何かを失う度に

自分が生きているのも
家族がいる事も、友人が居ることも
尊敬できる人が居ることも。
全て当たり前だ。そう思っていた。

だが僕はお気に入りのカフェが潰れたことにより
いつでも気軽に楽しめてたクリームソーダが
もう飲めなくなってしまった。

またいつでも大丈夫。気が向いた時でいい。
ただ、そう思っていただけなのに──。

失った時に気付くこの想いは
天からの罰なのか。そう悲観していると

『なに、辛そうな顔してんだよ。』

「クリームソーダがもう飲めないんだ...」

君は呆れたように笑いながら頭を撫でて
『俺は居なくならねぇよ。』とまるで太陽のように笑っていた。

そんな君は、今どこで何をしているんだろうか。
何かを失う度に君にまた会いたくて仕方がない
気持ちになる。

また君に逢えるなら僕は──。

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