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編入試験後から、東大生として夏休みが来るまで

この記事は

  • 東大編入試験に合格した人には

  • 編入試験を終えた時から

  • 入学するまで

  • そして、入学してからの半年間に

  • どんな手続きがあるか

を述べた記事です。

編入体験記は世に充実しているけど、試験終わってからのこととか、学校生活とか書いた記事は数少ないです。
(僕の東大編入体験記は、わんみんのYouTube ↓ を参照してください!)

ので、書くことにしました。

東大編入に合格した人は参考にしてもいいし、気にしなくてもいいです。東大編入に関係ない人は読まなくてもいいし、面白半分でのぞいていってもいいです。


受験が終わったら

web上で自分の番号を見つけて、「やった!!」と感慨に浸った後から話は始まります。

いざ、受験の手続きの書類が届く! と思いきや、東大の場合は特に何も手続き書類は送られてきません。
来るのは「あなたは工学部___学科に合格しましたよ」という簡単なA4の紙一枚だけ。(成績開示を希望していたら、別日に成績だけA4の紙で届きます)

なので、特に何もせずに待ちましょう。卒研に勤しみましょう。

ただ、4月からの住むところは決めれると思うので、予算と許容できる通学時間と周りの便利さとか、色々考えて、寮なり一人暮らしなりの用意をすると良いと思います。
また、入学してからのはじめの半年間は駒場キャンパスに通いますが、その後、どちらのキャンパスに通うかは学科によって違うので、その点も考慮して決めましょう。

しばらく待って、2月頃

本当に自分東大に受かったのかな?と心配になる頃になってようやく「色々提出してねー」の書類が届きます。2月頃です。

入学金を納めたり、卒業証明書や学業成績証明書を郵送する手続きを行います。

あと、高専卒業後も連絡が取れるメールアドレスを聞かれます。(その後の細々とした連絡はこのメールアドレスに来ます)

新2年生? 新3年生? になる4月

4月の初め頃に工学部と各学科のガイダンスと、編入生に向けたガイダンスが行われます。(事前にメールで出欠の確認があります)

工学部と各学科のガイダンスは正直、なぜ参加するのかわかりません。所属は3年生だから形式的に必要なのかもしれませんが、もう1年経ったら改めて3年生として参加させられるので、2度安田講堂に入る権利を得るだけ、という感じです。

それよりも大事なのは、編入生に向けたガイダンスです。
ここでようやく自分が習得すべき単位数を知らされます。

東大編入生は、最初の1年目は駒場キャンパスで1, 2年生と一緒に教養の授業を取る必要があります。(だから、学生証は3年生だが、実質2年生という不思議な立ち位置になるわけですが。)
この教養の期間にどんな時間割を組むかは、自分が習得すべき単位数と自分の興味によります。

ただ問題なのは、この「自分が習得すべき単位数」は編入生ガイダンスで初めて伝えられ、そして、次の日から授業が始まることです。
高専の授業と違って、東大の授業数は膨大です。なので、その日の夜に頑張って時間割を組んで、次の日からの授業に備える必要があります。(とはいっても、正式に授業の決定を行うには1週間ほど猶予があるので、それまでは模索できはしますが。)

この日に伝えられる習得すべき単位数は人によってまちまちなんですが、大まかな枠組みは全員共通なので、それについて参考程度に記述しておこうと思います。

習得すべき単位の大枠

  1. 既習外国語 : 2単位
    英語のことです。英語一列と英語二列を1つずつ取れば良いです

  2. 初習外国語 : 4 ~ 6単位 (?)
    いわゆる第二外国語です。高専でドイツ語や中国語などをやっているかに応じて、そして、高専で習得した第二外国語の単位数に応じて、取るべき単位数は変わります。
    ただ、高専で習得した単位が3単位以上で東大の初習外国語の単位に換算されるので要注意です。

  3. 初年次ゼミナール理科 : 2単位

  4. 生命科学 : 1単位

  5. 総合科目
    入学後の半年間の授業はそのほとんどがこの総合科目という分類に属します。総合科目にはA~F, Lという系列が存在し、A~Dが文系っぽい科目、E~Fが理系っぽい科目、そしてLが言語っぽい科目です。
    このうち、A~D系列からは2系列以上にわたり6単位, E~F系列からも2系列以上にわたり6単位が必要です。また、L系列は人によって0だったり1だったり2だったり3だったりまちまちです。

  6. 学術フロンティア講義 or 全学自由研究ゼミナール or 全学体験ゼミナール or 国際研修 : 2単位

といった具合になっています。これらは基本的に駒場キャンパスに通う間(学科によって違う)に取っておかないと、いわゆる「駒バック」ということになっちゃいます。

また、このうち、1と3については、選べる授業が絞られていたりもするので注意です。

なので、こうした制約の中で、自分の好きな授業 or 楽な授業をとるかを検討する必要があります。

「この授業面白そう」と思っても「これと被ってるじゃん」とか、「よしこれで水曜は全休にできるぞ!」と思っても「あーこれ水曜に入れるしかないじゃん」みたいなことが起こりまくるので、行ったり来たりしながら時間割を組みましょう。

授業については、以下に東大が公式にアップロードしているので、このpdfとかをひたすら見て選びます。

僕の時間割

参考程度に、僕の時間割を貼っておきます。

2Sの時間割
  1. 既習外国語 : 英語一列と英語二列 (水曜日に半期の半分ずつ)

  2. 初習外国語 : ドイツ語をとりました。

  3. 初年次ゼミナール理科

  4. 生命科学

  5. 総合科目
    A~Dは, AとBとDから1コマずつ
    E~Fは, 興味のあるものが多かったので, ちょっと多めにとりました。

  6. 全学体験ゼミナール

という塩梅で、水曜日と木曜日は半休にしています。

あとは適当に過ごす

いざ授業が決まれば、あとは大学生活を満喫するだけです。

ちなみに、1週間程度授業を受けてからようやく入学式があります。東大の創立記念日に毎年やっているらしく、「その日まで春休みだ!」と思っていたら、ちょっと面食らうので注意しましょう。

大学生活は、めちゃめちゃ授業をとって勉学に勤しむもよし、サークルに入るもよし、バイトをするもよし。

成績評価は、科目によって様々で、小テストがあったり、レポートだけだったり、期末一発だったり、出席が加味されたり。。。
なので、授業を決めるときには、期末テストの忙しさとかも考慮できるとなおよし、といった感じかもしれません。

学科ごとの手続き

場合によっては学科ごとに単位認定の手続きがあります。

僕が合格した計数工学科は高専の4, 5年生での科目を、最大10単位まで、東大の2年生以降の専門科目に換算することができます。(もちろん、認定に審査はありますが。)

この最大認定単位数は学科によってばらばらで、全く換算されないという学科もあったりします。。。

こういった連絡は基本メールで来るので、メールはチェックしましょう。


みたいな感じで、東大編入学後、半年間の先輩が受験に受かってからの生活を雑多に書いてみました。

今後も気が向いたら or 要望があれば、授業のこととかをnoteに書いていこうと思うので、よければフォローお願いします🙇
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