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採卵周期より辛いヘパリン自己注射の乗り越え方

クリニックGでの移植周期では、移植数日前から低分子ヘパリンの皮下注射が始まり、妊娠が確定しても続いていました。
アスピリンと組み合わせて投与することで着床補助・早期流産防止をねらった、血栓予防法としての投薬です。

採卵周期でアンタゴニストや排卵誘発剤の痛〜い自己注射を経験し、それを3周期繰り返した今、自己注射はマスターした(気になっていた)私はヘパリンも余裕!と思っていたのですが…


ヘパリン注射、ここが辛い!

単独充填型で、注射針が太いのはもちろんですが、薬液がしみるしみる。
そして青あざができまくります。
これに比べたら採卵周期の注射なんてちょろいもんです。
ヘパリンは抗凝固剤なので、血が固まりにくくなります。注射のたび組織が傷ついて出血するものの、血が凝固しにくい=癒えにくくなるので、あざになりやすいということみたいです。

さらに、採卵周期の単発充填型注射は4回程度ですが、この注射は移植前に始まって12週まで続きます。つまり毎日注射、計70回以上繰り返すんです。
私はまだいいほうで、出産直前まで続けるっていう人もいます。

ヘパリン注射の痛み・アザを軽減する方法

ネットのフォーラムで調べたり、同じくヘパリン注射を続けている妊婦に聞いたコツ、自分の経験から落ち着いたやり方を紹介します。
(※医療関係者の監修はないので、自己責任で参考にしてください)

注射器を温める

出産直前まで毎日打ってる人から、注射液を人肌に温めるといいと聞いて、パジャマと肌の間に挟んだりポケットに入れたりして温めます。
おかげで薬液注入中のしみる度というか痛みが少しだけ和らいだかもしれません。

注射部位の皮膚を冷やしつつ、右側で温めているのが注射器

針の角度と方向

製品の説明書にはお腹に対して90度、とありましたが、実際は針がお腹のぜい肉の脂肪層より深く刺さらないように30〜45度に傾けるのは前と変わらず。
これに加えて、刃先(ベベル)を上にして刺すというコツを教わりました。抜くときに刺した経路がブレにくいからなのかなと。

空気が出ていくまで、ゆっくり注入

このタイプの注射器には意図的に気泡が入っています。空気を最後に出すことで、薬液の逆流を防ぐんだとか。

  1. 打つ前に容器を指で弾いてシリンジの上部分に気泡を送る

  2. 針のキャップを外し、針先から漏れる薬液を拭き取る

  3. 息をゆっくり吐きながら、上記の角度で穿刺

  4. 針が根元まで入ったら、動いているかどうかわからないくらいのスピードで、ゆーっくり注入

打ったら安静

一度、ネットで読んだコツとしてlove Handle(横腹のぜい肉)に打ってみたところ、たまたま痛くなくて、攻略法発見!と調子に乗って片付けや掃除をしたら、翌日広範囲に青あざが広がってて衝撃でした。

そこから「ヘパリン注射後は動くと良くない」という結論に達して、寝る直前、ベッドで注射したらそのまま寝釈迦になることにしました。

採卵周期で学んだ、穿刺する瞬間の痛みを麻痺させるためアイスパックも実践していたので、パックと使用済みの注射器は、いつも私よりベッドに入るのが遅い夫に下げてもらいます。

結局アザは防げたのか

これでアザが100%防げたかというと、そうではありませんでした。
打つ場所のせいなのかはわかりませんが、やっぱりアザはができるときはできるし、薬液は10回中7〜8回はしみます。

が、始めた頃よりはアザになる頻度が減ったし、痛みも気持ち軽減したので、少しだけヘパリン注射が楽になって、乗り越えやすくなったのは確かでした。

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