実体験⑦ICUでの時間

記憶が出てきてからは、とにかく1日が長かった。

ICUは、両側は1人ずつ壁で仕切られ、足元側はカーテン。カーテンの向こう側に、看護師さんたちの事務スペースがあった。

壁時計の秒針を眺め、時が経つのを待った。
1秒がこんなに遅いとは、、、
1分経つのがどんなに待ち遠しかったか、、、
1時間は1日のように時間が経つのが遅かった。

頑張りようにも頑張ることができない。
ただ、耐える。
医師や看護師に任せる。

看護師さんたちは、清潔さも大事にしてくれた。

人工呼吸器が入っている口に、スポンジブラシを入れての歯磨き。

ベッドに寝たままシャンプー&リンス。

体を拭き、寝たまま器用に着替えとシーツ交換。

心にも寄り添ってくれた。

ICUの看護師さんは、1人で2人の患者を担当するらしい。
16時間勤務で2時間の仮眠。

点滴の管理、薬の管理、バイタルチェック(体温、血圧、脈拍、呼吸など)、採血、痰の吸引、ナースコールへの対応、身の回りのお世話、心の寄り添い、、、

看護師さんたちは、本当に天使のようだった。

ICUのセンター長と筆談で会話した。
患者は、ICUにいる時は麻酔でほぼ覚えていないとか、、、。
退院前に挨拶に来た時は、「ありがとうございました。大変お世話になりました。覚えていませんが、、、」と言われることが多いとか。

私は覚えていますよ!

チームICUの皆さん!

命を救ってくださり、ありがとうございます。
命を繋いでくださり、ありがとうございます。
皆さんが24時間そばにいてくださったこと、
皆さんがどんな風に働いていたか、
決して忘れません!!

感謝しております!
尊敬致します!
ありがとうございました!

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