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詩集

74
今までに書いた詩をまとめています。
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2020年10月の記事一覧

荒野

殺伐とした 夜中の荒野に 眩いほどの 星が舞う 星の光をかき消すように 砂の嵐が吹き荒れて…

白山 律
3年前
2

社会

実は、みんな気付かぬうちに死んでいて、 ただ漠然と歩いているだけだったりして。 そんな妄想…

白山 律
3年前
1

幸せの階段

不幸を感じた時、 私たちは階段を一段だけ下りていって、 その時に一番良い音が鳴るのだと思う…

白山 律
3年前
4

心に水と、少しばかりの栄養を

可哀想なほど乾いてしまつた 寂しき心に潤いを 割れた大地に可愛い花を 乾いた風が吹きしく荒…

白山 律
3年前
1

睡魔

眠りに落ちる時、 実は落ちるよりも沈むほうが正しくて、 私は液体になって、 どこまでも地下…

白山 律
3年前
1

悲しかったり、嬉しかったり、 段々畑に、花が咲く。 歪んだ愛には、歪んだ花を。 醜い恋には…

白山 律
3年前
5

人間の世界

例えば、文字がなかったとしよう。 言葉がなかったとしよう。 そんな世界を、考えてみる。 人間の可能性はまだ奥底に眠っていて、 私たちは、 言葉があったから発展したのだけれど、 言葉があったから不幸も生み出したのだろう。 言葉があるかぎり、人間の可能性は全く起きる気配はなくて だからもう、人間なんて頭打ち。 単純な感情を表現したくて、 混じり気のない思いを理解したくて、 私たちは、今日も取り繕って生きている。 実は虫たちの方が、よっぽど真実の世界を 生きているのかもしれな

居場所

ずっと一人だったらいいのに。 それは、ただの強がりでもなんでもなくて、 ただ純粋な、切なる…

白山 律
3年前

死ぬとは

生の終わり。死ぬこと。 それへの興味、関心。 死ぬことは誰にも止められないし、 止めてはな…

白山 律
3年前