WORKAHOLIC の「チェアコンシェルジュ」に行ってきた

 在宅勤務で3年半近く使っているイトーキの「サリダ YL9」が、回転する時にキーキーと軋んで耳障りになり、ついでに座面も少しほつれてきたので、思い切ってワークチェアを買い換えることにした。在宅勤務では一日中座りっぱなしであるわけだし、健康のためにもせっかくだから良い椅子を探したい。そこで、前々から気になっていたWORKAHOLIC の「チェアコンシェルジュ」に行ってみることにした。

 結果的に、自分に合った椅子に巡り合えた。安く買うだけなら中古ショップのほうがお得なんだろうけど、「チェアコンシェルジュ」はたくさんのワークチェアを実際に座り比べて決められるので、満足感がとても高い。「チェアコンシェルジュ」を利用して良かったと思う。


1.「チェアコンシェルジュ」の流れ

(1)正しい座り方の説明を聞く

 まず最初に、専属のコンシェルジュが、使用中のデスクの高さや奥行きに加えて、デスクの天板の厚みまで確認したうえで、正しい座り方を説明してくれる。
 この説明はとても参考になった。特に、これまでアームレストの高さ調整を自己流でやっていたので、適正なアームレストの高さとは何かがわかっただけでも勉強になった。

(2)店内の椅子に座りまくる

 説明を聞いた後は、30分くらいの自由時間で、店内に置かれた数十の椅子に好きなだけ座ることができる。国内外の有名ブランドの椅子が所狭しと並んでいて、目移りしちゃう。
 座面がメッシュタイプにすることは予め決めていたので、選択肢は半分くらいになったが、それでも30種類くらい試してみることができた。大型家具店のショールームでもこれだけの種類を座り比べることは難しいだろう。
 ちなみに、事前にちょっと興味のあった KOKUYO の「ing」は、実際に座ってみた感じでは僕にはフラフラと揺れすぎて、かえって集中できなさそうだった(あくまで個人の感想だし、もっと長期間座れば印象が変わるのかもしれないが)。

(3)気に入った椅子に少し長めに座る

 座り比べて気に入った2、3種類の椅子に、淹れたてのコーヒーを飲みながらそれぞれ10分くらい座って、相性を確かめることができる。僕は2種類の椅子に絞って、じっくり座り比べてみた。
 ちなみに、ここで買わずに帰っても全く問題はない。

2.今回買った椅子

 最終的に選んだのは、Ergohuman の「ENJOY2 High Type」(ヘッドレストがあるタイプ)。

 これが個人的な総合点が最も高かった。メッシュの座面と背もたれが柔らかすぎず硬すぎず、絶妙の包まれ感だった。個人的には、同じ Ergohuman の上位機種「Pro2」よりも、こちらのほうが包まれ感が上だった(もちろん個人差はあると思うが、実際に座り比べて確かめられるのが「チェアコンシェルジュ」のメリットだ)。また、アームレストの可動域が広く、調整幅も細かいのもよかった。書き物をするために、前傾する機能が付いているのも有難い。台湾メーカーだけあって、アジア人向けに最適化されているのかな。
 正直なところ、座り心地の良さだけでいえば、Steelcase の「Karman」が一番だった。メッシュの座面の下にクッションが付いている独自の構造になっているらしい。ただ、①お値段が予算オーバー、②ヘッドレストがつけられるタイプがない、③アームレストの幅が僕には広すぎる(欧米人の体格向けだから?)ということで、見送り……。
 「チェアコンシェルジュ」を受けた後、数日で自宅に届いて、既に2週間くらい「ENJOY2」を使っている。これまでは椅子の上であぐらをかきたくなったり、左右どちらかのひじ掛けに体重がかかって背骨が横に曲がったりすることがあったが、「ENJOY2」ではそうすることがなくて済んでいる。
 たぶん、これまでの椅子は身体に合っていなくて、無意識に姿勢を変えたがっていたんだと思う。「ENJOY2」では座る姿勢が無理なく、かつ自然に矯正されている感じがする。高い買い物ではあったが、早速効果が実感できているようで嬉しい。

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