心も体もリフレッシュ! 嵯峨嵐山を巡るまったり1泊2日の旅
嵐山といえば何を思い浮かべるだろうか。
渡月橋に竹林、最近ではインスタ映えするカフェなど…もちろんこれらも魅力的なスポットであるが、自然豊かでのんびり過ごせる魅力としてあるのではないか。
私自身、初めて嵐山に行き、人の多さに圧倒されてしまったので、ゆったりと過ごせる嵐山の町並みを求めていた。そのなかで行き着いたのが、メイン通りから少し離れ、ゆったりとした雰囲気を持つ嵯峨地区。
今回は嵐山の中でも嵯峨地区 を中心に、嵯峨嵐山のまったり旅をお届けしていく。
まずは嵐山へ向かおう!
嵐山へは、京都の中心である京都駅から向かっていく。
京都駅には、伊丹空港や関西国際空港との直通のリムジンバスがあるため、京都駅経由で向かうのがオススメ!
京都駅からJR嵯峨野(山陰)線に乗ると、15分ほどで嵯峨嵐山駅に到着。
また、新幹線を利用するときは新大阪駅で降り、在来線や阪急京都線、阪急嵐山線を乗り継ぐと、約1時間で阪急嵐山駅に到着する。
いざ!嵯峨嵐山を巡る旅スタート!
例えば九州から嵐山に来る場合、朝一の飛行機に乗って空港から大阪駅や京都駅を経由すると4時間ほどかかるので、1日目はのんびり昼過ぎからスタート。
まずは腹ごしらえに嵯峨嵐山駅北口から徒歩18分の「お食事処 あだし野」へ。
閑静な住宅街の中、神社・寺院やカフェなどが点在するエリアにあるお店。人通りも少なく、周りの景色を見ながらゆったり、のんびり歩いて向かうことができる。
1972年に創業してから50年以上観光客に愛されてきた、アットホームな雰囲気の「お食事処 あだし野」は、家族で経営をされており、お話を聞いた店主の松本順子さんは朝の仕込みがメインのお仕事。
地元思いの優しいお母さんという印象で、お話を聞いた際も丁寧にそして楽しそうにお店のことを教えてくださった。娘さんがお店を切り盛りし、お休みの日はお孫さんもお手伝いにくるそう。
民家を改修して建てられており、お店の所々はそのまま使われているとのこと。木材が使われているお店で、懐かしさや温かみを感じる店内であった。
京都名物の湯豆腐定食が1番人気のメニュー。その場で火をかけて熱々の状態でいただけるので、ほくほくほろほろ。ご飯やそば、湯葉を巻いた天ぷらなどがついていてボリューミー。出汁を使った素朴な味わいで、特に天ぷらはさくさく感が増していて美味しかった。
料亭などでは3000円はする湯豆腐定食が、ここでは1950円とリーズナブルな価格でいただける。
お腹もいっぱいになったところで、周辺をぶらぶらと散策開始。
「お食事処 あだし野」から少し歩いたところにあるのが、壮大な門構えの「二尊院」。
こちらは「釈迦如来」と「阿弥陀如来」の二尊を祀っており、小倉山の麓に位置している寺院。総門にある受付で拝観料500円を支払い中に入ると、桜の木々がお出迎え。春の桜だけでなく、秋の時期には紅葉の道ができるとのこと。
中には本堂や御園亭など見どころはたくさんあるが、総門から本堂に入り、山に登ること10分、小倉山の中麗にある時雨亭跡が個人的にはオススメ。そこから嵐山の絶景を一望できるほか、静寂の中に鐘の音が聞こえて心が洗われた気持ちに。
山を下り、寺院を出て、次に向かうのは「酒商 おまっとう」
京都の地酒を中心に、日本酒など様々なお酒を取り扱っているお店で、京都に昔からあるお店の風情と、お酒への熱い想いを感じられるのが魅力。店員さんにどのようなお酒が欲しいか相談するとオススメを紹介していただけるので、宿で飲むように買うも良し、お土産用に買うも良し。そしてお店で利き酒を楽しむのも良しと何回も楽しめるので是非訪れてほしい。
1日目の締めくくりは、大覚寺にある大沢池。
