嘘つきのわたしへ
嘘つきのわたしへ
嘘つきのわたしへ
嘘ばかりついて 嘘でしたって言って
それでよかったわたしへ
適当なことを書いて
適当なことを言って
その場の空転に 身を任せている
気分屋で 気難しくて
自分の都合で笑ったり怒ったり泣いたりして
人を困らせて
次の日にはその事も忘れている
酔っ払っている間だけ
自由な麻痺を手にした気がする
本当のことを言いかけて
危ないと怯んでは
はっと口をつぐんでいる
死ぬ前に一度だけ
本当のことを書きたいと
なにからなにまで がむしゃらやって
たいしたものひとつ書けなかった
嘘つきのわたしへ それでいいのか
それでいいと 本当に
それだけは嘘じゃないといいね
嘘だった ごめん っていったとき
聞いてくれる人がいるといいね
気まぐれでした夜ふかしの
静けさはおそろしいか
ざまあないね
嘘つきのわたしへ
気まぐれでした夜ふかしの
静けさだけがおそろしいか
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