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リトケイ乗組員の「きょうも島日和」。制作費約1XX万円!『季刊ritokei』制作の舞台裏(宮本)

こんにちは。カワウソ宮本です(命名は鯨本編集長)。
リトケイではメディア事業の進行管理や事務局業務を担っております。初めましての方も多いかと思いますが、リトケイで仕事を始めてからもうすぐ12年目のお局スタッフです。どうぞよろしくお願い島す。

NPOリトケイは、離島のことを「社会に伝える・社会につなげる・離島と育む」3つの軸を持って活動しています。 離島の文化や暮らしが健やかに続いていくように、さまざまな活動を行っていますが、その活動は個人・法人の皆さまからの寄付により支えられています。今までリトケイのことを知らなかった皆さまも、活動に共感いただけたら、ぜひご寄付を検討いただけると幸いです。

さて、2023年10月22日に13周年を迎えたリトケイですが、『季刊ritokei(リトケイ)』が創刊準備号(0号)を発行したのは今から約12年前の2011年11月20日。『季刊ritokei』は年間4号発行し、毎号さまざまな特集で全国約420の有人離島から集めた情報を掲載している離島専門新聞(フリーペーパー)です。今日はそんな『季刊ritokei』のお話を過去の制作現場の写真を交えながらお届けします。

『季刊ritokei』の制作、いくらかかるの……?

その前に本紙の制作にはどのくらいの人が関わり、制作から発行して皆さまのお手元に届くまでにどのくらいのお金がかかっているか、興味ありませんか?今回はこの記事を読んでいただいている皆さまに公開しちゃいます。

1号つくるのに約174万円!

前号を具体的な数字で表すとこんな感じです。

関係者・協力者:228人
リトケイスタッフや島のクリエイターさんはもちろん、取材対象者や島の人口をヒアリングさせていただいている自治体の方などの協力者を含む
制作費:約1,740,000円
取材に要する旅費交通費、各クリエイターさん、取材協力者への謝金、全国への配送費用を含む(リトケイスタッフの人件費は別…)

思ったよりかかっていますか?少ないですか?
いずれにしてもこれらの費用は、島サポーターさんからの会費や活動にご賛同いただく方からの寄付金、スポンサー企業からの協賛金によって成り立っています。ありがたいことです。

『季刊ritokei』ができるまで

さて、では具体的にはどんな工程でリトケイがつくられているのか……。気になりますよね??

前号の発行が終わってホッと息をつくまもなく、制作号のリサーチから始まりますが、書籍やネットリサーチはもちろん、スタッフ総動員で島の方が発信するSNSのちょっとしたつぶやきから、島の方とのチャットのおしゃべりまで、あらゆる情報をまとめて特集の輪郭ができていきます。リサーチ期間としては約2週間。集中してあらゆる情報を精査します。

リサーチ中の風景

だいたいの骨子ができたら取材スタート。島で取材したり、オンライン、電話、FAXまでをも使って進められていきます。島在住のライターさんやカメラマンさんにも依頼しつつ、約1カ月を使って取材、原稿執筆、校正、取材先への確認……としばし文字の海にブクブクと沈み込みます。リトケイには創刊当初から心がけている編集方針があり、「日本の離島地域が健やかに継続していくよう、明るい島の未来をつくるための情報を発信する」ために、間違った情報が紛れ込まないよう細心の注意を払います。

『季刊リトケイ』06号「島の幸」のビジュアル制作の様子(2013年)

ここまできたらデザイナーの出番です。表紙案ができあがり、紙面のデザインが続々と上がっていきます。そしてラストスパートに向けて「校正まつり」が始まります。校正まつりでは指示した場所に写真や原稿が間違いなく入っているか、取材先から指示があった原稿の修正もここで反映。

大人気!「島の大きさ一覧ポスター」2015年初版版の校正

そしてすべてが終わったら、印刷へと進みます。
新聞印刷は早いので、前日に入稿したデザインデータが翌日には刷り上がります。

新聞印刷の様子

更に翌日にはリトケイの事務所に納品され、ここから「発送まつり」が始まります(リトケイは何でも「まつり」をつけて、楽しさを醸し出そうとします)。発送したリトケイは、応援してくださる島サポーターの皆さまや、全国島内外の公式設置ポイントなどに送付され、全国のリトケイファンにお読みいただいています。

スタッフの手で皆さまにお届けしています!

いろいろな人の手や想い、ご支援に支えられてできあがる『季刊ritokei』。制作費はサポーター会費などのみなさまからのご寄付によって賄われています。今後もより良い情報をお届けできるよう精進してまいりますが、継続発行していくために、みなさまからのご支援も絶賛募集中です!

島サポーター会員さんには、毎号直接お届けしていますので、継続してほしい!読んでみたいな!と思った方は、下記のリンクをぜひポチッとお願いします。

11月中旬発行予定の44号は「シマ育のススメ」と題し、島での子育て環境を特集します。そして、なんと奇しくも来月はアイランダー。年に1度の島々の祭典にリトケイも出展して、刷りたてほやほやの最新号をお配りします。ぜひ、会場でお会い島しょう!

2019年のアイランダーでの一枚

リトケイからのお願いとお知らせ

その1:ただいまサポーター大募集キャンペーンをおこなっています。
リトケイの活動を継続・発展させていけるよう、お力添えください。

その2:法人協賛や連携も募集しています!
「シマ育コミュニティ」や各メディアへの協賛、共同イベントなどの連携企画等、リトケイと連携にご興味のある法人さま、ぜひお問合わせください。

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