20220330
曇り。前日から夜通し、中途の休憩を過剰に挟みながら部屋を片付けた。時間をほんとうに無意味に浪費する贅沢。シャニマス、凛世のGRAD編を初めて触る。ゆかしい振舞いの殻を破る為の感情表現が焦眉の物語。昼に、布団カバーやシーツを干したあと役所に出掛ける。離職票を持ってハローワークへ。出掛けしな、放置していた郵便物をあらためると住民税の督促状だった。些か愕然としつつ税務課に架電して内容を確認の後、クレカでの支払いを済ませる一方、母に必要額を借りた。住民票を貰いに行くと免許証の期限が切れていることが判明し、こちらも近日中に手続きの要が生じた。ハローワークは天井の低い、狭く雑然とした事務室で、そして事務内容も恐ろしく煩瑣だった、「カフカ的」と比喩を即座に持ち出すのが軽薄だとおもう程に。比喩を跳ね除ける強度のある煩瑣な迷宮から抜け出たあとは大林へ。白雪三杯。焼海苔と醤油の組合せが気に入った。西新井に向かい、喫茶シルビアでジンクスを頼りにシャニマスのガチャを引くが奮わない。シルビアでは殆ど眠っていた。徒歩で西新井橋を渡って帰路に着く。一日の煩瑣な行動を縫うように、かつて出会い、別れた幾人かの女性たちを思い出していた。今生、彼女らに会うことはないだろう、という悔恨に似た諦めが、波のように打ち寄せて大林の静かなカウンターで天井を見上げたとき強烈な波濤となった。諦念は振動する感情。でも、既に祈るしかない。生きて平穏であってくれますように、と。こんな感情すべて瑣末な杞憂である程に、ただ生きて平穏であってくれますように。
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