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睡魔

眠りに落ちる時、
実は落ちるよりも沈むほうが正しくて、

私は液体になって、
どこまでも地下深くまで沈み込んでいく。

体の半分くらいが液体になった時、
そのまま体も吸収されていく。

このままどこへ行くのだろう。
冷たくて暗くてもいいよ。
私はその先が知りたいの。
この世にいる人が誰も知らない世界を。

ふと
心臓の音が引っかかって、
私は息を吹き返す。

あぁ、私は生きていた。

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