「酒商 おまっとう」から徒歩15分ほどのところに位置する、お寺の中にある大きな池。こちらは「お食事処 あだし野」の松本さんにオススメしていただいたスポット。池に向かうまでの桜並木はもちろん美しいが、池に着くとさらなる景色が広がる。
静かな池に、大きな桜と夕暮れの空が映り、思わず息を飲むほど美しい。
タイミングが良ければ、鳥が悠々と渡っている姿も見られるそうだ。
嵐山では6時頃から店が閉まり始めてしまうので、夜ごはんは事前にお店を調べておくか、ホテルでいただくことをオススメする。実際に私は散策をしている間にお店が閉まっていて、夜ごはんにありつけなかったので…。
今回私が宿泊したホテルは「ホテルリバーサイド嵐山」
白壁に木目調のフローリングの室内で、清潔感があり落ち着く印象。どの部屋もシングルベッドが備わっているので、1人1人ゆっくり休むことができる。
夕食は事前予約で、お部屋食を用意していただけるとのこと。夜ごはんに悩む方や料理が気になる方は、事前に問い合わせてみてほしい。
また、無料で軽朝食のパンビュッフェがあるのも魅力の1つ。私が宿泊した日は4種類から選べて、どれも優しい味わいで美味しかった。
こちらのホテルは、お部屋ごとに様々なコンセプトを持っており、中でも注目なのがペットと泊まれるお部屋である。ペット専用のアメニティやドックスペースもあるため、ペットと旅行に行きたい人には特にオススメ。
他にも、シアタールームやサイクリストルームなどもあるため、自分好みのお部屋を探してみてはいかがだろうか。
朝から散策 嵐山の町
嵐山の町並みを巡るうえで見てほしいのが、嵐山の朝の顔。
昼頃は人で溢れている通りも、朝は店も開いていないため人通りがまばらで静まり返っているため、嵐山の有名スポットもゆっくり回ることができる。
朝の澄んだ空気を感じながら、渡月橋から川のせせらぎを聞くのもまた一興で、渡月橋や竹林の小径などを見て回りたいなら、9時頃までに行くことをオススメする。
町並みを楽しんだ後は、川の流れに身を任せるのはいかがだろうか。
嵐山を流れる大堰川では、屋形船による遊覧を楽しむことができる。
屋形船を運営する嵐山通船では、当日受付可能の30分遊覧や1時間の貸切船などの運営を行っている。
レンタルボートもあるのだが、オススメは自然をより楽しめる屋形船。
屋形船では船頭さんが長さ4mほどの棒1本を使って人力で運航しているので、静かで自然の音が聞こえてくる。
ゆったりと川の流れにのりながら、周辺の山々の景色を見たり、船頭さんのお話を聞いたり。
ときには食事や飲み物を販売する船が横づけしてくれて、出来立てのみたらし団子やイカ焼き、おでんなどをいただきながら楽しめる。
船が近づいて来たときにはお客さんみんなが驚き、船の上で鉄板などを使ってその場で調理していることに気付くと非常に盛り上がった。
7月から9月の間には、鵜飼の様子を楽しむことができるそうなので、桜や紅葉の季節の他にも魅力が満載である。
最後に、まったり一息できるカフェのご紹介。
渡月橋から徒歩1分のところにある「musubi sweets factory」
ヴィーガン&グルテンフリースイーツ専門店とのことで、豆腐や米粉を使ったスイーツやオーガニックティー、デカフェコーヒーなどのメニューがある。
今回私は、京豆腐のお濃茶ケーキとオーガニック紅茶のセットをいただいた。
お濃茶ケーキは、豆腐の風味があってまったりしすぎてない印象で、お茶の味わいもしっかり感じつつ食べ応えがあって非常に美味しかった。
紅茶も苦みや渋みが少なく、すっきりといただけた。
日の光が入る明るい店内で、休憩がてらゆっくり過ごすことができる。
徒歩7分ほど離れたところには、系列店のカフェ「musubi cafe」もあるそう。
ここではスイーツの他にも、地産地消の食材を使ったカレーなどのランチメニューも楽しめるようなので、小腹が空いたときには「musubi cafe」にも足を運んでみてほしい。
最後に