夜に、星と君。
夜空を泳いで
星に渡って
また夢を見る。
このアパートから見上げたそれは
あまりに広大すぎて
僕は苦笑してしまった。
君は、僕のことなどとっくに忘れて
今を過ごしているのだろう。
君があの時と同じように笑っていれば良いな。
なんの混じり気もない
屈託のないあの笑顔で、
名前も顔も知らない彼に向かって。
そしてたまに
全てが寝静まった真夜中に一人だけ目を覚まして
彼にも月にも星にも、誰にも気づかれないように
あの時まで一緒にいた彼のことを思い出して
悲しみの涙を一筋だけ流していてほしい。
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