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サンテティエンヌ再興記 2年目(1)

3月入団のユースのマシュー・ボワイエだが、予想以上にとんでもないやつだった。15歳の段階でトゥーロン国際のフランスユースメンバー入りして、得点数2位を取ると、

U-19ナショナルで大暴れ。17試合で23G5A、平均評価8.45と格が違う。

ゴール以外の貢献度も高い

既にリーグ2で戦えるレベルの選手に育っており、来シーズンはおそらくトップチームスタメンを張るだろう。(そして引き抜かれる)

前半のトップチームの戦績

序盤はひどいものだったが、元々勝ち目がないモナコ戦、PSG戦を完全に捨てて戦術変更と戦術の浸透を行った後は別のチームのように勝ちだした。

戦術変更について

トップ下のアドバンストPMが変則2トップにラストパスを供給しようと考えていたが、前線のパスマップが虚無になるレベルで通らなかった。うちのチームの技量のトップ下がボールをバイタルで所持するにはサポートが薄すぎたのだろう。

変更後はプレッシングを回避しやすい左ウイングをアドバンストPMに変えて起点とし、薄い選手層のトップ下は切り捨て、アドバンストFWディープライイングFWという配置に変えた。
中盤がさらに薄くなるので片方のMFをセントラルMFに変えて若干プレイエリアを広げる措置を取った。またローブロックに切り替えることで中盤のスペースを与えすぎないようにした。

結果、ポジションを奪い合っていたコイタカラッソはコンビとなったわけだが、飛び出しが上手いコイタと高さと足元のスキルがあるカラッソは上手く補い合い、得点力が激増。パスのルートも確保され、前線で孤立することは減った。

馴染みつつある状況でのパスマップ、左サイドからの切り崩しが機能しつつある

リーグ表(2023/01/01)

マルセイユがとんでもない状態になっているのをしり目に、予想順位の5つ上の10位という健闘ぶり。

これだけ見るとコイタが期待通りの活躍だが、開幕直後は獲得を疑問視されるほどだった

戦い方を見つけてリーグ1での立ち位置を確保した、と言いたいところだが、WBとCFの層は正直厚いとは言い難いためケガ次第で後半戦は苦しくなる可能性もある。
残念ながら補強する予算もない。いずれトップチーム昇格でチームを助ける選手が必要になる時が来るだろう。