が以前書いた過去の記事を参考にしてみてください。
シーズン2はエメラルド・フェネル
実はシーズン1の脚本・製作総指揮を手掛けたフィービー・ウォーラー=ブリッジは、それ以降のシーズンは脚本には関わっておらず、シーズン2を実質的に運営したショーランナーはエメラルド・フェネル。友人だったフィービーからシーズン2を任されたとのこと。
役者としても活動している彼女の初監督は2020年の『プロミシング・ヤングウーマン』です。そして2023年クリスマスに配信されて話題となった『Saltburn』で彼女の作家性といえるようなものが見えてきたのかな?と感じました。『Saltburn』は個人的に、めちゃくちゃ好みの作品でした。「普通と異常の境目を視聴者に問いかける」こと(大雑把にまとめると) が『Saltburn』を作るモチベーションだったとインタビューで語っていましたが、その姿勢はまさに、エメラルドが『キリング・イヴ』シーズン2でも表現していたことだなと改めて納得したのでした。先ほど挙げた私の過去記事では「Normal」という言葉が印象的だったイヴとヴィラネルのある会話を取り上げています。
シーズン2公開同時から数年経った2024年の今現在、エメラルドもフィービー同様、イギリスを代表する監督・クリエイター(という表現が適切かは置いておいて)になりましたね。嬉しい〜!!
スッキリしないところ
キリング・イヴの情報を日本語で調べていると、基本的にはサスペンスとして紹介されていて、クィアな関係性については「異常な」とか「危険な」という言葉で形容されている紹介文だったり、ちょっと野暮ったい言葉でしか言及されていせん。英語圏でのキリング・イヴに関する記事で目にしていた「lesbian」(レズビアン)、「Sapphic」(サフィック)、「Queer」(クィア)などの言葉は皆無。
…確かに、このドラマの筋書きはサスペンス/ブラックコメディなのでロマンス的な要素を全面に押し出す必要もないのですが、このドラマのメインキャラクターであるサイコパスの暗殺者ヴィラネルのセクシャリティはバイ、またはパンセクシュアルで、とか、クィアだ、とか言及してもバチは当たらないんじゃないかしら?と思うんです。
イヴとヴィラネル、この2人の関係性は最終シーズンであるシーズン4である意味決着が着いたので、シーズン4が日本語字幕や吹き替えでも視聴可能になったら(2024年3月ではまだですよね?)また状況も変わってくるのかも知れません。
彼女たちの関係性は例えばLGBTQ +の恋愛模様描いた学園ドラマ『ハートストッパー』とはまた違い、ファンタジーだからこそ成り立つ、現実的には健全とは決して言えない関係性でもあります。そういう点では「異常」であることはまさに適当な言葉ですし、2人の関係はラベル付けすることができない。
だが、しかし。女性どうしのロマンス要素があるフィクションならば、レズビアンドラマ、クィアドラマである。ともっとハッキリ、日本語で発信する人が増えていってもいいのでは、とも思うんですね。
だって、事実、女性に惹かれ合う女性たちを描いているし、現実に、そうい女性たちがいるのだから。
参考記事など
・スターチャンネルの公式
【公式】キリング・イヴ/Killing Eve シーズン2 | 【スターチャンネル】映画・海外ドラマの放送・配信サービス (star-ch.jp)
・wowowでの紹介文
・Amazonプライムでの紹介文
・Amazon prime『Saltburn』紹介文
・キリング・イヴ「女と女の危険な関係」
・エメラルド・フェネルのインタビュー記事
・Saltburnについてのエメラルド・フェネルのインタビュー動画はyoutubeで適当に検索したらたくさん出てきます。彼女のイギリス英語聞きたい方、是非ぜひ。